広州白雲国際空港
広州白雲国際空港 广州白云国际机场 Guangzhou Baiyun International Airport | |||||||||||||||||
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IATA: CAN - ICAO: ZGGG | |||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||
国・地域 | 中国 | ||||||||||||||||
所在地 | 広東省広州市白雲区 | ||||||||||||||||
種類 | 民間 | ||||||||||||||||
運営者 | 広東省機場管理集団有限公司 | ||||||||||||||||
標高 | 15 m (50 ft) | ||||||||||||||||
座標 | 北緯23度23分33秒 東経113度17分56秒 / 北緯23.39250度 東経113.29889度座標: 北緯23度23分33秒 東経113度17分56秒 / 北緯23.39250度 東経113.29889度 | ||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||
広州白雲国際空港の位置(広東省) | |||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||
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統計(2021年) | |||||||||||||||||
旅客数 | 40,249,679人 | ||||||||||||||||
貨物取扱量 | 2,044,908.97トン | ||||||||||||||||
発着回数 | 707,661回 | ||||||||||||||||
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空港の一覧 |
広州白雲国際空港 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 廣州白雲國際機場 |
簡体字: | 广州白云国际机场 |
拼音: | Guǎngzhōu Báiyún Guójì Jīchǎng |
発音: |
クワンチョウ パイユン クオチー チーチャン(普通話) クオンツァウ パック’ワン クオックツァイ ケイチョン(広東語) |
英文: | Guangzhou Baiyun International Airport |
広州白雲国際空港(こうしゅうはくうんこくさいくうこう 中国語: 广州白云国际机场)は、中国・広東省広州市にある国際空港である。広州の都心の北30kmに位置する。空港コードは「CAN」(Cantonの略語)。
概要
[編集]中国国内では、北京首都国際空港、上海浦東国際空港に並ぶ、3大空港の1つ。中国民用航空総局 (CAAC)の中南管理局が置かれ、中国南方航空、中国国際航空と深圳航空が同空港をハブとしている。総面積は約1500万平方メートル。
2004年8月5日に開港し、都心にあった1933年開港の旧空港を置き換えた。同じ名称が採用され、空港コードも継承された。
2009年2月からは航空貨物大手のフェデラルエクスプレスがアジアのハブ機能をフィリピンのスービック・ベイ国際空港から移転させている。
国際線制限区域内に中国工商銀行があり24時間現金のみ両替できるが、両替手数料が高い(2013年4月現在58元)。制限区域外では、国際線到着エリアのHSBCとシティバンクのATMはVISAとMasterCard、中央出発ロビー3F南東の中国農業銀行のATMはCirrus対応カードが24時間利用できる。
空港内にはホテル予約カウンターがあり、広州市内に限らず、深圳、珠海などのホテルも予約できる。空港に近接するホテルは、空港内にある南航明珠大酒店(実勢価格470元程度)、空港から10分ほどのところにある凱旋世紀空港酒店(実勢価格298元程度)などがあり、いずれも空港への送迎サービスを行っている。
