春夏秋冬代行者
春夏秋冬代行者 | |
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ジャンル | 和風ファンタジー[1]、群像劇[1]、恋愛[2] |
小説 | |
著者 | 暁佳奈 |
イラスト | スオウ |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | 電撃文庫 |
刊行期間 | 2021年4月9日 - |
巻数 | 既刊7巻(2023年11月現在) |
漫画:春夏秋冬代行者 春の舞 | |
原作・原案など | 暁佳奈(原作) スオウ(キャラクターデザイン) |
作画 | 小松田なっぱ |
出版社 | 白泉社 |
掲載誌 | LaLa |
レーベル | 花とゆめコミックス |
発表号 | 2022年9月号 - |
発表期間 | 2022年7月23日[3] - |
巻数 | 既刊4巻(2024年5月現在) |
漫画:春夏秋冬代行者 百歌百葉 | |
原作・原案など | 暁佳奈(原作) スオウ(キャラクターデザイン) |
作画 | 浅見百合子 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | 電撃G'sコミック |
レーベル | 電撃コミックスNEXT |
発表期間 | 2023年5月14日 - |
巻数 | 既刊1巻(2023年11月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画 |
ポータル | ライトノベル・漫画 |
『春夏秋冬代行者』(しゅんかしゅうとうだいこうしゃ)は、暁佳奈による日本のライトノベル作品。イラストはスオウが担当している。電撃文庫(KADOKAWA)より2021年4月から刊行されている。
「次にくるライトノベル大賞2021」では書き下ろし新作部門で8位、書店員が選ぶ! 私のイチオシ作品部門で4位[4]、「次にくるライトノベル大賞2022」では文庫部門で8位をそれぞれ獲得している[5]。『このライトノベルがすごい!2022』では文庫部門で2位[6]、新作部門では1位に選ばれている[7]。2023年11月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は50万部を突破している[8]。
メディアミックスとして、2022年7月から第1作『春夏秋冬代行者 春の舞』のコミカライズが『LaLa』(白泉社)9月号より小松田なっぱの作画により連載されている[3]。また、2023年5月から外伝小説のコミカライズが『春夏秋冬代行者 百歌百葉』のタイトルで浅見百合子の作画により『電撃G'sコミック』(KADOKAWA)にて連載されている[9]。
四季の神に代わって世界に季節を与える「四季の代行者」と、「代行者」を守護する「護衛官」の物語を描く。
あらすじ
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
登場人物
[編集]声は2021年11月公開のPVでの担当声優。
作劇上、特定の主人公に相当するキャラクターは定まっておらず、各巻でそれぞれのエピソードに対応する代行者と護衛官あるいは射手と守り人が持ち回りで事実上の主役を務める構成となっている。
代行者と護衛官
[編集]- 花葉 雛菊(かよう ひなぎく)
- 春の代行者[10]。「生命促進」の能力を持つ[10]。「四季降ろし」の際にさくら、狼星、凍蝶を庇って賊に誘拐されたが、10年の時を経て代行者へと復帰した。幼少期から狼星に思いを寄せている[10]。
- 暁は当初の構想から春の代行者は少女と決めており、春に相応しい少女像を考えた。また、生い立ちおよび背後関係が分からないと理解しづらい可能性があったことから、細心の注意を払いながら執筆した[11]。
- 姫鷹 さくら(ひめだか さくら)
- 声 - 花澤香菜[12]
- 春の護衛官[10]。10年前賊から雛菊を守れなかったことを悔やんでいる。凍蝶に剣術を学び慕っていたが、とあるきっかけで憎むようになった[10]。
- 暁によれば当初の構想では少年だったが、雛菊の立場になって考えた結果少女にすることに決めたと述べている[11]。
- 葉桜 瑠璃(はざくら るり)
- 夏の代行者であやめの双子の妹[13]。「生命使役」の能力を持つ[14]。明るく優しい性格だが姉には素直になれず、よく喧嘩している。あやめが護衛官を辞めることに反対している[14]。
- 暁は代行者が死亡すると次の代行者が選ばれるという設定を利用して「自身の家族が代行者に選ばれたときに人はどうなってしまうのか?」という感情問題を描きたかったことから双子揃って誕生したと述べている[15]。
- 葉桜 あやめ(はざくら あやめ)
- 夏の護衛官で瑠璃の双子の姉[13]。自身の結婚を理由に護衛官を卒業しようと考えている[14]。
- 祝月 撫子(いわいづき なでしこ)
- 秋の代行者[16]。「生命腐敗」の能力を持つ[16]。現行の代行者の中では最年少の新人である[16]。竜胆に信頼と好意を寄せている[16]。
