粟津駅 (石川県)
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(新粟津駅から転送)
粟津駅 | |
---|---|
駅舎(2020年3月) | |
あわづ Awazu | |
◄動橋 (4.9 km) (5.8 km) 小松► | |
所在地 | 石川県小松市符津町ヰ2-1-8 |
所属事業者 | IRいしかわ鉄道 |
所属路線 | ■IRいしかわ鉄道線 |
キロ程 |
12.2 km(大聖寺起点) 米原から142.4 km |
電報略号 | アワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,291人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1907年(明治40年)11月16日[1][2] |
備考 | 無人駅[3][4](自動券売機 有) |
粟津駅(あわづえき)は、石川県小松市符津町にある[2]、IRいしかわ鉄道線の駅である。
本項目では、かつて接続していた北陸鉄道粟津線(加南線)の新粟津駅(しんあわづえき)についても述べる。
歴史
[編集]- 1907年(明治40年)11月16日:官設鉄道北陸線の動橋駅 - 小松駅間に新設開業[1][2]。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。北陸本線の所属となる。
- 1911年(明治44年)3月5日:粟津軌道の終着駅として符津駅(ふづえき)が開業[5]。
- 1913年(大正2年)11月16日:粟津軌道の合併により、温泉電軌の駅となる。
- 1916年(大正5年)2月16日:温泉電軌が宇和野駅まで延伸[6]。
- 時期不詳:符津駅が新粟津駅へ改称。
- 1943年(昭和18年)10月13日:合併により北陸鉄道が設立、同社の粟津線の駅となる[7][5]。
- 1962年(昭和37年)11月23日:粟津線の廃止に伴い、新粟津駅廃止[7][8][5]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物の取扱を廃止[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[9]。
- 2004年(平成16年)3月13日:この日のダイヤ改正で、貨物列車の設定がなくなる。
- 2006年(平成18年)4月1日:JR貨物の駅の登録が抹消(廃止)になり、貨物の取扱が正式に終了[10]。
- 2017年(平成29年)4月15日:ICカード「ICOCA」の利用が可能になる[11][12][13][14][15]。
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)3月16日:北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間延伸開業に伴い、IRいしかわ鉄道の駅になる。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線[17]と貨物列車用であった側線[17]を有する地上駅[1]。線路東側に開業当初からの木造駅舎が残る[2]。駅舎から各ホームへは地下道で連絡している[2]。
小松駅が管理する無人駅で、以前はみどりの窓口も設置されていた[4]。券売機あり。
かつて、下りホーム小松駅寄りには小松製作所(コマツ)関連工場専用の出入口があった[18]が現在は撤去されている。
現在、駅東の既存広場の整備や駅西側の交通広場の新規整備、東西連絡通路の整備事業が計画されている[1]。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■IRいしかわ鉄道線 | 上り | 大聖寺・福井方面[19] |
3・4 | 下り | 小松・金沢方面[19] |
- 内側2線が本線、外側2線が待避線という構成である[17]。なお、運転指令上では1番のりばから順に「上り1番」「上り本線」「下り本線」「下り1番」とされている。通常は上下本線(2・3番のりば)に列車が発着し、外側2線(1・4番のりば)は特急を待避する一部の普通列車のみ発着する[注釈 1][1]。
新粟津駅
[編集]新粟津駅* | |
---|---|
しんあわづ SHINAWAZU | |
◄下粟津 (1.4 km) | |
所属事業者 | 北陸鉄道 |
所属路線 | 粟津線 |
キロ程 |
3.5 km(粟津温泉起点) 河南から14.1 km |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1916年(大正5年)2月16日[6] |
廃止年月日 | 1962年(昭和37年)11月23日[7][8] |
備考 | 路線廃止に伴う廃駅 |
* 開業当初は符津駅 |
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線と隣接する駅舎を有していた[20]。電車は駅舎側の線路への発着が多かった。
廃止後
[編集]駅跡地は粟津駅前ロータリーの一部となっている。なお、当駅から駅前ロータリーを横切り、カーブして粟津温泉方面へ向かう線路跡は生活道路となっている[21]。
利用状況
[編集]2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は1,291人である[22]。
「石川県統計書」と「小松市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1996年 | 1,828 |
1997年 | 1,712 |
1998年 | 1,581 |
1999年 | 1,453 |
2000年 | 1,366 |
2001年 | 1,362 |
2002年 | 1,348 |
2003年 | 1,328 |
2004年 | 1,257 |
2005年 | 1,287 |
2006年 | 1,278 |
2007年 | 1,253 |
2008年 | 1,273 |
2009年 | 1,200 |
2010年 | 1,212[2] |
2011年 | 1,219 |
2012年 | 1,223 |
2013年 | 1,231 |
2014年 | 1,173 |
2015年 | 1,300 |
2016年 | 1,361 |
2017年 | 1,379 |
2018年 | 1,317 |
2019年 | 1,291 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]駅前にある「粟津駅前」停留所にて、以下の路線バスが発着する。
隣の駅
[編集]廃止路線
[編集]- 北陸鉄道
- 粟津線
- 下粟津駅 - 新粟津駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 川島 2010, p. 44.
