日本詩人クラブ新人賞
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日本詩人クラブ新人賞(にほんしじんクラブしんじんしょう)は、現代詩を対象とした日本の文学賞の一つである。日本詩人クラブが主催しており、1991年に創設された[1]。「その年度内に刊行された新人の詩集の中から、すぐれたものを表彰し、広く社会に推奨すること」を目的とする。
対象となる詩書は「前年の1月1日から12月31日の間に発行され、奥付にその期間中の発行年月日を日付として持つもの」とする。正賞としてブロンズ像が与えられ、副賞として20万円が贈られる。同様の性質の賞として、日本現代詩人会主催のH氏賞がある。
受賞者一覧
[編集]第1回から第10回
[編集]- 第1回 1991年(平成3年) 中村不二夫 「Mets」
- 第2回 1992年(平成4年) 江島その美 「水の残像」
- 第3回 1993年(平成5年) 北岡淳子 「生姜湯」
- 第4回 1994年(平成6年) 柴田三吉 「さかさの木」
- 第5回 1995年(平成7年) 清水恵子 「あびてあびて」
- 第6回 1996年(平成8年) 草野信子 「戦場の林檎」
- 第7回 1997年(平成9年) 鈴木有美子 「細胞律」
- 第8回 1998年(平成10年) 橋浦洋志 「水俣」
- 第9回 1999年(平成11年) 樋口伸子 「あかるい天気予報」
- 第10回 2000年(平成12年) 白井知子 「あやうい微笑」
第11回から第20回
[編集]- 第11回 2001年(平成13年) 佐々木朝子『砂の声』樹海社[2]。
- 第12回 2002年(平成14年) 網谷厚子『万里』思潮社。
- 第13回 2003年(平成15年) 該当者なし
- 第14回 2004年(平成16年) 吉田義昭『ガリレオが笑った』書肆山田。
- 第15回 2005年(平成17年) 星善博『水葬の森』土曜美術社出版販売。
- 第16回 2006年(平成18年) 竹内美智代『切通し』花神社。
- 第17回 2007年(平成19年) 岡野絵里子『発語』思潮社。
- 第18回 2008年(平成20年) 肌勢とみ子『そぞろ心』土曜美術社出版販売。
- 第19回 2009年(平成21年) 斎藤恵子『無月となのはな』思潮社。
- 第20回 2010年(平成22年) 伊与部恭子『来訪者』ジャンクション・ハーベスト[3]。 / 倉本侑未子 『真夜中のパルス』砂子屋書房。
第21回から第30回
[編集]- 第21回 2011年(平成23年) 渡辺めぐみ『内在地』思潮社。
- 第22回 2012年(平成24年) 大野直子『化け野』澪標
- 第23回 2013年(平成25年) 池田順子『水たまりのなかの空』空とぶキリン社。ISBN 978-4-9905268-3-2
- 第24回 2014年(平成26年) 中島真悠子『錦繍植物園』土曜美術社出版販売。
- 第25回 2015年(平成27年) 石下典子『うつつみ』歩行社。ISBN 978-4-905147-86-2
- 第26回 2016年(平成28年) 颯木あやこ『七番目の鉱石』思潮社。
- 第27回 2017年(平成29年) 草野早苗『夜の聖堂』思潮社。
- 第28回 2018年(平成30年) 岡田ユアン『水天のうつろい』らんか社。
- 第29回 2019年(令和元年)川井麻希『あらゆる日も夜も』土曜美術社出版販売。 / 田中俊輔『実存の架け橋』思潮社。
- 第30回 2020年(令和2年)野口やよい『天を吸って』版木舎[4]。
第31回から第40回
[編集]- 第31回 2021年(令和3年)海東セラ『ドールハウス』思潮社。
- 第32回 2022年(令和4年)二条千河『亡骸のクロニクル』洪水企画。ISBN 978-4-909385-28-4
- 第33回 2023年(令和5年)北島理恵子『分水』版木舎[5]。
- 第34回 2024年(令和6年)井嶋りゅう『影』文化企画アオサギ[6]。ISBN 978-4-909980-42-7
脚注
[編集]- ^ "創設と沿革の概要."日本詩人クラブ公式サイト. 2024年11月6日閲覧。
- ^ 全国書誌番号:20065929
- ^ "所蔵資料データベース『来訪者』."仙台文学館. 2024年11月7日閲覧。
- ^ 全国書誌番号:23301579
- ^ "(黒板)第56回日本詩人クラブ賞."朝日新聞デジタル(2023年3月5日更新). 2024年11月6日閲覧。
- ^ "井嶋さん(鶴田出身)、日本詩人クラブ新人賞."web東奥(東奥日報). 2024年2月27日付. 2024年11月6日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 日本詩人クラブ新人賞受賞者一覧 - 一般社団法人日本詩人クラブ