- 暁は他の季節が少女主従、青年主従、姉妹主従だったことから最後の秋は年の差異性主従にしたと述べている[15]。
- 阿左美 竜胆(あざみ りんどう)
- 秋の護衛官[16]。本人は護衛官の仕事をビジネスと割り切っているつもりだが、無意識に撫子には過保護になっている[16]。
- 寒椿 狼星(かんつばき ろうせい)
- 冬の代行者[11]。「生命凍結」の力を持つ[11]。「四季降ろし」の際、初恋の相手である雛菊が自らの責任で誘拐されたことを悔やみ続けている。
- 暁は当初の構想から冬は男性が主従になるように決めており[15]、雛菊が好きになる男性のイメージを想像した結果誕生したキャラクターであると述べている[11]。
- 寒月 凍蝶(かんげつ いてちょう)
- 声 - 日野聡[12]
- 冬の護衛官[11]。さくらに剣術を指南した[11]。狼星と同じく、十年前雛菊やさくらを守れなかったことに責任を感じている。
- 暁は狼星を支えられる人物像として誕生したと述べている[15]。
射手と守り人
[編集]- 巫覡輝矢(ふげき かぐや)
- 黄昏の射手。守り人の巫覡慧剣を息子同然に愛している。
- 巫覡慧剣(ふげき えけん)
- 黄昏の射手の守り人。暗狼事件の犯人、主人からの慈愛によって狼から人に戻る事が出来た。
- 巫覡花矢(ふげき かや)
- 暁の射手。守り人である弓弦の事が大切だからこそ自分にはない自由を与えたいと思い、彼を辞めさせようとしている。
- 巫覡弓弦(ふげき ゆづる)
- 父に代わって花矢に侍ることになった。仕事に誇りを持ち、花矢のことも好いているが主がは自分を辞めさせようとしているので腹立たしく思っている。
制作背景
[編集]『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』のシナリオを著者・暁佳奈が担当したことがきっかけで本作は電撃文庫での刊行となった[17]。当初は1巻で完結させる予定だったが、描かなければならない場面の多さから1巻で収まらず苦労していたところに担当編集者からの提案で上下巻刊行となった。著者は上下巻刊行になったことで場面切り替えを多用した戦闘展開を多く取り入れることができ、各季節の見せ場を設けることが出来たとしている[13]。
著者自身は幼少期に「なぜ月は追いかけてくるのか?」「なぜ季節は変わるのか?」といった事象を不思議に感じており、そこに科学的根拠を求めず幻想的な想像をして楽しんでいた。そして自身の幼少期の感受性を持ちながら形にして出来上がったのが本作であった。また、四季を司る神は日本においても昔から存在していることから、これに近いことをしたかったとも述べている[18]。
既刊一覧
[編集]小説
[編集]- 暁佳奈(著)・スオウ(イラスト)、KADOKAWA〈電撃文庫〉、既刊7巻(2023年11月10日現在)
- 『春夏秋冬代行者 春の舞 上』、2021年4月10日初版発行(4月9日発売[19])、ISBN 978-4-04-913584-8
- 『春夏秋冬代行者 春の舞 下』、2021年4月10日初版発行(4月9日発売[20])、ISBN 978-4-04-913753-8
- 『春夏秋冬代行者 夏の舞 上』、2022年7月10日初版発行(7月8日発売[21])、ISBN 978-4-04-913944-0
- 『春夏秋冬代行者 夏の舞 下』、2022年7月10日初版発行(7月8日発売[22])、ISBN 978-4-04-913943-3
- 『春夏秋冬代行者 暁の射手』、2023年1月10日初版発行(1月7日発売[23])、ISBN 978-4-04-914686-8
- 『春夏秋冬代行者 秋の舞 上』、2023年11月10日初版発行(同日発売[24])、ISBN 978-4-04-915076-6
- 『春夏秋冬代行者 秋の舞 下』、2023年11月10日初版発行(同日発売[25])、ISBN 978-4-04-915078-0
漫画
[編集]- 暁佳奈(原作)・スオウ(キャラクターデザイン)・小松田なっぱ(作画) 『春夏秋冬代行者 春の舞』 白泉社〈花とゆめコミックス〉、既刊4巻(2024年5月2日現在)
- 2023年1月4日発売[26][27]、ISBN 978-4-592-21276-8
- 2023年5月2日発売[28][29]、ISBN 978-4-592-21277-5
- 2023年11月2日発売[30]、ISBN 978-4-592-21278-2
- 2024年5月2日発売[31]、ISBN 978-4-592-21279-9
- 暁佳奈(原作)・スオウ(キャラクターデザイン)・浅見百合子(作画) 『春夏秋冬代行者 百歌百葉』 KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊1巻(2023年11月10日現在)
- 2023年11月10日発売[32][33]、ISBN 978-4-04-915315-6
出典
[編集]- ^ a b このラノ2023 (2022), p. 46.
