新河岸駅
新河岸駅* | |
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西口(2018年4月) | |
しんがし Shingashi | |
◄TJ 19 上福岡 (2.4 km) (2.2 km) 川越 TJ 21► | |
所在地 | 埼玉県川越市大字砂914-5 |
駅番号 | TJ20 |
所属事業者 | 東武鉄道 |
所属路線 | ■東上本線 |
キロ程 | 28.3 km(池袋起点) |
電報略号 | カシ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[東武 1]24,558人/日 -2023年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)6月17日 |
備考 | * 1916年(大正5年)10月に「高階駅」から改称[注 1]。 |
新河岸駅(しんがしえき)は、埼玉県川越市大字砂にある東武鉄道東上本線の駅である。駅番号はTJ 20。
歴史
[編集]- 1914年(大正3年)6月17日:高階駅(たかしなえき)として開業[注 1]。
- 1916年(大正5年)10月27日:新河岸駅に改称される[注 1]。
- 1920年(大正9年)7月27日:東上鉄道が東武鉄道に合併し、東武鉄道東上本線の駅となる。
- 1929年(昭和4年)10月1日:池袋 - 川越市間電化[10]。
- 1953年(昭和28年)8月21日:当駅 - 上福岡間複線化[11]。
- 1954年(昭和29年)7月21日:当駅 - 川越間複線化[11]。
- 1959年(昭和34年)4月1日:蒸気機関車の運転終了。
- 1961年(昭和36年)10月:ホーム有効長を延長[12]。
- 1967年(昭和42年)12月1日:一部8両運転開始。
- 1986年(昭和61年)10月21日:貨物営業を全廃。
- 1987年(昭和62年)8月25日:帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)有楽町線相互直通運転列車の停車開始。通勤急行が設定され、停車駅となる。
- 2007年(平成19年)3月18日:東武鉄道でICカード「PASMO」の利用が可能となる。
- 2008年(平成20年)6月14日:東京メトロ副都心線相互直通運転列車の停車開始。
- 2009年(平成21年)5月18日:発車メロディ使用開始。
- 2013年(平成25年)3月16日:東京メトロ副都心線を介して東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線との相互直通運転開始。
- 2016年(平成28年)3月26日:通勤急行が廃止される。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
-
旧駅舎(2011年9月)
-
旧改札口(2011年9月)
-
駅舎橋上化前のホーム(2008年3月)
-
工事中の様子(2017年4月)
駅名の由来
[編集]川越藩の河岸として整備された川越五河岸のうち、上新河岸と下新河岸が当駅の近くで、現在も大字として残っている(ただし、駅自体は両地に隣接する砂に所在する)。また、川越五河岸と同時期に江戸との河川舟運のために整備された新河岸川も両地の東側を流れている。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を持つ地上駅で橋上駅舎を有している。改札階とホーム、東口と西口の間は階段とエスカレーター、エレベーターにより連絡している。
旧駅舎は現在の位置より100 m池袋方の線路西側のみにあり、ホームとは跨線橋により連絡していた。駅東側方面から駅舎へは地下道もしくは踏切を経由する必要があった。
かつて旧駅舎改札横に売店「access」があったが、現駅舎への移転直前の2017年11月28日に閉店した。
2018年4月17日には北千住駅に続き2駅目となるBGM試験放送を開始。時間帯によって曲を変化している[16][17]。同年11月30日には本放送となった[18][19]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先[20] |
---|---|---|---|
1 | 東上線 | 下り | 川越方面 |
2 | 上り | 池袋方面 |
- 2016年3月26日ダイヤ改正以降、日中時間帯に副都心線方面を発着する列車は当駅に停車しなくなっていたが、2023年3月20日ダイヤ改正により副都心線、東急東横線(日吉駅迄)経由の東急新横浜線直通の普通列車が日中時間帯にも設定された。
利用状況
[編集]2023年度の1日平均乗降人員は24,558人である[東武 1]。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員 [22][東武 2] |
1日平均 乗車人員 [23] |
出典 |
---|---|---|---|
1990年(平成 | 2年)26,848 | 13,586 | |
1991年(平成 | 3年)27,830 | 13,957 | |
1992年(平成 | 4年)28,474 | 14,295 | |
1993年(平成 | 5年)29,350 | 14,756 | |
1994年(平成 | 6年)29,326 | 14,760 | |
1995年(平成 | 7年)29,342 | 14,752 | |
1996年(平成 | 8年)28,841 | 14,473 | |
1997年(平成 | 9年)28,340 | 14,208 | |
1998年(平成10年) | 27,677 | 13,869 | |