広州白雲国際空港株式会社(Guangzhou Baiyun International Airport Company Limited)が所有し、広東省空港管理集団有限公司(Guangdong Airport Authority)が運営している。
- 旅客数 48,309,410 (中国第3位)
- 貨物取扱量(トン) 1,248,763.8 (中国第4位)
- 発着回数 373,314 (中国第2位)
ターミナル
[編集]ターミナル1は、延床面積52万㎡、メインターミナルの東西にエアサイドが木の枝のようにのびた構造をもっている。国際線の搭乗口は主に東側にある。
ターミナル2は、2018年にオープンした。延床面積は81万㎡。2023年、エアサイドが増築され、ターミナル1と連結した。これで全体の延床面積は156万㎡に拡大した[3]。主に中国南方航空とスカイチームに属する航空会社が使用している。
沿革
[編集]- 1933年夏 : 広州市白雲区白雲山西側に白雲空港開港。もともと軍事目的で計画されたが、後に民間航空用に改築された。
- 1978年以降 : 改革開放政策導入後急激に航空需要が伸び、8年連続で乗降客数が国内最大を記録した。また市街中心地に位置していたため拡張も出来ず、新空港建設が必要となった。
- 1992年 : 新空港の建設を開始。旧空港の5倍の敷地が確保された。
- 2004年8月5日 : 同名の旧空港から名称を引き継いで開港。旧空港は72年の歴史に幕を閉じた。空港跡地は広州駅から3kmで利便性が高いため再開発用地となった。
- 2009年 : 第2次建設計画が竣工予定。完成するとさらに面積は倍増する予定。
- 2010年 : 広州地下鉄3号線(北延線、機場線)が当空港まで延伸。機場南駅が開業。
- 2018年 : 第2ターミナルが完成。広州地下鉄3号線が機場北まで延伸。
就航航空会社と就航都市
[編集]国内線
[編集]航空会社 | 就航地 |
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中国南方航空 | 北京/首都、上海/浦東、上海/虹橋、保山、北海、長春、長沙、常徳、汕頭、梅県、湛江、三亜、海口、厦門、福州、南昌、贛州、景徳鎮、北海、桂林、柳州、黎平、南寧、永州、懐化、貴陽、銅仁、武漢、宜昌、恩施、昆明、麗江、大理、香格里拉、石家荘、邯鄲、鄭州、洛陽、南陽、太原、長治、済南、威海、連雲港、徐州、塩城、南通、無錫、南京、杭州、寧波、温州、拉薩、西寧、西安、銀川、蘭州、ウルムチ、喀什、天津、大連、佳木斯、成都、重慶、大慶、茘波、赤峰、常州、丹東、大同、海拉爾、ハルビン、合肥、フフホト、ラサ、黄山、済寧、九寨、綿陽、牡丹江、南昌、南充、青島、斉斉哈爾、泉州、瀋陽、武夷山、梧州、襄陽、延吉、義烏、張家界、カラマイ |
中国国際航空 | 北京/首都、上海/浦東、上海/虹橋、成都、重慶、達州、広元、貴陽、杭州、フフホト、瀘州、天津、萬州、武漢、宜賓、運城 |
中国東方航空 | 上海/浦東、上海/虹橋、杭州、南京、蘭州、昆明、潞西、温州、青島、済南、黄岩、合肥、武漢、西安、無錫、海口、南昌、太原、宜昌、寧波、石家荘 |
中国聯合航空 | 北京/南苑 |
中国西部航空 | 重慶 |
北京首都航空 | 成都、重慶、海口、杭州、昆明、麗江、三亜、張家界 |
上海航空 | 上海/虹橋、桂林、杭州、南京、三亜、温州、厦門 |
海南航空 | 北京/首都、海口、三亜、西安、青島、厦門、鄭州、南昌、南京、杭州、合肥、瀋陽、太原、貴陽、天津、寧波、武漢、大連、銀川、ウルムチ、ハルビン、濰坊、唐山 |
重慶航空 | 重慶 |
成都航空 | 成都 |
四川航空 | 重慶、成都 |
春秋航空 | 上海/虹橋、石家荘 |
山東航空 | 済南、臨沂、青島、煙台 |
厦門航空 | 厦門、福州、泉州、武夷山 |
国際線
[編集]航空会社 | 就航地 |
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中国南方航空 |
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中国東方航空 | クラビ、ラオアグ(季節運航便) |
