川口記念
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川口記念(かわぐちきねん)は、2008年に新設された川口オートレース場で開催されるオートレースのGII競走の1つである。スポーツニッポンが協賛している。
概要
[編集]長らく川口市と共に施行者だった埼玉県が、2008年3月末を最後にオートレース事業から全面撤退[1]。埼玉県の撤退に伴いこれまで開催されていた「まがたま杯争奪戦」が廃止され、まがたま杯に変わり2008年に新設された。
優勝賞金は200万円[2]。
2016年(第6回)よりナイター開催に変更された[3]。
勝ち上がり
[編集]※ 出典:オートレースオフィシャルサイト「川口記念 勝ち上がり」
初日 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 最終日 |
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予選(1R~12R) ・1着 12名、1着を除く1位 12名、1着を除く2位上位 8名が2次予選Aへ ・1着を除く2位下位 4名、1着を除く3位~5位 36名が2次予選Bへ ・1着を除く6位~7位 24名が2次予選Cへ |
2次予選C(1R~3R) ・1着 3名、1着を除く1位 3名、1着を除く2位上位 1名が準々決勝戦Bへ 2次予選B(4R~8R) ・1着 5名、1着を除く1位 5名、1着を除く2位上位 2名が準々決勝戦Aへ ・1着を除く2位下位 3名、1着を除く3位~4位 10名が準々決勝戦Bへ 2次予選A(9R~12R) ・1着 4名、1着を除く1位 4名が特別予選へ ・1着を除く2位~4位 12名が準々決勝戦Aへ ・1着を除く5位~7位 12名が準々決勝戦Bへ |
準々決勝戦B(5R~8R) ・1着 4名、1着を除く1位 4名、1着を除く2位上位 1名が準決勝戦へ 準々決勝戦A(9R~11R) ・1着 3名、1着を除く1位~4位 12名が準決勝戦へ 特別予選(12R) ・1着~8着 8名が準決勝戦へ |
準決勝戦(9R~12R) ・1着・2着 8名が優勝戦へ |
優勝戦(12R) |
過去の優勝者
[編集]回 | 開催日 | 優勝者 | 年齢(当時) | 競走タイム | 競走車呼名 | 競走車車名 |
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1 | 2008年(平成20年)11月11日 | 高橋貢 | 37 | 3.364 | ミトゥナ | セア |
2 | 2009年(平成21年)11月11日 | 加賀谷建明 | 31 | 3.677 | ブルースター | |
3 | 2010年(平成22年)11月12日 | 木村武之 | 33 | 3.378 | クロム | |
4 | 2014年(平成26年)6月11日 | 森且行 | 40 | 3.600 | キルア | |
5 | 2015年(平成27年)4月8日 | 佐藤貴也 | 30 | 3.570 | スケートラブ | |
6 | 2016年(平成28年)5月29日 | 佐藤摩弥 | 24 | 3.420 | クノイチ | |
7 | 2017年(平成29年)6月18日 | 永井大介 | 40 | 3.703 | ビズビム | |
8 | 2018年(平成30年)5月27日 | 佐藤貴也(2) | 33 | 3.391 | スケートラブ | |
9 | 2019年(令和元年)5月12日 | 鈴木清 | 46 | 3.389 | ウィンザー | |
10 | 2020年(令和2年)6月28日 | 青山周平 | 36 | 3.384 | ハルク・37 | |
11 | 2021年(令和3年)5月30日 | 青山周平(2) | 37 | 3.747 | ハルク・37 | |
12 | 2022年(令和4年)5月29日 | 黒川京介 | 23 | 3.382 | ペルセウス2 | |
13 | 2023年(令和5年)5月28日 | 青山周平(3) | 38 | 3.375 | ハルク・37 | |
14 | 2024年(令和6年)5月26日 | 小椋華恋 | 25 | 3.383 | ルナ |
エピソード
[編集]- 第6回大会で優勝した佐藤摩弥は、この優勝が自身初、女子選手史上初となるグレードレース制覇となった[4][5][6]。
- 第9回大会で優勝した鈴木清は、この優勝が自身初となるグレートレース制覇となった[7][8]。
