文人画研究会
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文人画研究会 | |
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正式名称 | 一般財団法人文人画研究会 |
現況 | 2021年(令和3年)現在、継続中。 |
種類 | 一般財団法人 |
法人番号 | 6030005017213 |
設立日 | 2014年(平成26年) |
外部リンク | http://dokugajuku.jp/ |
一般財団法人文人画研究会(いっぱんざいだんほうじん ぶんじんがけんきゅうかい)は、書画や古文書類の蒐集や保存、画や詩文から読み取った情報のデータベース化など、近世の日本人が共有していた知的遺産を現代に活かす目的で結成された団体。公式の英語表記はGeneral foundational juridical person Literary artist's style painting research society。
古美術の評価鑑定を目的とした美術批評はおこなっていない。
概要
[編集]江戸時代化政期(1804~30)に活躍した儒者として知られる頼山陽(らいさんよう 1780-1832)を中心とする笑社(のちに「真社」と改名)の社中であった文人画家を中心に、近世の頭脳集団が共有していた精神世界を分析し、その情報を提供するために設立された。
平成20年(2008)4月に任意団体「文人画研究会」として活動を開始し、平成 26年(2014)12月1日より「一般財団法人文人画研究会」と改名。江戸時代の文人画家が遺した精神文化を現代に蘇らせる活動として「読画塾」を運営。文人画に関する情報を収集し、中国学・宗教学・図像学・法律学などを専攻する役員・研究員による画像分析および文字情報を公開する場として、「文人画展」「古画展観席」を開催している。
出版物
[編集]- 『清娯帖―梅逸の茶会席図案』(文人画研究会 2008年9月刊)[1]
- 『読画入門―浦上春琴の論画詩に学ぶ』(文人画研究会 2010年3月刊)[2]
- 『読画稿』(一般財団法人文人画研究会 2015年8月刊)[3]
- 『法住経[4]と法住記[5]』(一般財団法人文人画研究会 2018年11月刊)[6]
- 『十六羅漢図の原点』[7](一般財団法人文人画研究会 2019令和元年11月刊)[8]
- 『笑社論集』[9](一般財団法人文人画研究会 2021年9月刊)[10]
- 『寛政の聖蹟図―『孔子行状図解』と文人藝術の創生』(一般財団法人文人画研究会 2023年3月刊)[11]
- 定期刊行物 文人画情報誌『読画塾』(2012年5月創刊)[12]
- 別冊 読画塾「山本梅逸《茗讌品目》の世界」(賣茶流家元 友仙窟 開創100周年記念号)特集 売茶流の歴史:流祖・八橋売茶翁―初 代友仙窟・友仙―二代友仙窟・友松―三代友仙窟・友正―賣茶流アルバム╱山本梅逸《茗讌品目》の世界(一般財団法人文人画研究会編 汲古書院2015年12月刊)
- 別冊 読画塾Ⅱ「英訳《法住経》《法住記》」 Dharmasthiti sūtra(P. Dhammaṭṭha Sutta)Mahā Arhat Nandhimitra nirdeśa Dharmasthiti Vyākaraṇa(P. Mahā Arahant niddesa Dhammaṭṭha Vyākaraṇa)Text translated into Chinese by Xuan-zang(一般財団法人文人画研究会編 汲古書院2020年1月刊)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ ISBN 978-4-7629-9550-7
- ^ ISBN 978-4-7629-9552-1
- ^ ISBN 978-4-7629-9600-9
- ^ 唐玄奘訳『仏臨涅槃記法住経一巻』(『大正蔵』涅槃部 No.390)。
- ^ 唐玄奘訳『大阿羅漢難提蜜多羅所説法住記一巻』(『大正蔵』史伝部 No.2030)。本書111頁にみえる解説(『法住経』『法住記』とは何か)によると、『法住記』は世尊が般涅槃に臨んで法住について弟子の阿難に授記した経典で、『法住記』はその続篇ともいうべき内容となっている。「十六大阿羅漢」という尊格が登場するのも、後者の『法住記』である。
- ^ ISBN 978-4-7629-9568-2
- ^ 本書は『法住経と法住記』の続篇で、玄奘三蔵が将来した「十六羅漢」という一切乗の尊像を通じて、北伝・南伝における結集の意味や、インド・スリランカ・中国・日本を往来した各国の救法僧による仏教伝播の足跡を明らかにしている。
- ^ ISBN 978-4-7629-9570-5
- ^ 本書は笑社の動向を記録した、社友による藝術論の現代語訳である。山陽の設立した文人結社が、儒教・仏教・道教の邂逅を象徴する「虎渓三笑」の故事を理念としたことを示唆するマニュフェストの他、中国における三教交渉の結実である詩画が日本へ伝来し、それが書画藝術として開花するまでの歴史について議論した詩論や画論、天保以後、文人画が徐々に衰退期へ向かうことを案じた随筆、主立った社友が姿を消した後、煎茶の伝道に余生を費やした文人による煎茶会の記録など、京都を拠点に形成された文人サロンの世界を垣間見ることができる。
- ^ ISBN 978-4-7629-9572-9
- ^ ISBN 978-4-7629-9576-7
- ^ ISSN 2187-0454
- ^ “弁護士市川尚のコンビニエンスな日々”. ameblo.jp. 2021年10月24日閲覧。