巨人の星対鉄腕アトム
巨人の星対鉄腕アトム | |
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演出 | 富野喜幸 |
出演者 |
前田武彦 うつみみどり 古谷徹 『巨人の星』および『鉄腕アトム』のファンの子供たち |
製作 | |
制作 |
日本テレビ 東京ムービー Aプロダクション 虫プロダクション |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1969年9月6日 |
放送時間 | 土曜19:30 - 20:00 |
放送枠 | 前田武彦の天下のライバル |
放送分 | 30分 |
回数 | 1 |
『巨人の星対鉄腕アトム』(きょじんのほしたいてつわんアトム)は、1969年9月6日に日本テレビ系列のバラエティ番組『前田武彦の天下のライバル』(土曜19:30 - 20:00)で行われた企画である。
概要
[編集]様々な芸能人のライバル同士がゲーム合戦を行う『前田武彦の天下のライバル』の、異色のアニメ合成回。当時『天下のライバル』直前の土曜19:00(読売テレビ制作枠)で放送され、人気上昇中の『巨人の星』と、かつてフジテレビ系列で放送された『鉄腕アトム』の、キャラ同士やファンの子供同士が戦うといった趣向。スタジオには双方の作品のファンの子供達が集合、そしてアニメパートでは、『巨人の星』と『鉄腕アトム』双方のキャラが共演した。日本におけるアニメのクロスオーバー作品では最古の部類に入り、原作者・出版社・アニメ製作会社が全て異なるという極めて珍しい作品でもある。
対戦は3回戦からなり、アニメパートでは「投手:星飛雄馬×打者:アトムの野球対決」と、「飛雄馬とアトムのマラソン対決」が行われ、スタジオパートでは子供達による風船割りや目隠しチャンバラ合戦が行われた。アニメスタッフは世界の違う二人の対決法の考案に苦労し、20分の動画部[1]の制作費は当時の貨幣価値で600万円もかかったという[2]。
アニメパート部分のフィルムは現存し、近年では2007年12月8日開催のイベント「手塚治虫ファン大会2007」で上映された[3]。その後、2007年11月2日に発売されたDVD-BOX「巨人の星 特別篇 『父一徹』BOX」の特典映像として約5分の一部がDVD化されている。
司会
[編集]登場キャラクター
[編集]『巨人の星』より
[編集]伴は巨人の捕手、一徹は一般人としての登場、アームストロング・オズマはこの時期アニメではまだ登場していなかった。その一方で、この時期レギュラーキャラだった速水譲次は、当番組には登場していない。
『鉄腕アトム』より
[編集]『アトム』側の声優はアトム以外は全て不明だが、すべてオリジナル版とは異なっている。
スタッフ
[編集]- 演出・絵コンテ:富野喜幸(現:由悠季)[4]
- 作画監督:楠部大吉郎[5]
- アニメ制作:東京ムービー(『巨人の星』)、Aプロダクション(『巨人の星』、協力)、虫プロダクション(『鉄腕アトム』)
- 制作:日本テレビ[6]
- 制作協力:Aプロダクション[7]
その他
[編集]- 『アトム』は11年後の1980年10月1日に、同局で第2作が放送される。
- またその第2作は、1981年1月2日に同局で放送された正月特番『番組対抗かくし芸大会』で、同時期放送されていた『太陽の使者 鉄人28号』『あしたのジョー2』(『巨人の星』と同じ梶原一騎作品)と、アニメでのパフォーマンスを出し物として登場させた。
脚注
[編集]- ^ 『虫プロダクション資料集1962~1973』(昭和52年8月27日発行 虫プロダクション資料集編集室編)の記述によれば"カラー15分"との記述あり(115頁)。
- ^ アニメージュ編集部編集「TVアニメ25年史」28頁 1988年
- ^ 虫ん坊2008年1月号 http://www.tezuka.co.jp/fantaikai/200801/topix01_2.html
- ^ 『キネ旬ムック 富野由悠季 全仕事』、1999年6月9日発行、株式会社キネマ旬報社、P430。
- ^ 『キネ旬ムック 富野由悠季 全仕事』、1999年6月9日発行、株式会社キネマ旬報社、P430。
- ^ 出典:テレビドラマデータベース
- ^ 『キネ旬ムック 富野由悠季 全仕事』、1999年6月9日発行、株式会社キネマ旬報社、P430。
関連項目
[編集]- 前田武彦の天下のライバル
- 巨人の星
- 鉄腕アトム
- クロスオーバー作品
- クイズ!常識の時間!! - 「アニメ特集」の時、「飛雄馬VSアトムの野球対決」の問題が出題された事がある。