平倉圭
表示
平倉圭(ひらくら けい、1977年 - )は、日本の映画研究者。専門は芸術論、知覚論[1]。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。
人物
[編集]2000年に国際基督教大学卒業、2003年に東京大学学際情報学府学際情報学修士課程修了[2]。 2007年に「ジャン=リュック・ゴダール論 : 編集/ミキシングによる思考」(主査:田中純、副査:蓮實重彦、石田英敬、松浦寿輝、前田英樹)で博士(学際情報学)。「国際的に見ても多大な学術的貢献を果たすもの」と高く評価された[3]。 博士論文を元にして2010年に刊行された『ゴダール的方法』(編集:中村大吾)は第2回表象文化論学会賞を受賞するなど高く評価され[4]、小泉義之は「やはり映画が思考するのであり、音と映像によって音と映像を思考する方法が要る。そして、平倉書を潜るのでなければ、思考の経験論を書くこと(見ること?)は決してできないだろう」[5]、千葉雅也は「古典の扱い方、議論の現代性、先行研究のふまえ方、注に何を書くか・注の書式など、参考になるものが多い」と高く評価した[6]。 2015年より横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授[7]。弟子として福尾匠がいる。
著書
[編集]単著
[編集]共著・対談集
[編集]- 『美術史の7つの顔』未来社(小林康夫,日高優,香川檀,橋本悟,大原宣久共著)
- 『オーバー・ザ・シネマ 映画「超」討議』フィルムアート社(石岡良治,三浦哲哉,土居伸彰,入江哲朗,畠山宗明共著) 2018年
- 『高校生と考える新時代の争点21 (桐光学園大学訪問授業)』左右社 2022年
- 『Jodo Journal 3』浄土複合 2022年
- 『Jodo Journal 4』浄土複合 2023年
- 『「学び」がわからなくなったときに読む本』(鳥羽和久編著、千葉雅也、矢野利裕、古賀及子、井本陽久、甲斐利恵子、尾久守侑共著、あさま社、2024年)