望月芳郎
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望月 芳郎(もちづき よしろう、1925年12月6日 - 2003年4月5日)は、日本のフランス文学者、翻訳家。中央大学名誉教授。
略歴
[編集]東京府生まれ。松本高等学校文科甲類を経て、1950年9月東京大学仏文科卒。1956年ころから中央大学に勤務し、教授を1996年まで務めた。ル・クレジオの研究・翻訳で知られるが、ジャプリゾなどの推理小説も訳した。
翻訳
[編集]- 『欲望の泉のほとり』(モンテルラン、ダヴィッド社) 1955
- 『ヴィナスを追うもの』(マルジュリ、新潮社) 1957
- 『熊と鯨』(ビクトル・アレクサンドロフ、東京創元社) 1960
- 『影絵のように』(ジョルジュ・シムノン、創元推理文庫) 1961
- 『不許複製』(ミッシェル・ルブラン、創元推理文庫) 1962
- 『小説はどこへ行くか』(ピエール・ド・ボワデッフル、講談社) 1963
- 『死の匂い』(カトリーヌ・アルレー、創元推理文庫) 1963
- 「けもの」(ジャック・ペレー、集英社、世界文学全集(20世紀の文学)37、『ウッドハウス / マルセル・エイメ / ジャック・ペレー / イリフ・ペトロフ / ケストナー』) 1966
- 『覗くひと』(アラン・ロブグリエ、冬樹社) 1966、のち講談社文芸文庫
- 『夜明け』(コレット、二見書房、コレット著作集5) 1970
- 『パリのクローディーヌ』(コレット、二見書房、コレット著作集2) 1971
- 『贋作 / モンタージュ写真』(ミッシェル・ルブラン、三輪秀彦共訳、創元推理文庫) 1972
- 『ル・クレジオは語る』(ピエル・ロスト、二見書房) 1974
セバスチアン・ジヤプリゾ
[編集]- 『シンデレラの罠』(セバスチアン・ジヤプリゾ、創元推理文庫) 1964
- 『寝台車の殺人者』(ジャブリゾ、創元推理文庫) 1966
- 『新車の中の女』(ジャブリゾ、 創元推理文庫) 1968
- 『殺意の夏』(ジャブリゾ、創元推理文庫) 1980
ル・クレジオ
[編集]- 『大洪水』(J・M・G・ル・クレジオ、河出書房新社) 1969、のち文庫
- 『逃亡の書』(ル・クレジオ、新潮社) 1971
- 『巨人たち』(ル・クレジオ、新潮社) 1976
- 『マヤ神話 チラム・バラムの予言』(ル・クレジオ原訳、新潮社) 1981
- 『砂漠』(ル・クレジオ、河出書房新社) 1983
- 『チチメカ神話 ミチョアカン報告書』(ル・クレジオ原訳、新潮社) 1987
- 『メキシコの夢』(ル・クレジオ、新潮社) 1991
- 『オニチャ』(ル・クレジオ、新潮社) 1993
- 『さまよえる星』(ル・クレジオ、新潮社) 1994
- 『ディエゴとフリーダ』(ル・クレジオ、新潮社) 1997
記念論集
[編集]- 『限りなき視線 ル・クレジオとの対話 フランス文学論集』(望月芳郎中央大学教授退職記念図書出版委員会 駿河台出版社) 1996
参考文献
[編集]- 『アルペン颪 旧制高等学校物語 松本高校編』(財界評論新社) 1967