1999年(平成11年) | 26,790 | 13,399 | [* 1] |
2000年(平成12年) | 26,313 | 13,157 | [* 2] |
2001年(平成13年) | 25,530 | 12,788 | [* 3] |
2002年(平成14年) | 24,835 | 12,450 | [* 4] |
2003年(平成15年) | 24,247 | 12,130 | [* 5] |
2004年(平成16年) | 23,883 | 11,919 | [* 6] |
2005年(平成17年) | 23,410 | 11,682 | [* 7] |
2006年(平成18年) | 23,455 | 11,704 | [* 8] |
2007年(平成19年) | 23,437 | 11,782 | [* 9] |
2008年(平成20年) | 23,481 | 11,828 | [* 10] |
2009年(平成21年) | 23,222 | 11,706 | [* 11] |
2010年(平成22年) | 23,138 | 11,670 | [* 12] |
2011年(平成23年) | 23,073 | 11,502 | [* 13] |
2012年(平成24年) | 23,511 | 11,729 | [* 14] |
2013年(平成25年) | 23,902 | 11,935 | [* 15] |
2014年(平成26年) | 23,514 | 11,757 | [* 16] |
2015年(平成27年) | 23,915 | 11,968 | [* 17] |
2016年(平成28年) | 24,407 | 12,318 | [* 18] |
2017年(平成29年) | 24,912 | 12,568 | [* 19] |
2018年(平成30年) | 25,808 | 13,021 | [* 20] |
2019年(令和元年) | 25,833 | 13,026 | [* 21] |
2020年(令和 | 2年)20,241 | 10,205 | [* 22] |
2021年(令和 | 3年)21,970 | 11,072 | [東武 3] |
2022年(令和 | 4年)23,411 | 11,799 | [東武 4] |
2023年(令和 | 5年)24,558 | 12,380 | [東武 1] |
駅周辺
[編集]駅前ロータリーに東武ストア 新河岸店がある。また、駅南側の踏切を跨いだ東側にまるひろ百貨店の小型店舗「ファミリーまるひろ」があったが、2011年2月13日をもって閉店した。閉店後は同年4月にコモディイイダが開業している。2015年の都市計画で、新河岸駅東口駅前広場と新河岸駅自由通路の整備が決定し、2017年12月に供用開始・記念乗車券も発売されたが[13][14]、全体的な完成は2018年3月が計画された[24]。2018年3月13日に東口駅前広場が供用開始され、同年4月1日からシャトルバスの乗り入れと送迎用駐車場利用が開始となった[15]。
線路迂回路である地下道には、地元中学生らが描いた壁画がある。
バス
[編集]新河岸駅西口
[編集]- 川越シャトル
- 30:(上り)南文化会館行き(一部始発)/(下り)岸町三丁目・川越駅東口経由 総合福祉センター行き(一部川越駅止)
- 31:(上り)上福岡駅西口行き/(下り)不老橋南・川越駅東口経由 総合福祉センター行き(一部川越駅止)
- 33:上福岡駅西口経由 寺尾折り返し場行き(始発)
新河岸駅東口
[編集]- 川越シャトル
駅前広場整備前は、駅から少し距離のある「新河岸駅入口」が最寄りバス停であった。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ a b c 「高階駅」は東武鉄道ホームページによる[1]。ただし、次の資料より「高階駅」には疑問が残る。『官報』[2]、『いろは別鉄道駅名鑑』[3]、『東上線汽車発着時刻表』[4]、『汽車汽船旅行案内』[5]、『東武鉄道六十五年史』[6]いずれも「新河岸駅」として開業である。山本智之「東武東上線の神話時代」[7]には当初「高階」という名称を予定していたとの注記がある。『高階村史』[8]には高階駅の文字はなく、新河岸駅に関しては毛武鉄道[注 2]や東上鉄道に対して新河岸付近に駅開設の請願は行われているが、その理由を貨物集積地としての新河岸の実績・知名度を挙げている。
- ^ 板橋〜足利間の計画で1895年出願。1896年仮免許を得るが、資金を得られず解散[9]
出典
[編集]- ^ 新河岸駅(駅情報) - 東武鉄道
- ^ 「私設鉄道停車場使用開始」『官報』第568号、1914年6月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『いろは別鉄道駅名鑑. 大正3年12月10日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「東上線汽車発着時刻表 大正3年12月改正」『和光市史』 史料編 3 (近代現代)、和光市、386頁。全国書誌番号:85029450。
- ^ 『汽車汽船旅行案内』通巻246号、大正4年3月(復刻 明治大正時刻表 新人物往来社、1998年)122頁
- ^ 東武鉄道年史編纂事務局 編『東武鉄道六十五年史』東武鉄道、1964年、211頁。全国書誌番号:64010839。
- ^ 山本智之「東武東上線の神話時代」『鉄道ファン』第571号、交友社、2008年11月。
- ^ 高階村史刊行会 編「十二、東上線の開通」『高階村史』高階村史刊行会、1958年、160-165頁。全国書誌番号:58012452。
