常満寺
常満寺 | |
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所在地 | 愛知県犬山市犬山西古券281[1] |
位置 | 北緯35度23分00.8秒 東経136度56分14.8秒 / 北緯35.383556度 東経136.937444度座標: 北緯35度23分00.8秒 東経136度56分14.8秒 / 北緯35.383556度 東経136.937444度 |
山号 | 日輪山[1] |
宗旨 | 浄土宗[1] |
宗派 | 西山禅林寺派[1] |
本尊 | 阿弥陀如来[1] |
創建年 | 正応4年(1291年)[1] |
開基 | 定照東安[2] |
文化財 | 国の登録有形文化財(鐘楼・山門) |
法人番号 | 1180005009316 |
常満寺(じょうまんじ)は、愛知県犬山市大字犬山字西古券にある浄土宗西山禅林寺派の寺院。山号は日輪山。
歴史
[編集]鎌倉時代中期の正応4年(1291年)に開山上人である定照東安上人が、信州善光寺に七日七夜の参篭祈願し、「尾州犬山郷有縁の地の民を教化せよ」との告げを受け、創建。山号ならびに寺号である日輪山 常満寺は開祖東安上人の「日輪、常に満てよに由来する」[3]。
2018年(平成30年)2月1日、火災により国の登録有形文化財に登録されていた本堂などを焼失した[4]。現在、本堂客殿庫裏等再建中である。
国の登録有形文化財
[編集]本堂
[編集]江戸時代初頭の慶長元年(1596年)に付近の富豪であった神戸長蔵の一寄進により建立されたもの。享保14年(1729年)には屋根葺替がなされ、文化13年(1816年)にも修理を行っている。国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[5]、2018年(平成30年)8月27日抹消。現在、本堂再建中である。
観音堂
[編集]江戸時代初期の建築で、寛永年間(1624年~1645年)に犬山城下の魚屋町にから名栗町に移築され、その後元禄3年(1690年)に移築されたもの。国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[6]、2018年(平成30年)8月27日抹消。
大師堂
[編集]明治時代に建立されたもの。国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[7]、2018年(平成30年)8月27日抹消。
鐘楼
[編集]寛政8年(1796年)に建築されたことが鬼瓦の瓦銘から知られる。国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[8]。
庫裏
[編集]江戸時代中期に建立されたもの。国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[9]、2018年(平成30年)8月27日抹消。
玄関
[編集]明治時代中期に建立されたもの。国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[10]、2018年(平成30年)8月27日抹消。
常満寺山門 (犬山城城門)
[編集]江戸中期の建築で、国宝である犬山城の松の丸裏門を明治10年(1877年)に移築したもの。「薬医門」形式の山門で、国の登録有形文化財に2007年(平成19年)12月5日登録[11]。現在、国立大学法人名古屋工業大学の協力のもと文化財研究の一環として実測による図面制作が行われている。
その他
[編集]境内には、熱田神宮の「太郎庵椿」に由来し、尾州の豪商であった高田太郎庵から譲りうけた「関戸太郎庵」と、中部ツバキの代表的品種である「常満寺」の原木がある[2]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “寺社一覧”. 犬山市. 2019年6月25日閲覧。
- ^ a b “岩倉街道 犬山市”. Network2010.org. 特定非営利法人 ビジュアルコンテンツプロダクトネットワーク. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺(じょうまんじ)本堂・観音堂・大師堂・鐘楼・庫裏・玄関・山門”. 文化財ナビ愛知. 愛知県. 2018年10月25日閲覧。
- ^ “国登録文化財の本堂と庫裏が全焼 愛知・犬山の常満寺”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2018年2月2日). 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺本堂”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺観音堂”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺大師堂”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺鐘楼”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺庫裏”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺玄関”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “常満寺山門”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2019年6月25日閲覧。