心地よく秘密めいた場所
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心地よく秘密めいた場所 A Fine and Private Place | ||
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著者 | エラリー・クイーン | |
発行日 | 1971年 | |
ジャンル | 推理小説 | |
国 | アメリカ合衆国 | |
言語 | 英語 | |
形態 | 文学作品 | |
次作 | 間違いの悲劇 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『心地よく秘密めいた場所』(ここちよくひみつめいたばしょ、A Fine and Private Place )は、1971年に発表されたエラリー・クイーンの長編推理小説。
エラリー・クイーン(作者と同名の主人公)を探偵役とする一連の作品の中で最後の物語である[1]。
あらすじ
[編集]インポーチュナ産業の経理担当重役のウォレス・ホワイトは、社長ニーノから公金横領を不問にするかわりに、娘バージニアとの結婚を要求され、やむなく承諾する。
そのうえ、結婚から5年すぎるまで、バージニアはニーノが所有する財産に対して財産権を持たず、ニーノが死亡した場合の寡婦産も要求しないことを付随条件で出され、これも受け入れる。
そして月日は流れ、結婚後5年になろうとするとき、ニーノの末弟ジュリオの死体が発見され、ジュリオの兄でニーノにとって次弟であるマルコが疑われる。
9だらけの事件の謎にエラリー・クイーンが挑戦する。
主な登場人物
[編集]- ニーノ・インポーチュナ - 企業家。数字の9をラッキーナンバーとして縁起を担ぐ。
- ウォレス・ホワイト - インポーチュナ産業の経理担当重役。会社の金を横領している。
- バージニア - ウォレスの娘。
- ピーター・エニス - ニーノの秘書の青年。
- マルコ・インポーチュナ - ニーノの次弟。
- ジュリオ・インポーチュナ - ニーノの末弟。
- エラリー・クイーン - 名探偵の推理小説家。
提示される謎
[編集]- 見立て殺人(出産)
作品の評価
[編集]日本語訳書
[編集]- 『心地よく秘密めいた場所』 青田勝訳、早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ、1974年
- 『心地よく秘密めいた場所』 青田勝訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1984年。ISBN 4-15-070136-9