- ^ “毛武鉄道(株)”. 公益財団法人 渋沢栄一記念財団. 2024年8月17日閲覧。
- ^ 東武鉄道年史編纂事務局 編『東武鉄道六十五年史』東武鉄道、1964年、797頁。全国書誌番号:64010839。
- ^ a b 東武鉄道年史編纂事務局 編『東武鉄道六十五年史』東武鉄道、1964年、799頁。全国書誌番号:64010839。
- ^ 「東上線(東武)七駅のホームを延長」『交通新聞』交通協力会、1961年8月26日、2面。
- ^ a b “東武,12月3日から東上線新河岸駅新駅舎の供用を開始”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年11月25日). 2018年4月19日閲覧。
- ^ a b c “新河岸駅東口駅前広場が供用開始になりました”. 都市計画部. 川越市 (2018年3月14日). 2018年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月19日閲覧。
- ^ a b “東武,東上線新河岸駅構内でBGM試験放送を開始”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年4月18日). 2018年4月19日閲覧。
- ^ a b “東武,北千住・新河岸の駅構内でBGM本放送を開始”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2018年11月30日). 2018年12月1日閲覧。
- ^ “新河岸駅 構内マップ”. 東武鉄道. 2023年6月4日閲覧。
- ^ 統計かわごえ - 川越市
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 埼玉県統計年鑑 - 埼玉県
- ^ “新河岸駅周辺が新しくなります”. 都市計画部. 川越市 (2017年11月25日). 2017年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月19日閲覧。
利用状況
[編集]- 埼玉県統計年鑑
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成12年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成13年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成14年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成15年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成16年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成17年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成18年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成19年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成20年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成21年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成22年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成23年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成24年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成25年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成26年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成27年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成28年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成29年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(平成30年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和元年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和2年)
- ^ 埼玉県統計年鑑(令和3年)
- 東武鉄道の1日平均乗降人員
- ^ a b c 『駅別乗降人員 2023年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
- ^ “駅情報(乗降人員)”. 東武鉄道. 2024年7月30日閲覧。
- ^ 『駅別乗降人員 2021年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『駅別乗降人員 2022年度』(PDF)(レポート)東武鉄道、2024年、13頁。オリジナルの2024年5月18日時点におけるアーカイブ 。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 新河岸駅(駅情報) - 東武鉄道