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服部龍太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
はっとり りゅうたろう

服部龍太郎
生誕 (1900-07-15) 1900年7月15日
死没 (1977-06-18) 1977年6月18日(76歳没)
国籍 日本の旗 日本
別名 宮本哲、沼津太郎、今井正[1]
職業 音楽評論家、著述家、翻訳家、作詞家、訳詞家
著名な実績 新交響楽団機関誌編集主任、海外文献翻訳、日本民謡の採譜
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服部 龍太郎(はっとり りゅうたろう、1900年7月15日[2] - 1977年6月18日)は、日本の音楽評論家、著述家、翻訳家、作詞家、訳詞家。

静岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業[1]。新交響楽団(のちNHK交響楽団)編集主幹、ニットーレコード洋楽部長、桐朋学園講師。西洋音楽、民謡、易学などについて多数の著作を著す[3]

楽曲

[編集]

作詞[4][5]

訳詞

日本民謡採譜

  • 『須原ばねそ』長野県
  • 豊田音頭』新潟県
  • 『岳の新太郎さん』佐賀県
  • 『紅花摘み唄』山形県
  • 『能登麦屋節』『能登舟漕ぎ唄』石川県
  • 『潮替え節』鹿児島県
  • 『サガレン小唄』『缶詰所節』樺太・北海道
  • 『小倉ハンヤ節』『小倉木町の子守唄』福岡県

JASRACには服部名義で作詞・作曲の登録をされている日本民謡もある[6]

著書

[編集]
  • 『レコードの選み方と聴き方』アルス、1924年
  • 『百大音楽家の生涯と芸術』アルス、1925年
    • 『百人の大音楽家 その生涯と芸術』婦人画報社、1948年
  • 『世界音楽家物語』児童図書館叢書、イデア書院、1926年
  • 『西洋音楽研究十四講』新潮社、1927年
  • 『音楽室内』竜吟社、1928年
  • 『音楽史と百大音楽家』西洋音楽文庫、春陽堂、1930年
  • 『ジャズ楽器の奏法』西洋音楽技法入門、春陽堂、1931年
  • 『洋楽名曲集成 交響管絃楽曲の部』春陽堂、1932年
  • 『総譜(スコア)の読み方』名曲堂、1933年
  • 『音楽二十五夜話』伊藤書林、1934年
  • 『ピアノ奏法入門』シンフオニー楽譜出版社、1936年
  • 『音楽名曲全書』全4篇、春陽堂、1939年
  • ベートーヴェンピアノ全曲研究』淡海堂、1944年
  • ショパンのピアノ全曲』一声社・名曲文庫、1947年
  • 『イタリアの歌劇』一声社・名曲文庫、1948年
  • ムッソルグスキー』文体社・楽聖伝記叢書、1948年
    • 『ムッソルグスキーの生涯』音楽之友社・音楽文庫、1952年
  • 『音楽の構成』好楽社、1949年
  • 『音楽入門 その教え方と学び方』北隆館、1950年
  • 『二十四人の現代音楽家』西荻書店、1951年
  • 『一般人の音楽史』西荻書店、1951年
  • 『交響曲全書』西荻書店、1951年
  • 『333の名曲とレコード』婦人画報社、1952年
  • ラビニアックの音楽才能教育』音楽之友社・音楽文庫、1953年
  • 『200人の現代名演奏家』婦人画報社、1954年
  • 『音楽をたずねて 音楽少年の世界めぐり』音楽之友社・少年音楽文庫、1954年
  • 『歌劇全書』音楽之友社、1955年
  • 『室内楽全書』音楽之友社、1955年
  • 『世界の民謡』音楽之友社、1956年
  • 『名曲を聴く人のために』鷺ノ宮書房、1956年
  • 『ロシア音楽』全3巻 理論社、1956年
  • 『名曲のLP総案内』音楽之友社、1957年
  • ヨハン・シュトラウス』三一新書、1957年
  • 『ライター・ミュジック』音楽之友社、1957年
  • 『日本民謡の発見 カメラマンと歩いた民謡紀行』理論社、1958年
  • 『世界の名曲ガイドブック』婦人画報社、1959年
  • 『世界民謡集 歌の風土記』社会思想研究会出版部・現代教養文庫、1959年
  • 『日本民謡集 ふるさとの詩と心』社会思想研究会出版部・現代教養文庫、1959年
  • 『音楽教室 名曲を聴く人のために』集文館、1960年
  • 『世界名演奏家事典』社会思想研究会出版部・現代教養文庫、1960年
  • 『日本民謡・拾い歩き』七曜社、1961年
  • 『民謡紀行全集』全3巻 河出書房新社、1962年
  • 『定本日本民謡集 ふるさとの詩と心』社会思想社・現代教養文庫、1963年
  • 『日本の民謡』角川新書、1964年
  • 『世界のポピュラー音楽百科』婦人画報社、1966年
  • 『日本民謡集 合唱の教室』音楽之友社、1966年
  • 『唄に生き味に生き たべもの風土記』朝日新聞社、1967年
  • 『民謡のふるさと 明治の唄を訪ねて』朝日新聞社、1967年
  • 『日本のメロディ 夜話 流行歌・歌曲・民謡をたずねて』社会思想社・現代教養文庫、1971年
  • 『易と呪術』新人物往来社、1972年
  • 済州島民謡紀行』未来社、1972年
  • 『日本民謡の旅』全3巻、河出書房新社、1973年
  • 『日本音楽史 伝統音楽の系譜』社会思想社・現代教養文庫、1974年
  • 『易と日本人 その歴史と思想』雄山閣出版・カルチャーブックス、1975年
  • 『モンゴル探検史 シルクロードの起点と終点』新人物往来社、1975年
  • 『マイホームの家相入門』ぎょうせい、1976年
  • 『モンゴルの民謡』開明書院、1977年