- ^ a b c d e f g h 朝日 2012, p. 21.
- ^ a b c “粟津、和倉温泉駅 3月12日無人化 JR西、乗降客減少 利便性の確保住民求める声”. 北國新聞 (北國新聞社). (2022年2月11日). オリジナルの2022年2月11日時点におけるアーカイブ。 2022年2月11日閲覧。
- ^ a b c d “JRダイヤ改正で無人化 「話せる券売機」始動 和倉温泉駅(石川県)”. 北國新聞 (北國新聞社). (2022年3月12日). オリジナルの2022年3月13日時点におけるアーカイブ。 2022年3月13日閲覧。
- ^ a b c 寺田 2008, p. 46.
- ^ a b 朝日 2011, p. 18.
- ^ a b c 朝日 2011, p. 19.
- ^ a b “【よみがえる鉄路の記憶 西脇恵さん撮影】温泉地つないだ看板列車”. 北陸中日新聞Web. (2020年6月8日). オリジナルの2020年6月8日時点におけるアーカイブ。 2021年9月22日閲覧。
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、136頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『貨物駅の廃止及び呼称の統一について』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2006年3月16日。オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブ 。2021年3月17日閲覧。
- ^ 『北陸線(大聖寺駅~金沢駅間)IRいしかわ鉄道線、城端線(高岡駅~新高岡駅間)4月15日ICOCAサービスご利用開始~石川と富山がICOCAでつながる~』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道/IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブ 。2020年2月1日閲覧。
- ^ 『交通ICカード「ICOCA」の利用範囲拡大等について』(PDF)(プレスリリース)あいの風とやま鉄道、2017年1月31日。オリジナルの2019年5月25日時点におけるアーカイブ 。2020年2月1日閲覧。
- ^ “JR西日本、ICカード「ICOCA」を金沢地区・新高岡地区へ導入”. トラベルWatch (2016年2月16日). 2021年9月22日閲覧。
- ^ “富山に続き石川も「ICOCA」エリアに 4月15日、3社相互利用開始”. 乗りものニュース (2017年2月1日). 2021年9月22日閲覧。
- ^ “金沢でイコカ利用可能に 石川、富山の19駅”. 産経フォト (2017年4月15日). 2021年9月22日閲覧。
- ^ “3月で6駅無人化 七尾・北陸線 JR西、利用減少”. 北國新聞. (2021年2月27日). オリジナルの2021年2月27日時点におけるアーカイブ。 2021年4月23日閲覧。
- ^ a b c d 川島 2010, p. 9.
- ^ 小学館『国鉄全線各駅停車・7 北陸・山陰510駅』129頁。
- ^ a b “粟津駅時刻表”. IRいしかわ鉄道. 2024年8月17日閲覧。
- ^ 寺田 2008, p. 50.
- ^ 寺田 2008, p. 51.
- ^ “令和元年石川県統計書” (PDF). 石川県. p. 104 (2021年3月). 2021年4月12日閲覧。
- ^ “走る投票所、選挙へGO 小松市長選で県内初導入 設営リハで流れ確認”. 北國新聞. (2021年3月8日). オリジナルの2021年3月8日時点におけるアーカイブ。 2021年9月22日閲覧。
参考文献
[編集]- 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩く III 北陸・近畿・上越編』JTBパブリッシング、2008年5月1日。ISBN 978-4-533-07145-4。
- 川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日。
- 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 粟津駅 - IRいしかわ鉄道