嵯峨景子
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嵯峨 景子(さが けいこ、1979年 - )は日本のフリーライター、書評家。2016年時点で、明治学院大学非常勤講師、文化学園大学文化ファッション研究機構共同研究員[1]。少女小説の研究をライフワークとする[2]。
経歴
[編集]1979年、北海道札幌市生まれ。お茶の水女子大学を2か月で中退後[3]、放送大学教養学部卒業。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。専門は歴史社会学、文化研究[1]。
1910年代の女性雑誌の投稿欄の分析を通して、近代日本においていかに少女文化が成立したのか、また雑誌というメディアを通じて女性表現やコミュニケーションがいかに行なわれていたのかを研究している[4]。
2016年12月に彩流社から初の単著『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』が刊行され、鈴木涼美による書評で、「変遷史にありがちなうそくさい大分水嶺に頼らない、とても抑制的で手間をかけた作業[5]」とその研究姿勢が評価された。宝塚歌劇団の歴史や文化にも関心を持っており、『宝塚イズム』(青弓社)への執筆も手掛ける[6]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(彩流社、2016年)ISBN 978-4779122750
- 『氷室冴子とその時代』(小鳥遊書房、2019年)ISBN 978-4909812162
- 『少女小説を知るための100冊』(星海社新書、2023年)ISBN 978-4065303085
- 『氷室冴子とその時代 増補版』(河出書房新社、2023年)ISBN 978-4309031149
共著
[編集]- 『カワイイ!少女お手紙道具のデザイン』(山田俊幸・北島都編、芸術新聞社、2015年)ISBN 978-4875864325
- 『大人だって読みたい!少女小説ガイド』(三村美衣・七木香枝との編著、時事通信社、2020年)ISBN 978-4788717046
論文
[編集]- 「吉屋信子から氷室冴子へ 少女小説と「誇り」の系譜」(『ユリイカ』、青土社、2014年12月号「百合文化の現在」)
- 「ジュニア小説の盛衰と「少女小説」の復活 1960年代から80年代の読み物分析を中心に」(『ライトノベル・フロントライン1』、青弓社、2015年10月)
脚注
[編集]- ^ a b 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』彩流社、2016年12月、奥付
- ^ 『大人だって読みたい!少女小説ガイド』時事通信社、2020年11月、p.231<編著者紹介>
- ^ twitter 2011年9月24日
- ^ researchmap 嵯峨景子(2021年2月3日閲覧)
- ^ 2017年2月12日共同通信
- ^ 同注釈1
外部リンク
[編集]- 嵯峨景子 (@k_saga) - X(旧Twitter)
- 嵯峨景子 (sagakeiko) - note