川上高司
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川上 高司 (かわかみ たかし) | |
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誕生 |
1955年12月6日(69歳) 熊本県熊本市 |
職業 | 国際政治学者 |
国籍 | 日本 |
教育 | 京都産業大学・大阪大学 |
最終学歴 | 大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了 |
主題 | 安全保障、米国政治、日米関係 |
ウィキポータル 文学 |
川上 高司(かわかみ たかし、1955年(昭和30年)12月6日 - )は、日本の国際政治学者(大阪大学博士)。専門は、安全保障、アメリカの政治、日米関係に関する研究。
拓殖大学教授、NPO法人外交政策センター代表、フレッチャースクール外交政策分析研究所研究顧問、日本国際フォーラム政策委員[1]、国際情勢研究所委員、内閣官房参与(外交・安全保障担当)[2]。
来歴・人物
[編集]学歴
[編集]研究歴
[編集]- 1983年 - フレッチャースクール外交政策分析研究所研究員
- 1988年 - 財団法人世界平和研究所研究員
- 1994年 - 社団法人中央政策研究所研究主幹
- 1997年 - ランド研究所客員研究員
- 1997年 - 防衛庁防衛研究所第2研究部第1研究室主任研究官
- 2001年 - 北陸大学法学部教授
- 2005年 - 拓殖大学国際開発学部教授
- 2008年 - 拓殖大学海外事情研究所教授
- 2013年 - 拓殖大学海外事情研究所長
その他職歴
[編集]現職の他、NPO法人外交政策センター代表、フレッチャースクール外交政策分析研究所研究顧問、国際情勢研究所委員、中央大学法学部兼任講師、ランド研究所客員研究員、参議院外交防衛委員会調査室客員調査員、神奈川県参与(基地担当)、日本国際問題研究所客員研究員などを歴任。政府の各種研究会の常連参加者であり、論壇でも活動している。
2024年10月1日付で石破茂首相から外交・安全保障担当の内閣官房参与に任命された。川上はこれまでも石破のブレーンを務めてきた[4]。
主な所属学会は、日本国際政治学会、アメリカ学会、国際安全保障学会、日本政治学会、ISA、IISS。
主張
[編集]集団的自衛権の行使を容認し、日本国憲法の改正を必要と主張している。一方で、安倍晋三首相が閣議決定という形で集団的自衛権を容認した方法[5]については、反対の立場を採っている[6]。
著作
[編集]単著
[編集]- 『パワーブローカーズ - 影の米国対日政策決定者集団 - 』(日刊工業新聞社、1992年)
- 『国際秩序の解体と統合』(東洋経済新報社、1995年)
- 『米国の対日政策 - 覇権システムと日米関係 - 』(同文館、2001年)
- 『米軍の前方展開と日米同盟』(同文館出版、2004年)
- 『アメリカ世界を読む - 歴史をつくったオバマ - 』(創成社、2009年)
共著ほか
[編集]- 『日米同盟とは何か』(中央公論新社、2011年)
- 『現代アジア辞典』(文眞堂、2009年)
- 『現代米国の虚像と実像』(同文舘、2009年)
- 『米軍再編と日米安全保障協力―同盟摩擦の中で変化する沖縄の役割』(福村出版、2008年)
- 『アメリカ・カナダ』(ミネルヴァ書房、2008年)
- 『アメリカ外交の諸潮流』(日本国際問題研究所、2007年)
- 『グローバリゼーションの危機管理』(芦書房、2006年)
- 『グローバル・ガバナンス』(日本経済評論社、2006年)
- 『地球型社会の危機』(芦書房、2005年)
- 『グローバル化とアジアの現実』(中央大学出版部、2005年)
- 『イラク戦争と自衛隊派遣』(東洋経済新報社、2004年)
- 『ブッシュ政権とアメリカの保守勢力』(日本国際問題研究所、2003年)
- 『現代アメリカ外交キーワード』(有斐閣、2003年)
- 『ミサイル防衛』(日本国際問題研究所、2002年)
- 『東アジアの国際協力』(日本大学国際関係研究所、2002年)
- 『Japan and Ballistic Missile Defense』(RAND,USA、2001年)
- 『これからの安全保障』(亜紀書房、1999年)
- マイケル・グリーン著『日米同盟─米国の戦略』(監訳)(勁草書房、1999年)
- 『現代アメリカ外交の研究』(中央大学出版部、1999年)
- 『The Role of the United States in the Asia-Pacific』(CSIS,USA、1999年)
- 『日米同盟関係の光と影』(大空社、1998年)
- 『戦後アメリカ外交の軌跡』(剄草書房、1997年)