- 第10回大会は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点から無観客で開催された。
- 第11回大会では、まん延防止等重点措置等に基づく埼玉県からの協力要請を踏まえ、滞留人数による上限5.000人/日の入場制限を実施、発走時刻を繰り上げて開催した[9][注 1]。
- 第11回大会を優勝した青山周平は、大会連覇と通算600勝を達成した[10]。
- 第12回大会を優勝した黒川京介は、この優勝が自身初となるGII制覇となった[11]。
- 第14回大会を優勝した小椋華恋は、グレードレース初優勝戦進出初優勝、女子選手史上2人目のグレードレース制覇を果たすとともに、デビューから2年5か月18日でのグレードレース制覇は、2016年に同大会でグレードレース初優勝した佐藤摩弥の4年10か月19日の記録を更新する最速記録となった[12]。さらに、この日は小椋の弟でオートバイレーサーの小椋藍が、スペインで行われたMotoGP 第6戦カタルーニャGP Moto2クラスで今季初優勝し、姉弟で優勝を果たした[13]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 発走時刻の繰り上げ 第1レース発走 14:30頃(通常15:30頃)、第12レース発走 19:40頃(通常20:40頃)
出典
[編集]- ^ 川口市の財政状況 (PDFファイル) - ウェイバックマシン 川口市ホームページ
- ^ “スポーツニッポン新聞社杯GII川口記念の優勝戦速報をUPしました”. AutoRace.JP. 公益財団法人JKA (2024年5月26日). 2024年5月28日閲覧。
- ^ “平成28年4月~9月の開催日程が決まりました!”. オートレース オフィシャルサイト. 公益財団法人JKA (2016年2月4日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “レース結果|川口オート|ネットスタジアム”. オートレースオフィシャル (2016年5月29日). 2018年10月10日閲覧。
- ^ “【川口記念】摩弥が女子初グレードレース制覇「うれしい、のひと言」”. スポーツニッポン (2016年5月30日). 2018年10月10日閲覧。
- ^ “スポーツニッポン新聞社杯 GⅡ川口記念 佐藤摩弥選手が女子レーサー史上初となるグレードレース制覇!”. YouTube 川口オートレース公式チャンネル (2016年9月23日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “【川口記念】地元の鈴木清がグレードレース初制覇”. サンケイスポーツ ZBAT!オート (2019年5月12日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “鈴木清選手が涙のグレードレース初制覇! 「スポーツニッポン新聞社杯 GⅡ川口記念」優勝戦&表彰式”. YouTube 川口オートレース公式チャンネル (2019年5月12日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ “「川口オートレース場」における入場制限の実施及びナイター開催の発走時刻繰り上げについて”. オートレース オフィシャルサイト. 公益財団法人JKA (2021年4月20日). 2021年4月21日閲覧。
- ^ “青山周平が区切りの勝利で大会連覇「最後まで必死でした」/川口”. オートレース オフィシャルサイト. 公益財団法人JKA (2021年5月30日). 2021年5月30日閲覧。
- ^ “【川口オート・GⅡ川口記念】黒川京介 地元のグレード戦初制覇「すごく価値あること。うれしい」”. 東京スポーツ (東京スポーツ新聞社). (2022年5月29日) 2022年5月29日閲覧。
- ^ “【川口オート・GⅡ川口記念】小椋華恋 GⅡ戦初優出初V! 女子2人目グレード戦制覇「楽しい5日間だった」”. 東スポオートレース (東京スポーツ新聞社). (2024年5月26日) 2024年5月28日閲覧。
- ^ “【川口オート G2スポニチ杯川口記念】小椋華恋 Gレース初優出で初V 弟とダブルの歓喜”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). (2024年5月26日) 2024年5月28日閲覧。