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『常照愚草』(じょうしょうぐそう)は、戦国時代初期の山城国守護職・伊勢貞陸による有職故実書。常照とは貞陸の出家後の法号である。
貞陸は延徳2年(1490年)より明応7年(1498年)まで室町幕府政所執事を務めた。執筆年代は明らかではないが、貞陸が大永元年(1521年)に59歳で没していることから、それ以前の著作となる。
室町幕府における武家の作法・制度について解説している。また、政所執事・山城守護として朝廷との交渉役も務めたことから、公武交渉についての記述についても詳細である。