不可解 (曲)
「不可解」 | ||||||||||
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花譜の楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『観測』 | |||||||||
リリース | 2019年9月11日 | |||||||||
ジャンル | J-POP | |||||||||
時間 | 4分40秒 | |||||||||
レーベル | KAMITSUBAKI RECORD | |||||||||
作詞者 | カンザキイオリ | |||||||||
作曲者 | カンザキイオリ | |||||||||
プロデュース | PIEDPIPER | |||||||||
その他収録アルバム | ||||||||||
『観測γ』 - 「不可解(Misumi Remix)」が収録
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「不可解」(ふかかい)は花譜の楽曲である[1]。作詞・作曲・編曲は全てカンザキイオリが手掛ける[1][2]。 2019年9月11日にリリースされた『観測α』および『観測β』に収録されている[3]。
2019年の同名のライブ『花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解」』に向けて制作され[4]、そこで初めて発表された楽曲である[5]。その際の映像はライブバージョンのオリジナルMVとしてYouTube上で公開されている[1]。
概要
[編集]本楽曲はPIEDPIPERがカンザキイオリに送ったメッセージを元に制作された[4]。「仕事とかお金とかビジネスとか、そういうことを度外視して言葉にできないすごく美しいものを信じてやっている」という内容であった[4]。花譜の楽曲の中でも特にポエトリーリーディング要素が強い作品である[5]。花譜が自身の名前を広めるきっかけとなった楽曲であり[6]、第1回VTuber楽曲大賞の楽曲部門第3位に選ばれた[7]。
リミックスバージョンは2種公開されている。1つは『観測γ』に収録されている「不可解(Misumi Remix)」で、DUSTCELLのメンバーで作曲家のMisumiによるアレンジバージョンである[8][9]。もう一つは「不可解-Cytus Edit.-(平田義久Remix)」で、Rayarkのゲーム「Cytus II」とのコラボレーションであり、平田義久によりリミックスされた[10]。
また、のちに3部作として続編となる楽曲「未観測」、「狂感覚」が制作され[5][11][12]、3rdアルバム『狂想』に収録された[11][12]。
ライブでの演奏
[編集]「不可解弐Q2」を除く[13]ライブシリーズ「不可解」の全てのライブ、則ち1st ONE-MAN LIVE「不可解」「不可解(再)」[14]、2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」[15]、「不可解弐REBUILDING」の「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」[16]および「不可解弐Q3-魔法の無い世界-」[17]、花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」[5]「不可解参(想)」[18]で演奏された。
1st ONE-MAN LIVE「不可解」当時は手探りや戸惑いも交え、歌うことで見つけたことを力いっぱいに表現しているような歌い方であったが、花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」では「私が信じるものを信じたい!」という確信を、地に足がついた状態で揺らぎなく歌っている[5]。
また「不可解参(狂)」では、唯一会場での動画撮影が許可された[5][19][20]。そして後日、Twitter上で共有されたその映像を繋ぎ合わせたMVが公開された[21]。花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」では、歌詞のタイポグラフィを用いた映像演出で披露された[18]。
3部作
[編集]未観測
[編集]「未観測」 | ||||||||||
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花譜の楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『狂想』 | |||||||||
リリース | 2023年3月8日 | |||||||||
ジャンル | J-POP | |||||||||
時間 | 3分46秒 | |||||||||
レーベル | KAMITSUBAKI RECORD | |||||||||
作詞者 | カンザキイオリ | |||||||||
作曲者 | カンザキイオリ | |||||||||
プロデュース | PIEDPIPER | |||||||||
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「未観測」(みかんそく)は「不可解」の続編として制作された花譜の楽曲で、作詞・作曲・編曲は何れもカンザキイオリが行った[22]。
花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q3-魔法の無い世界-」にて初めて披露された[6][23]。その際の映像制作において、CGプロデューサーはHideyuki Negishi、タイポグラフィデザインはAsteroid、タイポグラフィモーショングラフィックスはCumuloworks、Background CGIはShiguが担当した[23]。花譜はこの曲のイメージについて、「青空の下で、横一列にみんなが並んでいて、みんなでぐちゃぐちゃになりながらも、それでも歩いていって最後には笑顔になる。」と説明している[6]。3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」[5]、「不可解参(想)」でも演奏された[24]。
狂感覚
[編集]「狂感覚」 | ||||||||||
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花譜の楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『狂想』 | |||||||||
リリース | 2023年3月8日 | |||||||||
ジャンル | J-POP | |||||||||
時間 | 5分15秒 | |||||||||
レーベル | KAMITSUBAKI RECORD | |||||||||
作詞者 | カンザキイオリ | |||||||||
作曲者 | カンザキイオリ | |||||||||
プロデュース | PIEDPIPER | |||||||||
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「狂感覚」(きょうかんかく)は「未観測」に続く「不可解」3部作の続編として制作された花譜の楽曲で、j花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」にて初めて披露された[5]。前2作とは異なるバラードである[5]。作詞・作曲はカンザキイオリ、編曲は及川創介が手掛ける[22]。また、及川創介がピアノ、伊藤翔磨がギター、永井隆泰がベース、黒田泰平がドラムを演奏している[22]。
歌詞中の「君と僕と世界で三原色」というフレーズは、3部作の結論を表しており[5]、「不可解」の完結編となっている[24]。3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」でも披露された[24]。
脚注
[編集]- ^ a b c 花譜 -KAF- (2019年9月12日). “花譜 #36「不可解」【オリジナルMV「不可解」Live Ver.】”. YouTube. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “【花譜】1st Album「観測α」”. KAMITSUBAKI STUDIO. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “バーチャルシンガー花譜、9/11に1st Album「観測」発売 ジャケット・同梱品デザインが異なる2種類を用意”. PANORA (2019年8月1日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ a b c 『クイック・ジャパン Vol. 162』 2022, p. 84.