上海航空 | 名古屋/中部 |
海南航空 | 台北/桃園、ダナン[15]、プノンペン、シェムリアップ、テルアビブ/ベン・グリオン[16] |
四川航空 | クラビ |
春秋航空 | 福岡 (2024年10月27日より運休中)、シンガポール[17]、バンコク/スワンナプーム、プノンペン、シェムリアップ |
キャセイドラゴン航空 | 香港 |
チャイナエアライン | 台北/桃園 |
エバー航空 | 台北/桃園、高雄 |
ユニー航空 | 台中 |
日本航空 | 東京/羽田 |
全日本空輸 | 東京/羽田 |
大韓航空 | ソウル/仁川 |
アシアナ航空 | ソウル/仁川、釜山 |
ベトナム航空 | ハノイ、ホーチミンシティ、ダナン |
フィリピン航空 | マニラ [18] |
セブパシフィック航空 | マニラ |
エアアジア・フィリピン | マニラ |
タイ国際航空 | バンコク/スワンナプーム |
タイ・エアアジア | バンコク/ドンムアン |
タイ・ライオン・エア | バンコク/ドンムアン、チェンマイ |
バンコク・エアウェイズ | サムイ島 |
シンガポール航空 | シンガポール |
スクート | シンガポール |
マレーシア航空 | クアラルンプール |
エアアジア | クアラルンプール、コタキナバル、ジョホールバル |
マリンド・エア | クアラルンプール |
ガルーダ・インドネシア航空 | ジャカルタ |
スパイスジェット | デリー |
IndiGo | コルカタ |
ミャンマー国際航空 | ヤンゴン |
ラオス国営航空 | ヴィエンチャン、パークセー |
カンボジア・アンコール航空 | プノンペン、シェムリアップ |
スリランカ航空 | コロンボ |
サウディア | リヤド、ジェッダ |
マーハーン航空 | テヘラン |
イラク航空 | バグダード |
クウェート航空 | クウェート |
ターキッシュ エアラインズ | イスタンブール |
エジプト航空 | カイロ |
カタール航空 | ドーハ |
エミレーツ航空 | ドバイ |
オマーン・エア | マスカット |
ケニア航空 | ナイロビ、バンコク/スワンナプーム |
エチオピア航空 | アディスアベバ |
マダガスカル航空 | アンタナナリボ(サンドニ経由便) |
モーリシャス航空 | ポートルイス[19] |
エア・タンザニア | ダルエスサラーム(出発便はザンジバル経由) |
エールフランス | パリ/ドゴール |
フィンエアー | ヘルシンキ(季節運航便)[20] |
就航都市
[編集]国内線(就航都市)
[編集]- 北京/首都、上海/浦東、北京/南苑、上海/虹橋、重慶、成都、大連、瀋陽、青島、杭州、南京、済南、厦門、天津、西安、昆明、武漢、長春、ハルビン、ウルムチ、フフホト、ラサ、厦門、石家荘、長沙、鄭州、太原、福州、無錫、桂林、南寧、煙台、三亜、海口、保山、北海、常徳、汕頭、梅県、湛江、南昌、贛州、景徳鎮、北海、柳州、黎平、永州、懐化、貴陽、銅仁、宜昌、恩施、麗江、大理、香格里拉、邯鄲、洛陽、南陽、長治、済南、威海、連雲港、徐州、塩城、南通、寧波、温州、拉薩、西寧、銀川、蘭州、喀什、佳木斯、大慶、茘波、赤峰、常州、丹東、大同、海拉爾、合肥、黄山、済寧、九寨、綿陽、牡丹江、南昌、南充、斉斉哈爾、泉州、武夷山、梧州、襄陽、延吉、義烏、張家界、達州、広元、瀘州、萬州、宜賓、運城、潞西、黄岩、宜昌、寧波、石家荘、濰坊、唐山、臨沂
国際線(就航都市)
[編集]- 東アジア
- 東南アジア
- 南アジア
- 太平洋・オセアニア
- 中近東・アフリカ
- ヨーロッパ
- ロンドン/ヒースロー
- パリ/CDG
- アムステルダム
- フランクフルト
- ルクセンブルク(鄭州経由便)
- ローマ(武漢経由便)
- ヘルシンキ
- モスクワ/シェレメーチエヴォ(ウルムチ経由便もあり[22])
- 北アメリカ
- 南アメリカ
- メキシコシティ(バンクーバー経由便)
外国貨物航空会社
[編集]- エアージャパン : 東京/成田(2014年1月1日から就航開始予定[23][24][25])
- フェデラルエクスプレス - アジア地区の拠点空港としていたスービック・ベイ国際空港より移転している。専用の滑走路と管制タワーなど空港設備を保有。
