有鉤条虫
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有鉤条虫 | ||||||||||||||||||||||||
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頭節の拡大写真。4つの吸盤と2列の小鉤がある。
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Taenia solium |
有鉤条虫(ゆうこうじょうちゅう、Taenia solium)はヒトの小腸に寄生する、いわゆるサナダムシの一種である。幼虫は有鉤嚢虫(ゆうこうのうちゅう、Cysticercus cellulosae)と呼ばれる。中間宿主はブタやイノシシが主であるが[1]、ヒツジ、シカ、イヌ、ネコ、ネズミ、ウシ、ヒトなども中間宿主となり得る。
ヒトへの感染は、生きている有鉤嚢虫を保有する豚肉を摂取することによるものが主である[1]。虫卵を含む食材を摂取することにより、体内でふ化した幼生が嚢虫となる場合がある。ヒトにおいて嚢虫が脳や眼に寄生した場合は神経嚢虫症(Neurocysticercosis、NCC)など重篤な症状を示す。
2014年にインドで男性の体内からおよそ188cmの有鉤条虫が摘出された例があるが、成虫は8メートルを超えることもあるという[2]。
予防法は、生の豚肉や火の通っていない豚肉を避ける、流行地での生水や生野菜の飲食を避けるといった方法がある[1]。豚肉の場合、マイナス5℃で4日間、マイナス15℃で3日間、マイナス24℃では1日冷凍すれば、嚢虫を死滅させられる[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d “有鉤条虫|「食品衛生の窓」”. www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp. 東京都保健医療局. 2024年2月9日閲覧。
- ^ “口から188センチの寄生虫、取り出した医師も仰天 インド”. CNN (2017年1月30日). 2023年1月9日閲覧。
参考文献
[編集]- 平詔亨ほか著 『家畜臨床寄生虫アトラス』 チクサン出版社 1995年 ISBN 978-4885004100
- 西山利正; 荒木恒治「有鉤嚢虫症 ―臨床と疫学―」『日本における寄生虫学の研究』第7巻、目黒寄生虫館、263-274頁、1999年。ISBN 978-4998072614 。
- 増田弘毅、新田増雄、中村直文、塩川健、工村裕子「日本における人体有鉤嚢虫症 (Cysticercuscellulosae hominis) ―感染後30年を経過したと考えられる1剖検例と文献的考察 (354例) ―」『昭和医学会雑誌』第40巻第6号、昭和医学会、1980年、669-688頁、doi:10.14930/jsma1939.40.669。