- ^ a b c d e f g h i j たまごまご (2022年9月6日). “花譜は観測することで存在する。武道館公演『不可解参(狂)』はいろいろな意味で“狂った”ライブだった”. クイック・ジャパン ウェブ. p. 2. 2023年3月19日閲覧。
- ^ a b c 音楽ナタリー編集部 (2021年6月14日). “花譜、集大成的ワンマンで「不可解」の答えを示す”. 音楽ナタリー. 2023年4月13日閲覧。
- ^ Shuto Uchimura (2020年12月4日). “第2回VTuber楽曲大賞開催 楽曲部門1位はホロライブ・星街すいせい「NEXT COLOR PLANET」”. PANORA. 2023年4月13日閲覧。
- ^ MoguLive編集部 (2020年1月22日). “花譜のRemix Album「観測γ」が各種配信サイトにて配信開始”. MoguLive. MoguraVR. 2023年4月13日閲覧。
- ^ 花譜 -KAF- (2020年8月11日). “不可解 (Misumi Remix)”. YouTube. 2023年4月13日閲覧。
- ^ 花譜 -KAF- (2021年9月17日). “花譜 #85「不可解 -Cytus Edit.-(平田義久Remix)」【オリジナルMV】”. YouTube. 2023年4月13日閲覧。
- ^ a b “花譜、2年ぶりとなるアルバム『狂想』が完成 全3形態で販売決定”. billboard JAPAN (2022年12月1日). 2023年3月16日閲覧。
- ^ a b “KAMITSUBAKI、所属Vシンガー花譜、2年ぶりオリジナル3rd Album「狂想」12/1 18時より先行予約開始”. PANORA (2022年12月1日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ “花譜ライブ「不可解弐 Q2」9000字レポート 「あなたがいるから、私は私になれます」”. PANORA (2021年3月17日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ 株式会社エクシング (2020年12月8日). “バーチャルシンガー・花譜の記念すべき1st ONE-MAN LIVE「不可解」「不可解(再)」をカラオケルームで堪能!JOYSOUNDの「みるハコ」で、ダイジェスト映像を無料配信!”. PR TIMES. 2023年4月13日閲覧。
- ^ 音楽ナタリー編集部 (2020年10月11日). “花譜、バーチャル空間から歌への思い届けた2ndワンマン「花譜を観測してくれてありがとう」”. 音楽ナタリー. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “【花譜】Live Album 「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」/2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐REBUILDING」”. FINDME STORE. THINKR. 2023年4月13日閲覧。
- ^ “【花譜】Live Album 「不可解弐Q3-魔法の無い世界-」/2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐REBUILDING」”. FINDME STORE. THINKR. 2023年4月13日閲覧。
- ^ a b 秋山仁 (2023年3月11日). “花譜、壮大なスケールで迎えたシリーズの大団円 カンザキイオリ卒業、新章突入を告げた『不可解参(想)』”. Real Sound. 2023年4月13日閲覧。
- ^ MoguLive編集部 (2022年8月27日). “花譜 武道館ライブ「不可解参(狂)」クロスレビュー それぞれの位置から見えたもの”. MoguLive. MoguraVR. 2023年3月21日閲覧。
- ^ 満島エリオ (2022年9月2日). “花譜、『不可解参(狂)』で掲げた“MAD”の真意とは? 日本武道館で観測者に届けた狂おしいほどの愛”. Real Sound. 2023年3月21日閲覧。
- ^ 花譜 -KAF- (2022年9月25日). “花譜 # 114「不可解 -Filmed by Observers-」【「不可解参(狂)」Live Ver.】”. YouTube. 2023年4月13日閲覧。
- ^ a b c 狂想α (Dies ist eine Geschichte über das Potenzial eines Mädchens.) (CDブックレット), (2023-03-08)
- ^ a b “花譜 不可解弐REBUILDING 「未観測」”. Cumuloworks (2021年6月14日). 2023年4月13日閲覧。
- ^ a b c 秋山仁 (2023年3月11日). “花譜、壮大なスケールで迎えたシリーズの大団円 カンザキイオリ卒業、新章突入を告げた『不可解参(想)』”. Real Sound. p. 2. 2023年4月13日閲覧。
参考文献
[編集]- クイック・ジャパン編集部 編『クイック・ジャパン Vol. 162』太田出版、2022年8月26日、74-88頁。ISBN 978-4778318277。