- ^ このラノ2022 (2021), p. 37.
- ^ a b 「暁佳奈「春夏秋冬代行者 春の舞」マンガ版がLaLaで連載開始、付録はニャンコ先生バッグ」『コミックナタリー』ナターシャ、2022年7月23日。2024年10月29日閲覧。
- ^ 「“次にくるライトノベル大賞2021”の結果が発表! 大賞に輝いたのは!?」『電撃オンライン』KADOKAWA Game Linkage、2022年2月18日。2024年3月24日閲覧。
- ^ “「次にくるライトノベル大賞2022」受賞作特集”. キミラノ. KADOKAWA. 2024年3月24日閲覧。
- ^ このラノ2022 (2021), p. 34.
- ^ このラノ2022 (2021), p. 78.
- ^ 原作小説『春夏秋冬代行者 秋の舞』上下巻の帯の表記より。
- ^ syunkasyuutou04の2023年5月15日のツイート、2023年5月22日閲覧。
- ^ a b c d e このラノ2022 (2021), p. 49.
- ^ a b c d e f g このラノ2022 (2021), p. 50.
- ^ a b 「このライトノベルがすごい!2022:『春夏秋冬代行者』総合新作部門1位&文庫部門2位を記念してスペシャルPVとコメントが到着」『ラノベニュースオンライン』Days、2021年11月25日。2024年10月29日閲覧。
- ^ a b c このラノ2022 (2021), pp. 51–52.
- ^ a b c このラノ2022 (2021), p. 52.
- ^ a b c d このラノ2022 (2021), p. 51.
- ^ a b c d e f このラノ2022 (2021), p. 53.
- ^ このラノ2022 (2021), pp. 48, 55.
- ^ このラノ2022 (2021), pp. 48–49.
- ^ “「春夏秋冬代行者 春の舞 上」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 春の舞 下」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 夏の舞 上」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2022年7月8日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 夏の舞 下」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2022年7月8日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 暁の射手」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2023年1月7日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 秋の舞 上」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2023年11月13日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 秋の舞 下」暁佳奈 [電撃文庫]”. KADOKAWA. 2023年11月13日閲覧。
- ^ 「暁佳奈×小松田なっぱ「春夏秋冬代行者 春の舞」1巻、“春”を巡る切ない物語」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年1月4日。2024年10月29日閲覧。
- ^ “春夏秋冬代行者 春の舞 1”. 白泉社. 2023年1月4日閲覧。
- ^ 「「春夏秋冬代行者 春の舞」2巻、春の顕現を目指す2人は夏の代行者のもとへ」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年5月2日。2024年10月29日閲覧。
- ^ “春夏秋冬代行者 春の舞 2”. 白泉社. 2023年5月2日閲覧。
- ^ “春夏秋冬代行者 春の舞 3”. 白泉社. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “春夏秋冬代行者 春の舞 4”. 白泉社. 2024年5月3日閲覧。
- ^ 「「春夏秋冬代行者」サイドストーリーがマンガ化、暁佳奈の書き下ろし小説も収録」『コミックナタリー』ナターシャ、2023年11月10日。2024年10月29日閲覧。
- ^ “「春夏秋冬代行者 百歌百葉 1」浅見百合子 [電撃コミックスNEXT]”. KADOKAWA. 2023年11月12日閲覧。
参考文献
[編集]- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2022』宝島社、2021年12月9日。ISBN 978-4-299-02264-6。
- 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい!2023』宝島社、2022年12月10日。ISBN 978-4-299-03647-6。
外部リンク
[編集]- 春夏秋冬代行者 | 電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト
- 春夏秋冬代行者(電撃文庫) - カクヨム
- 春夏秋冬代行者 (@syunkasyuutou04) - X(旧Twitter)
- 春夏秋冬代行者 百歌百葉 - カドコミ
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