朝鮮三十一本山
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朝鮮三十一本山(ちょうせんさんじゅういちほんざん)は、日本統治時代の朝鮮において朝鮮の仏教を統制する目的で、朝鮮総督府によって指定された主要寺刹である。
概要
[編集]朝鮮総督府は朝鮮における仏教寺院の統制を目的に1911年(明治44年)4月に制令として寺刹令を制定し[1]、同年9月1日の施行[2]に併せて30ヶ寺の主要寺刹を指定し[3]、寺刹令に従い指定された寺刹の住職の任免や財産の処分は朝鮮総督の許可を要することとなった。
1924年(大正13年)に1ヶ寺が追加され、31ヶ寺となった[4]。
三十一本山一覧
[編集]寺号 | 指定当時の所在地 | 現在の所在地 | 備考 | |||
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1 | 奉恩寺 | 京畿道 | 広州郡 | 韓国 | ソウル特別市江南区 | |
2 | 龍珠寺 | 水原郡 | 京畿道華城市 | |||
3 | 奉先寺 | 楊州郡 | 京畿道南楊州市 | |||
4 | 伝燈寺 | 江華郡 | 仁川広域市江華郡 | |||
5 | 法住寺 | 忠清北道 | 報恩郡 | 忠清北道報恩郡 | ||
6 | 麻谷寺 | 忠清南道 | 公州郡 | 忠清南道公州市 | ||
7 | 威鳳寺 | 全羅北道 | 全州郡 | 全羅北道完州郡 | ||
8 | 宝石寺 | 錦山郡 | 忠清南道錦山郡 | |||
9 | 大興寺 | 全羅南道 | 海南郡 | 忠清南道海南郡 | ||
10 | 白羊寺 | 長城郡 | 忠清南道長城郡 | |||
11 | 松広寺 | 順天郡 | 忠清南道順天市 | |||
12 | 仙巌寺 | |||||
13 | 華厳寺 | 求礼郡 | 忠清南道求礼郡 | 1924年追加 | ||
14 | 桐華寺 | 慶尚北道 | 大邱府 | 大邱広域市東区 | ||
15 | 銀海寺 | 永川郡 | 慶尚北道永川市 | |||
16 | 孤雲寺 | 義城郡 | 慶尚北道義城郡 | |||
17 | 金龍寺 | 聞慶郡 | 慶尚北道聞慶市 | |||
18 | 祗林寺 | 長鬐郡 | 慶尚北道慶州市 | |||
19 | 海印寺 | 慶尚南道 | 陜川郡 | 慶尚南道陜川郡 | ||
20 | 通度寺 | 梁山郡 | 慶尚南道梁山市 | |||
21 | 梵魚寺 | 釜山府 | 釜山広域市金井区 | |||
22 | 貝葉寺 | 黄海道 | 新川郡 | 北朝鮮 | 黄海南道安岳郡 | 朝鮮戦争休戦後廃寺 |
23 | 成仏寺 | 黄海道 | 黄州郡 | 黄海北道沙里院市 | ||
24 | 永明寺 | 平安南道 | 平壌府 | 平壌直轄市牡丹峰区域 | 朝鮮戦争休戦後廃寺 | |
25 | 法興寺 | 順安郡 | 平安南道平原郡 | |||
26 | 普賢寺 | 平安北道 | 寧辺郡 | 平安北道香山郡 | ||
27 | 乾鳳寺 | 江原道 | 杆城郡 | 韓国 | 江原特別自治道高城郡 | |
28 | 楡岾寺 | 高城郡 | 北朝鮮 | 江原道高城郡 | 朝鮮戦争休戦後廃寺 | |
29 | 月精寺 | 平昌郡 | 韓国 | 江原特別自治道平昌郡 | ||
30 | 釋王寺 | 咸鏡南道 | 安辺郡 | 北朝鮮 | 江原道高山郡 | |
31 | 帰州寺 | 咸興郡 | 咸鏡南道咸興市 |