強進行
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強進行とは、和声学において、和音がⅤ→Ⅰと完全4度上行(完全5度下行)する進行をいう。これと本質的には同じだが、バス音がⅤ度音(属音)→Ⅰ度音(主音)に進むことを指していう場合もある。この進行は全終止であり、カデンツにおいて強い終止感をつくる(ただし、これはあくまで「カデンツ上の終止感」であり、「楽曲の終止感」の意味ではない)。
その他の進行
[編集]準強進行
[編集]2度上行、3度下行する進行をいう。Ⅴ(7)からⅥへの偽終止(2度上行)など。
変進行(強進行の逆進行)
[編集]完全4度下行(完全5度上行)する進行をいう。ⅣからⅠへの変終止はそれにあたる。
弱進行
[編集]Ⅴ→Ⅱ(4度下行)、Ⅴ→Ⅳ(2度下行)、Ⅱ→Ⅳ(3度上行)などのような和声進行は古典派ではほとんど使われず、進行感が弱いので「弱進行」という。
活用されている進行の順位
[編集]- 4度上行
- 2度上行、2度下行
- 3度下行
- 4度下行
- 3度上行
脚注
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参考文献
[編集]- 一ノ瀬, 武志. “和声読本”. 2018年1月30日閲覧。
- 水上, 浩介『キャラ和声 -和音記号の擬人化でもう丸暗記とはサヨナラ!-』全音楽譜出版社、2014年。ISBN 9784118101989。
- 石田, ごうき、大浦, 雅弘、熊川, ヒロタカ『使える!コード理論: 丸暗記不要のクリエイター向けレッスン』リットーミュージック、2017年。ISBN 9784845631513。
- 北川, 祐『ポピュラー音楽理論』(改訂版)リットーミュージック、2004年。ISBN 9784845611485。