旧加治田駐在所
旧加治田駐在所 | |
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情報 | |
設計者 | 不詳[1] |
施工 | 不詳[1] |
構造形式 | 木造 |
状態 | 解体 |
階数 | 2階建 |
竣工 | 1877年(明治10年)頃 |
解体 | 2010年代 |
所在地 |
〒501-3301 岐阜県加茂郡富加町加治田927 |
座標 | 北緯35度29分37.0秒 東経136度59分35.6秒 / 北緯35.493611度 東経136.993222度座標: 北緯35度29分37.0秒 東経136度59分35.6秒 / 北緯35.493611度 東経136.993222度 |
旧加治田駐在所(きゅうかじたちゅうざいしょ)は、かつて岐阜県加茂郡富加町加治田にあった建築物。
1877年(明治10年)頃竣工[1]。白漆喰の土蔵造にアーチ窓や洋風建築を合わせた擬洋風建築であり、1989年(平成元年)時点では岐阜県に現存する最古の擬洋風建築とされていた[1]。
歴史
[編集]加治田駐在所の歴史
[編集]美濃国加茂郡加治田村(現・岐阜県加茂郡富加町)は飛騨国などに向かう街道によって栄えた町である[1]。1873年(明治6年)3月、加治田村に第二十三番取締局が設置されて警察官が配置された[1][2]。1874年(明治7年)5月には第二十三番屯所に改称し、1877年(明治10年)4月には上有知警察署加治田分署に改称し、同年6月29日には御嵩警察署加治田分署に改称した[2]。
擬洋風建築の竣工
[編集]1877年(明治10年)頃に擬洋風建築の建物が竣工した。1885年(明治15年)8月には関警察署加治田分署に改称した[2]。
戦時中の1941年(昭和16年)2月、太田警察署加治田巡査駐在所に改称した[2]。戦後の1950年(昭和25年)10月25日、加治田巡査駐在所は上町から加治田693番地に移転した[2][3]。
その後の建物
[編集]その後、建物は井戸理髪店として使用された[4]。1972年(昭和47年)時点の所有者は井戸典二であり[5]、1996年(平成8年)時点の所有者は井戸勝典だった[4]。建物は2010年代に解体された。
建築
[編集]木造総2階建、桟瓦葺、寄棟造[1][4]。間口は4.5メートル、奥行は6.3メートル[1]。1階の前部が巡査詰所、1階の後部が控室、2階が宿直室と取調室だった[1]。土蔵造、漆喰塗の外壁、むくり屋根などは和風の要素であるが、バルコニー、窓枠、外壁の隅石など洋風の要素も持つ[1][4]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 『可茂地域の建築文化』1996年
- 『富加町史 下巻 通史編』富加町、1980年
- 『美濃・飛騨の建築』岐阜県建築士会、1989年