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常磐津文字太夫 (9代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
9代目 常磐津ときわづ 文字太夫もじだゆう
本名 常岡つねおか かおる
別名 十七世家元九代目常磐津文字太夫
生年月日 (1947-12-05) 1947年12月5日(77歳)
出身地 日本の旗東京都中央区
師匠 八世常磐津文字太夫
名跡 1. 五代目常磐津小文太夫
(1959年 - 1976年)
2. 十一代目常磐津小文字太夫
(1976年 - 1991年)
3. 九代目常磐津文字太夫
(1991年 - )
活動期間 1959年 -
活動内容 常磐津節宗家家元
江戸常磐津節浄瑠璃
家族 曽祖父:二世常磐津豊後大掾
祖父:七世常磐津文字太夫
大伯父:六世常磐津政太夫
父:八世常磐津文字太夫
叔父:二世常磐津文蔵
叔父:初世常磐津文右衛門
叔父:三世常磐津浪花太夫
長男:十二代目常磐津小文字太夫
主な作品
『市原野のだんまり』
『道行千里岩田帯』
『新芽山音住居の場』
『門出二人桃太郎』
『道行面影草』
『変化道成寺』
『春昔由縁英』
『花の宿』
『釣狐の対面』
『盧生の夢』
『小町村芝居正月』ほか
受賞歴
1994年公益財団法人清栄会奨励賞受賞
2000年重要無形文化財常磐津節(総合認定)
2018年旭日双光章受章
備考
常磐津節保存会会長
常磐津協会会長

9代目 常磐津 文字太夫(ときわづ もじたゆう)は、常磐津の十七世家元。常磐津節浄瑠璃方の奏者・名跡常磐津文字太夫」の当代。定紋は『角木瓜』、替紋は『松皮菱』、家元紋は『梨の切り口』。東京都中央区日本橋(檜物町)出身。前名は十一代目常磐津小文字太夫。本名は常岡つねおか かおる

24歳から歌舞伎のタテ語りを勤めていたため、六代目中村歌右衛門十七代目中村勘三郎七代目尾上梅幸二代目尾上松緑長唄では二代目芳村五郎治清元では清元志寿太夫といった世代の異なる歌舞伎俳優・演奏者とも舞台を共にしている。

現在は、定本常磐津全集の復刻事業、過去の常磐津節演奏者名鑑など情報収集整備事業、常磐津節を現代から次世代へ繋ぐ研修成果発表会などに着手(ともに文化庁補助事業)していて、後継者・若手実演家の育成を意欲的に行っている。

曽祖父が十四世家元六代目常磐津文字太夫(二代目常磐津豊後大掾)、祖父が十五世家元七代目常磐津文字太夫、父は十六世家元八代目常磐津文字太夫、長男が十二代目常磐津小文字太夫

年譜

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初演・復活上演の演目

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ほか

受賞等

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受賞
  • 1994年-公益財団法人清栄会奨励賞受賞
顕彰・表彰
  • 2000年-重要無形文化財常磐津節(総合認定)の保持者に認定
栄典

主な歌舞伎出演歴

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小文太夫期(1966年~1976年)

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小文字太夫期(1977年~1994年)

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文字太夫期(1994年~)

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参考文献

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  • 藤田洋『日本舞踊ハンドブック』三省堂2007年、50-51頁。
  • 吉川英史『日本音楽の歴史』昭和40年
  • 安田文吉『常磐津節の基礎的研究』1992年
  • 竹内有一編著『常磐津節演奏者名鑑』常磐津節保存会(文化庁補助事業)、第1巻(2012年)~第7巻(2018年)
  • 松竹株式会社著・永山武臣監修『歌舞伎座百年史 全3巻セット 』1995年
  • 茂木千佳史編『歌舞伎海外公演の記録』1992年

脚注

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  1. ^ 『2018年版かぶき手帖』公益社団法人日本俳優協会、松竹株式会社、一般社団法人伝統歌舞伎保存会、2018年、311頁 ISBN 978-4-902675-14-6
  2. ^ 国指定文化財等データベース」文化庁
  3. ^ 平成30年春の叙勲受章者名簿」内閣府
  4. ^ 『平成28年版歌舞伎に携わる演奏家名鑑』一般社団法人伝統歌舞伎保存会、2016年、221・222頁
  5. ^ 歌舞伎海外公演の全記録<KABUKI Performance Record>」附け打ち委員会2004/02/23

関連項目

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外部リンク

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