- エティハド・クリスタルカーゴ : アブダビ
アクセス
[編集]広州市花都区新華鎮と白雲区人和鎮の境界に位置し、中心部から28kmの距離にある。高速道路(広州機場高速公路)も通じており交通は比較的至便である。ただし、中国の大都市の例に漏れず、ここ数年の爆発的な交通量の増加に伴い、渋滞に巻き込まれることも多くなっており、特に空港に向かう場合には注意が必要となる。なお、2010年11月の広州アジア大会の開催に合わせ、同年10月30日に広州地下鉄3号線(機場線)・機場南駅が開業した。第2旅客ターミナルが完成した2018年4月26日に機場北駅まで延伸された。
- リムジンバス
- 空港快線1号線 民航售票処(広州駅)行き
- 空港快線2号線 広運楼行き
- 空港快線3号線 芳村客運站行き
- 空港快線4号線 明珠大酒店行き
- 機場快線5号線 全球通大酒店行き
- 機場快線6号線 珠江新城行き
- 機場快線6号C線 広州東駅行き
- 機場快線7号線 番禺市橋行き
- 機場快線8号線 増城新塘行き
- タクシー
- 料金 : 100元〜 所要時間 : 45分〜60分
- 地下鉄
- 広州地下鉄3号線(北延線、機場線) 機場南駅(ターミナル1)、機場北駅(ターミナル2)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 2012年全国机场吞吐量排名 Archived 2013年11月14日, at the Wayback Machine.Civil Aviation Administration of China. (中国語)
- ^ 順位には香港・マカオを含む。
- ^ “CN Bay Area.org.cn”. 12 Oct 2024閲覧。
- ^ “中国南方航空、東京/成田〜広州線の運航再開 来年1月10日から週4便”. Traicy. (2019年12月3日)
- ^ “中国南方航空、7月から広州発着のフーコック、ダナン線に就航 週3便”
- ^ “中国南方航空、広州/ランカウイ線に就航 A320で週3便 特別運賃も販売”
- ^ “中国南方航空、広州発着ローマ、ドバイ、クライストチャーチ線を開設”
- ^ “中国南方航空、12月から787で広州/武漢/サンフランシスコ線に就航”
- ^ a b “中国南方航空、広州/サンフランシスコ線で直行便の運航を開始 週4便”
- ^ “中国南方航空、12月から広州発着でトロント、アデレード線に就航へ”
- ^ “中国南方航空、バンクーバー経由の広州/メキシコシティ線に就航 週3便”
- ^ “中国南方航空、12月から広州/アデレード線に週3便で就航へ”
- ^ “中国南方航空、12月に広州/ケアンズ線を開設へ A330で週3便”
- ^ “中国南方航空、広州/ナイロビ線を週3便で開設”
- ^ “海南航空、広州/ダナン線を週2便で就航 広州発着で初の国際線”
- ^ “海南航空、8月に広州/テルアビブ線を開設 787-9で週3便”
- ^ “春秋航空、11月に広州/シンガポール線を開設 A320で週3便”
- ^ “フィリピン航空、7月16日からマニラ/広州線に就航”
- ^ http://airlineroute.net/2016/04/22/mk-can-jul16/
- ^ “フィンエアー、ヘルシンキ/広州線に就航へ アジア路線の拡大で”
- ^ “立栄航空、台中発着の長沙、広州線に就航”
- ^ “中国南方航空、6月から広州/モスクワ線で直行便を運航”
- ^ “ANAの貨物事業がさらに拡充 〜 沖縄貨物ハブのネットワークを拡充し利便性を向上 〜 〜 ANA貨物便ネットワークの更なる充実 〜 〜 事業拡大を支える『貨物事業会社』の設立 〜”
- ^ “ANA、貨物便で成田/広州線、那覇/青島線を運航へ”. FlyTeam. (2013年8月22日)
- ^ “ANA CARGO、1月から成田/広州線に767-300Fで新規就航”. FlyTeam. (2013年12月19日)
外部リンク
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