共編著

[編集]
  • 『ジャズスタア』第1-2巻、東京音楽書院、1936年
  • 『世界民謡曲集 第2巻(イタリア民謡曲集)』春陽堂、1944年
  • スコラ・カントルムピアノ初等教本』高木東六共著、全音樂譜出版社、1949年
  • フォスター名曲絵物語』国民図書刊行会、1949年
  • 『日本のメロディー』日本タイムス社、1951年
  • モーツァルトの生涯』角川文庫、1951年
  • 『音楽の絵本』第1-2 春陽堂書店、1953年
  • 『日本民謡名曲集』河出新書、1955年
  • 『日本民謡新集』篠原正雄伴奏編曲、三一新書、1959年
  • 『日本の民謡』音楽之友社、1960年
  • 『日本民謡曲集』ジャパンタイムズ、1960年、のち音楽之友社
  • 「ショパン」少年少女世界伝記全集 10(諸国編)、講談社、1961年
  • 「モーツァルト」少年少女世界伝記全集 5(ドイツ編)、講談社、1961年
  • 『日本民謡全集 320曲の楽譜と解説』角川文庫、1965年
  • 『世界のフォークソング150曲選 コード・ネーム付』共同音楽出版社、1969年
  • 『日本民謡曲集 英訳詩付』共同音楽出版社、1971年

翻訳

[編集]
  • ハーリエツト・ブロウワア『ピアノの弾き方』アルス、1925年
  • ポール・ランドルミイ『西洋音楽全史』アルス、1926年
  • リムスキイ・コルサコフ『露西亜音楽年代記』第一書房、1926年
  • ステフアン・ツワイグロマン・ローラン』アルス、1926年
  • エンリコ・カルーソー『声楽入門 カルーソーの教室』シンフオニー楽譜出版社、1928年
  • リチャアド・キヤペル『シュウバアトの歌』春陽堂、西洋音楽名著叢書、1930年
  • ラアヘル・ザンザラ『子を殺す』春陽堂、1931年
  • アルフレ・コルトオ『仏蘭西ピアノ音楽・解釈と奏法』伊藤書林、1934年
  • 『最新ダンス名曲集』訳詩・編曲、シンフオニー楽譜出版社、1936年
  • アンナ・マグダレーナ・バッハセバスティアン・バッハ回想記』興風館、1941年
  • オスカー・フォン・リーゼマン『ムッソルグスキー 荒野・暴風・生涯』興風館、1942年
  • ウィゼワ、サン=フォア『若きモーツァルト』安成四郎共訳、興風館、1942年
  • リムスキー・コルサコフ『わが音楽生涯』春陽堂書店、1943年、「わが音楽の生涯」音楽之友社・音楽文庫
  • 『モーツァルトの生涯と書簡』編著、文林堂双魚房、1944年
  • ガルヴォコレッシ、ジェラルド・アブラハム『ロシア音楽の巨匠達 第1巻』九鬼書房、1946年
  • 『音楽と友情』訳編、音楽之友社、音楽文庫、1952年
  • チャイコフスキー、ナデイダ・フィラレトウナ『愛の書簡』訳編、音楽之友社・音楽新書、1962年
  • ピゴット『日本の音楽と楽器 明治二十年代に来日した英人の記録と研究』音楽之友社、1967年

脚注

[編集]
  1. ^ a b 服部 竜太郎』 - コトバンク服部竜太郎』 - コトバンク
  2. ^ 『文藝年鑑』1955年
  3. ^ 「易と日本人」
  4. ^ 国立国会図書館 歴史的音楽
  5. ^ JASRAC 作品データベース
  6. ^ 『日本民謡の旅 1』p201~202