後藤光三
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後藤 光三(ごとう みつぞう、1905年(明治38年)8月15日 - 1977年(昭和52年)5月30日)は、日本の牧師である。
日本基督長老教会(現・日本長老教会)の初代議長で、日本人で初めて保守的な立場から説教学の大著を書いた。
生涯
[編集]戦前、中央神学校で学び、田中剛二らの薫陶を受ける。卒業後は、日本基督教団の牧師として戦争中を生きる。
終戦後、日本基督教団小月教会を創設して、開拓伝道を始める。その後、日本基督教団を離脱して、長老派の伝道に関わり、1949年(昭和24年)、東京基督神学校創立メンバーになる。長谷川真太郎の自宅の神学校で事務長を務めながら、牧会学と説教学と信仰告白を教える。その経験から日本語で最初の本格的な説教学の著書を著す。1956年(昭和31年)、日本基督長老教会の初代議長に就任するが、翌年1957年(昭和32年)、東京基督神学校の教師と理事を辞任する。
英語の賛美歌の翻訳・日本語作詞でも活躍して、1956年(昭和31年)、TEAMの宣教師ラッセル・ステルワゴンの編集した「救いの聖歌集」の曲の訳詩等を手伝った。その歌集には後藤の作品も多数収録されている。
1964年(昭和39年)には町田聖書教会の初代牧師に就任する。晩年は闘病生活を送るが、病床で5冊の闘病記を書いた。
訳詩
[編集]- 「すくいぬしにきたれ」(Come to the saviour)George F. Root
- 「つみのきよめ」(Wordless Book chorus)Frances M.Johnston
- 「せかいのこども」(Jesus loves the little children)George F. Root
作詞作曲
[編集]- 「じゅうじか」
著書
[編集]- 「説教学」聖書図書刊行会、1961年
- 『エホバの証人とは何か』日本教会新報社
訳書
[編集]- ローレン・ベットナー「予定論」1967年
- ジョン・W・ダッガア「伝道者の生活-聖書は何と言っているか」国分寺高木町バプテスト教会、1977年
- チャールズ・F・ジェファソン「牧会と説教者(教会の建設)」1977年
- ドナルド・マックギャブラン著『教会の発展と伝道』いのちのことば社 1967