杉鉄砲
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杉鉄砲(すぎでっぽう)は、子供の玩具、杉玉鉄砲ともいう[1]。
篠竹などの細い竹筒に、杉の雄花を詰め、他方からさらに杉の雄花を詰め、細い棒(竹ヒゴ・自転車のスポークなど)で突くと、空気圧で最初の雄花がポンという音を立てて飛ぶ[2]。 同様な原理の遊びには紙玉鉄砲、山吹鉄砲がある。俳句の季語としては春。
杉鉄砲について辞書の正しい記述はない。
- 『日本国語大辞典』(小学館)「細い竹筒に杉の芽を詰めて、棒で突いて飛ばす玩具(がんぐ)」
- 『大辞林』(三省堂)「篠竹(しのだけ)の筒先に杉の実を詰め、他端からさらに杉の実を詰めて棒で突き出し、それを飛ばし出すおもちゃ。」
とあるが[1]「杉の芽」でも「杉の実」でもなく雄花。秋の杉の実には翼があるので、杉鉄砲には使えない[3]。
俳句
[編集]出典
[編集]- 進藤松司『アチックミユーゼアム彙報 第13』アチックミューゼアム、1937年、259頁。doi:10.11501/1461559。 NCID AN00128996。OCLC 672608497。国立国会図書館書誌ID:000000704789 。2023年4月2日閲覧。
- 石川桂司「生活科における「遊び」について--幼稚園との接続,社会科・理科との接続の問題」『岩手大学教育学部研究年報』第54巻第1号、岩手大学教育学部、1994年、75-87頁、doi:10.15113/00011568、ISSN 03677370、NAID 110000109134、OCLC 5175963844、国立国会図書館書誌ID:3586061、2023年4月2日閲覧。
- 中池敏之、川崎末美「東洋英和女学院大学キャンパス内に生育する植物の注釈つきインベントリー--遊びに使用される植物」『人文・社会科学論集』第24号、東洋英和女学院大学、2006年、93-126頁、ISSN 09157794、NCID AN10186150、OCLC 5173505941、国立国会図書館書誌ID:8831729、2023年4月2日閲覧。