教皇権
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教皇権(きょうこうけん)とは、ローマ教皇がもつカトリック教会を管理し、信徒を指導する最高司牧権[1][2]。
教皇権の根拠
[編集]イエスの最初の弟子であるペテロは、イエスから以下のように告げられた。
ヨハネによる福音書では「わたしの羊を養いなさい」と告げられた[4]。カトリックでは、聖書のこれらの箇所を、ペテロがキリストから使徒団の中で特別の使命と権限を受けたと理解される[1]。
また、マタイによる福音書によれば、使徒は教導する権能を与えられ、「世の終りまですべての国民を信徒とする」ために派遣された[1]。
あなたがたが地上でつなぐことは、天でも皆つながれ、あなたがたが地上で解くことは、天でもみな解かれるであろう。また、よく言っておく。もしあなたがたのうちのふたりが、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、天にいますわたしの父はそれをかなえて下さるであろう。ふたりまたは三人が、わたしの名によって集まっている所には、わたしもその中にいるのである。 — マタイによる福音書18:18-18:20[3]
イエスは彼らに近づいてきて言われた、「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ。見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」 — マタイによる福音書28:18-28:20[3]
こうした使徒の教導権、そしてペテロの全教会に対する首位権は、ローマ司教である教皇に受け継がれた[1]。
古代におけるローマ教会の首位権
[編集]→詳細は「初期キリスト教 § 職制・一人司教制とローマ教会の首位権」を参照
中世における教皇権至上主義
[編集]→「中世ヨーロッパにおける教会と国家」を参照
中世ヨーロッパにおいては神聖ローマ皇帝の皇帝権とローマ教皇の教皇権とが対立し、叙任権闘争やグレゴリウス改革などの教会改革(教皇改革[5])においては、教皇権が皇帝権に対して優位となり教皇権至上主義が頂点に達した[6]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
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