- 『現代アメリカ政治の分析』(行研、1994年)
- 『冷たい平和』(PHP研究所、1993年)
論文
[編集]- 「パワー・シフト下と日米同盟」『海外事情』(海外事情研究所、2012年7月)
- 「サイバー戦の現状と展望-「電脳龍」と「電脳鷲」の闘い」『国際情勢紀要』(国際情勢研究所、2012年2月)
- 「米国の「戦略機軸」のアジア・シフトと日米同盟」『海外事情』(海外事情研究所、2012年1月)
- 「米国の緊縮財政下での国防戦略と日米中関係」『海外事情』(海外事情研究所、2011年10月)
- 「日本の新防衛大綱と日米同盟」(ユーラシア21研究所、2011年2月)
- 「オバマ政権のアフガニスタン政策と「対反乱作戦(COIN)」『国際情勢紀要』(国際情勢研究所、2011年2月)
- 「中国の台頭と日米同盟」『海外事情』(海外事情研究所、2011年1月)
- 「The Obama Administration's Security Strategy and the Japan-US Alliance」(AJISS Commentary、2010年11月19日)
- 「米国の新国防戦略を読み解く」『外交』(時事通信社、2010年10月)
- 「米国の核政策の動向-8年ぶりの「核態勢の見直し(NPR)」を読み解く」『立法と調査』(参議院常任委員会調査室、2010年10月)
- 「アメリカ海兵隊の「抑止力」」『海外事情』(海外事情研究所、2010年7/8月)
- 「日米同盟は本来どうあるべきか」『明日への選択』(日本政策研究センター、2010年4月)
- 「オバマの国防戦略(2010QDR)と日米同盟」『海外事情』(海外事情研究所、2010年4月)
- 「オバマ大統領の新アフガニスタン政策」『海外事情』(海外事情研究所、2010年1月)
- 「積極的平和主義と日米同盟のあり方」(日本国際フォーラム、2009年10月)
- 「「核のある世界」、「核のない世界」-オバマ政権の核政策と日本」『海外事情』(海外事情研究所、2009年10月)
- 「日米同盟の将来」((財)世界平和研究所「日米同盟研究会」、2009年9月)
- 「オバマ新政権と米国の外交政策」『立法と調査』(参議院常任委員会調査室、2009年2月)
- 「米新政権の外交政策と日米関係」『海外事情』(海外事情研究所、2009年2月)
- 「オバマ新政権の外交政策」『国際情勢紀要』(国際情勢研究所、2009年2月)
- 「アメリカ黒人大統領誕生の歴史的意義-奴隷制度とアメリカの理想」『海外事情』(海外事情研究所、2009年2月)
- 「ブッシュ政権の安全保障」『海外事情』(海外事情研究所、2008年12月)
- 「無極化の安全保障-ブッシュドクトリンが世界システムに与えた影響」『海外事情』(海外事情研究所、2008年11月)
- 「アメリカの戦略文化-戦略文化から見る米国の先制攻撃論」『国際情勢紀要』(国際情勢研究所、2008年2月)
- 「2008年米大統領選挙と日米関係」『海外事情』(海外事情研究所、2008年1月)
- 「アフガニスタンの地域復興支援チーム(PRT)-PRTの起源と現状」『海外事情』(海外事情研究所、2007年12月)
- 「米軍再編と日米同盟」『国際情勢紀要』(国際情勢研究所、2007年2月)
- 「国防総省の変革をめぐる人脈の分析」『米国外交の諸潮流-人・組織、ネットワーク及び思想の調査』(日本国際問題研究所、2006年3月)
- 「在日米軍再編と日米同盟」『国際安全保障』第33巻第3号(2005年12月)
- 「アナーキー下の安全保障論」『政経研究』第39号第4号(2003年3月)
- 「米中台トライアングルのジレンマ」『日本国際問題研究所』(2003年3月)
脚注
[編集]- ^ “委員”. 日本国際フォーラム. 2014年2月25日閲覧。
- ^ “石破首相、内閣官房参与に辞令 ブレーンの川上氏ら”. 日本経済新聞. (2024年10月2日) 2024年10月5日閲覧。
- ^ a b 防衛省防衛研究所
- ^ “内閣官房参与に元拓大教授の川上氏 外交・安全保障担当”. 日本経済新聞. (2024年10月2日) 2024年11月24日閲覧。
- ^ “国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について” (PDF). 内閣官房 (2014年7月1日). 2014年12月7日閲覧。
- ^ “安倍政治を問う〈7〉現実見ぬ空疎な議論 拓殖大大学院教授・川上高司さん”. 神奈川新聞. (2014年12月7日) 2014年12月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- Takashi Kawakami (@takashi6539) - Instagram
- 川上高司研究室
- 拓殖大学海外事情研究所