徐若熙
味全ドラゴンズ #18 | |
---|---|
2019年の徐若熙 | |
基本情報 | |
国籍 | 中華民国(台湾) |
出身地 | 桃園県 |
生年月日 | 2000年11月1日(24歳) |
身長 体重 |
180 cm 76 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2019年 ドラフト1位 |
初出場 | 2021年3月17日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
徐 若熙 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 徐 若熙 |
拼音: | Xú ruòxī |
注音符号: | ㄒㄩˊㄖㄨㄛˋㄒㄧ |
和名表記: | じょ じゃくき |
発音転記: | シュー・ルオシー |
英語名: | Hsu Jo-Hsi |
徐 若熙(シュー・ルオシー、2000年11月1日 - )は、台湾(中華民国)桃園県出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。
経歴
[編集]高校時代に右肘クリーニング手術を受け、術後1年くらいで高校時代の自己最速153km/hを計測[2]。
2019年のドラフトで、味全ドラゴンズが一巡目(全体6位)で指名した[3]。
2020年2月28日、オープン戦の先発投手を務め、中信兄弟と対戦し、わずか2イニングで五失点。その後、ブルペンで右手に不快感を覚え、身体検査で骨棘が見つかった。医師の再検査の結果、同じ年の4月28日に全治半年の肘のクリーニング手術が行われた[4]。
リハビリ中、味全ドラゴンズのゲストコーチであるMLBテキサスレンジャーズスカウトの張立帆は、「ボールを投げた後、肘をまっすぐにしていたが、今は曲げるようにしている」と徐の肘の動きを修正した。 この目的のために科学的なテストが使用され、ウェイトトレーニングに多大な努力が払われたことが明らかになった。科学的なトレーニングを研究している張立帆は、「Pitch Ai」、「Top Velo」、「Motus」、「Rapsodo」などの機器システムを使用して、腕の疲労、ピッチングの動き、関節の角度などを分析し、徐の怪我のリスクを減らし、投手としての彼の特徴を調べ、投球の質を向上させた[5]。
その結果、2020年10月2日に、中信との2軍チャンピオンシップ第三戦では3イニング無失点2被安打6三振、そのうち陳子豪との対決では、CPBL2軍チャンピオンシップ新記録の157km/hを記録した[6]。
2021年3月17日、一軍デビュー登板では、若い投手の保護に基づいているため、味全ドラゴンズは投球数に制限を設けているが、11アウトを全て奪三振という離れ業をやってのけ、CPBL新人デビュー前代未聞の三振記録を達成し、台湾国内外で話題を呼んだ[7][8][9][10][11]。3月28日まで、わずか12.1イニングで26三振を達成し、元阪神タイガースの郭李建夫が21イニングで記録した新投手デビュー後、3試合で22三振というリーグ最高の三振記録を軽々と更新した[12][13][14]。2021年8月8日、新荘野球場での富邦ガーディアンズ戦では試合開始から8者連続奪三振という圧巻投球を披露し、CPBL記録を塗り替え、待望の初白星を上げた[15]。破格の奪三振記録の陰に隠れて、2021年シーズンは80イニング以上投げて本塁打を与えていない[16]。
2022年キャンプ中に右肘を動かすと痛みが生じたり、7月に右肘内側側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、以降リハビリのため二軍のマウンドにも立てずにシーズン終了。
選手としての特徴
[編集]スリークォーターから最速157km/hのストレート[6]と、鋭く落ちるスプリットチェンジ(投球割合約20%、主に対左打者対策[17])が決め球[18][19]。主に対右打者対策のスライダーやカーブ[17][20]と組み合わせて、複数の球種を近い軌道から変化させることによって、打者の見極めを困難にする「ピッチトンネル」の活用に優れている[19]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 味全 | 20 | 19 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 0 | .300 | 332 | 81.0 | 65 | 0 | 25 | 0 | 3 | 98 | 4 | 0 | 33 | 28 | 3.11 | 1.11 |
通算:1年 | 20 | 19 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0 | 0 | .300 | 332 | 81.0 | 65 | 0 | 25 | 0 | 3 | 98 | 4 | 0 | 33 | 28 | 3.11 | 1.11 |
- 2021年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 味全 | 20 | 7 | 6 | 0 | 1 | 1.000 |
通算 | 20 | 7 | 6 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2021年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 初登板・初先発登板:2021年3月17日、対中信兄弟1回戦(台中インターコンチネンタル野球場)、3回2/3を無失点11奪三振で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回裏に王威晨から空振り三振
背番号
[編集]- 18(2019年 - )
脚注
[編集]- ^ “台湾プロ野球に驚異の新人現る。味全の20歳右腕、徐若熙|パ・リーグ.com”. パ・リーグ.com (2021年4月19日). 2024年6月1日閲覧。
- ^ https://sports.ltn.com.tw/news/paper/1246809
- ^ 味全龍新秀全數簽下!二指徐若熙簽約金490萬元,三立新聞網,2019-08-29
- ^ 中職/味全龍未來王牌 徐若熙手肘確定動刀,ETtoday,2020-04-26
- ^ TSNA. “科學化檢測 徐若熙飆157的秘密” (中国語). news.tsna.com.tw. 2021年3月24日閲覧。
- ^ a b “【中職】味全徐若熙目標160公里 本土最速男5面向解密 | 蘋果新聞網 | 蘋果日報” (中国語). 蘋果新聞網. 2021年3月24日閲覧。
- ^ 徐若熙初登板猛飆火球最快154 3.2局11K飆破紀錄史上第一人,ETtoday,2021-03-17
- ^ 中職/徐若熙初登板11出局全K 創多項中職紀錄,聯合報,2021-03-17
- ^ “11アウトを全て奪三振! 台湾に現れたスーパー新人のデビュー登板が「想像を超えた」”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2021年3月18日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “Wei-Chuan Dragons rookie SP Jo-Hsi Hsu’s impressive CPBL debut: 3.2IP, 11K, 0ER. Every batter he retired was struck out.”. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “CPBL rookie pitcher records all 11 outs in debut via strikeout, behind 95 MPH heat” (英語). wbsc.org. 2021年3月24日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20210328T153704Z). “中職/K暈「宇宙邦」 徐若熙4.2局狂飆10K又破紀錄 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “徐若熙”. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “郭李建夫”. 2021年9月4日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20210808T201805Z). “中職/等1場勝投 徐若熙花了12場先發終於到手 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年9月4日閲覧。
- ^ “徐若熙18”. 2022年2月11日閲覧。
- ^ a b 自由電子報. “直球照樣「熙」利 怎麼配燒腦 | 自由電子報” (中国語). LINE TODAY. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “變速還是指叉?徐若熙殺翻打者的這顆武器球,為什麼在日本被譽為「新魔球」? - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2021年3月24日閲覧。
- ^ a b 蘋果新聞網. “徐若熙1球入魂 透視神鬼11K奧祕 | 蘋果新聞網” (中国語). LINE TODAY. 2021年3月24日閲覧。
- ^ “前3戰26K破紀錄!嚴選徐若熙「必殺技」的投打對決模式 - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2021年3月28日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の各国通算成績 CPBL、Baseball-Reference (CPBL)