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必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

必殺シリーズ オリジナル・サウンドトラック全集(ひっさつシリーズ オリジナル・サウンドトラックぜんしゅう)は、1996年キングレコードから発売された必殺シリーズサウンドトラックCDのシリーズ。

概要

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第1作『必殺仕掛人』から第30作『必殺仕事人・激突!』までのテレビシリーズのために作られた楽曲を16枚のCDに収録したもの。

キングレコードでは1984年からLPでBGM集を発売しており、一部の作品の楽曲がCD化されたこともあるが、全作品の楽曲をCD化するにあたって全面的に再構成された。LPには未収録だった『翔べ! 必殺うらごろし』『必殺仕事人V・激闘編』も初商品化。新曲が作られなかった作品も「オープニング・ナレーション」「メインタイトル〜サブタイトル」や旧作からの流用曲[1]を中心にブロックが設けられている。また、主題歌・挿入歌はそのほとんどが他社の原盤によるものであるため、LPには権利関係の問題上収録できなかった[2]が、CDでは可能な限り収録している[3]。加えて映画版用に作られたBGMは、後にテレビシリーズで流用されたものであっても収録されない[4]

「"必殺シリーズ"クレジット」「オープニング・ナレーション」「メインタイトル〜サブタイトル」「エンディング・ナレーション」は、素材の音源が現存するものは、音質を優先して新たに素材からのミックスを行っている。

劇伴曲の曲名の後にMナンバーが付記されているが、それが不明な曲は「Mナンバー不詳」と表記した上で整理No.(キングレコードが独自に付けた管理用の番号)を付記している。ただし、『必殺仕掛人』など劇伴曲全曲のMナンバーが不明な作品については「Mナンバー不詳」の表記はなく、楽曲解説の冒頭で触れるのみとなっている。

初期出荷分の帯には応募券が印刷されており、No.1-16までの16枚を切り取り封書に同封して郵送すると、構成上の都合で全集に収録できなかった曲を収録した非売品CD「特別編」が入手可能だった。

タイトル

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No.1 - 8は4月5日発売、No.9 - 16は5月2日発売。

  1. 必殺仕掛人
  2. 必殺仕置人
  3. 助け人走る必殺剣劇人
  4. 暗闇仕留人
  5. 必殺必中仕事屋稼業必殺仕切人
    当初音源を確認できた『仕事屋稼業』の楽曲が少なかったため『仕切人』とのカップリングになったが、その後『仕事屋稼業』の楽曲が多数発見され、そちらを優先して収録した結果、『仕切人』の楽曲の一部が未収録になった[5]。また、全収録曲の作曲者が「平尾昌晃、中村啓二郎」と記載されているが、『仕切人』の主題歌「櫻の花のように」(歌唱:中条きよし)、および同楽曲をベースにした劇伴曲(殺しのテーマ「恨みを断ち切る仕切人!」など)の作曲は三木たかしであり、記入漏れである。
  6. 必殺仕置屋稼業必殺まっしぐら!
  7. 必殺仕業人新 必殺からくり人
    『新からくり人』は、実際の作品では旧作からの流用が中心となり、多くの新曲が未使用に終わったため、後の作品で初使用となった曲も多数収録されている。
  8. 必殺からくり人必殺からくり人・血風編
  9. 新・必殺仕置人
  10. 江戸プロフェッショナル・必殺商売人必殺からくり人・富嶽百景殺し旅
  11. 翔べ! 必殺うらごろし必殺渡し人
  12. 必殺仕事人必殺仕事人・激突!
  13. 必殺仕舞人新・必殺仕舞人
  14. 新・必殺仕事人必殺仕事人III
  15. 必殺仕事人IV必殺仕事人V必殺橋掛人
  16. 必殺仕事人V・激闘編必殺仕事人V・旋風編必殺仕事人V・風雲竜虎編
  17. 特別編(非売品・既存シリーズ未収録曲を収録)

脚注

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  1. ^ 旧作では使われず当該作品で初使用となったもの。
  2. ^ 『新・必殺仕置人』の主題歌「あかね雲」と挿入歌「つむぎ唄」は、オリジナルを歌った川田ともこ本人による再録音版を収録。再録音版は、2000年に企画アルバム『必殺! The Hissatsu Sound』が再発売された際、ボーナストラックとしてカラオケと共に追加収録された。
  3. ^ すべての曲が問題をクリアできたわけではなく、収録できなかった曲もある。『渡し人』の中村雅俊「瞬間の愛」や、『旋風編』の川中美幸「愛は別離」が収録されていない。また、収録されたのはすべてレコード・CD用のフルサイズであり、それとは別に録音されたテレビサイズは未収録。
  4. ^ 映画版のサントラは先にバップから発売されている。
  5. ^ ライナーノーツより