岸田奈美
岸田 奈美 | |
---|---|
誕生 |
1991年7月25日(33歳) 日本・兵庫県 |
職業 |
エッセイスト 小説家 |
最終学歴 | 関西学院大学人間福祉学部社会起業学科卒業 |
デビュー作 | 『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 |
親族 | 岸田ひろ実(母) |
公式サイト | https://kishidanami.com/ |
岸田 奈美(きしだ なみ、1991年[1]7月25日 - )は、日本の作家、エッセイスト。関西大学客員教授[2]。
経歴
[編集]神戸市出身[3]。2014年、関西学院大学人間福祉学部社会起業学科卒業[4]。大学に通いながらユニバーサルデザインを手掛ける株式会社ミライロの起業メンバーとして活動[4]。広報部長を務める[3]。
2019年に公開したnoteの記事が反響を呼び[5]、閲覧数は100万回を超える。翌年会社を退職し、作家として独立する[6]。
2020年6月、世界経済フォーラム(ダボス会議)が任命する、20歳~33歳までの若きリーダーたちで構成された組織・グローバルシェイパーズに選出[7]。9月24日、初の著書『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を出版。装丁は祖父江慎、中表紙の写真撮影は幡野広志[1]。発売日翌日に重版となり、一時入手困難となる[8]。10月21日、米国の経済誌『Forbes』が選出する、世界を変える30歳未満のイノベーターのアワード「30 UNDER 30 JAPAN[9]」を受賞。同年で作家としての受賞は唯一。
2021年3月30日、インターネットメディア協会が主催する「Internet Media Awards」で、note「全財産を使って外車買ったら、えらいことになった」がグランプリと部門賞を受賞[10]。4月20日、『Forbes』誌のアジア版「30 UNDER 30 ASIA」を受賞[4]。5月31日、二作目『もうあかんわ日記』をライツ社より出版。帯の文は糸井重里[11]。7月6日、角田光代、林真理子らが編纂委員を務める日本文藝家協会『ベスト・エッセイ2021』に「海を隔てバズった母」が選出、掲載[12]。8月3日、文春文庫「向田邦子を読む」寄稿[13]。10月15日、三作目『傘のさし方がわからない』を出版[14]。
2022年3月15日、ファンクラブである『岸田団』を開設[15]。4月1日、朝日放送テレビ『newsおかえり』木曜レギュラーとして出演。5月16日、『ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS』2022年フィルム部門審査委員を務める。月15日、音声配信プラットフォーム「Spotify」による次世代ポッドキャストクリエイター育成プログラムに選出、自身が制作した番組『岸田奈美と山本さほの悩みを握る寿司屋』の配信を開始。9月15日、『日本民間放送連盟賞』教養部門の近畿地区審査員を務める。
2023年5月、初エッセイ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を元にした連続テレビドラマがNHK BSのプレミアムドラマ枠にて放送[16]。7月9日からはNHKで地上波でも放送される[17]。11月10日よりNHKの中央放送番組審議会委員を務める。[18]
評価
[編集]「Internet Media Awards」選考委員の篠田真貴子は「インターネットメディアには『炎上』『分断』など怖く荒れたイメージが強く、敬遠しがちな人もいる。でも、インターネットには前向きな可能性もたくさんある。受賞作はそれを示す好例だ」と評した[10]。
また、佐渡島庸平による「岸田さんは誰も傷つけない面白い文章が書ける珍しい人だ」の言葉で、会社を辞めて作家になる決心がついたと語っている[1]。
入試問題に文章が取り上げられることが多く、京都大学医学部、灘中学校、筑波大学附属駒場中学校などが採用している[19]。
人物・家族
[編集]『100文字で済むことを2000文字で伝える作風』と自らを評する[1]。中学生の時、父親が突然他界。その後、病気により車椅子での生活を余儀なくされた母[注釈 1]と知的障害のある弟、高齢の祖母がいる[21]。障害のある家族がいる作家による感動エッセイというようなとらえられ方には違和感を覚えると語り、[1]「『家族』をテーマに書こうとさえ思っていない」とも語っている[22]。
出演
[編集]- newsおかえり - コメンテーターとして木曜レギュラー出演。
- スッキリ(2021年・2月16日・3月17日・4月7日・6月16日・7月14日、日本テレビ) - コメンテーターとして出演[23]。
- 東京2020パラリンピック -(2021年・9月12日・9月14日・9月15日、NHK総合)- コメンテーターとして出演。共演者は櫻井翔、石黒賢、武井壮、根木慎志。
- キャスト(2021年10月26日、朝日放送テレビ)- コメンテーターとして出演。
- アシタノカレッジ(2021年11月10日、TBSラジオ) - ゲスト
トークイベント
[編集]2022年3月22日 『傘のさし方がわからない』の出版に伴い隆祥館書店にてトークイベントを開催[24][25]
著書
[編集]- 『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』小学館、2020年9月23日。ISBN 4093887780。
- 『もうあかんわ日記』ライツ社、2021年5月31日。ISBN 4909044302。
- 『傘のさし方がわからない』小学館、2021年10月15日。ISBN 4093888345。
- 『飽きっぽいから、愛っぽい』講談社、2023年3月22日。ISBN 4065308054。
- 『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』小学館文庫、2023年4月6日。ISBN 4094072462。
- 『国道沿いで、だいじょうぶ100回』小学館、2024年5月29日。ISBN 4093878439。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e “岸田奈美さん「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」インタビュー 人生を変えた、ブログにつづった家族愛|好書好日”. 好書好日. 2021年6月24日閲覧。
- ^ “関西大学客員教授2023”. 関西大学. 2023年6月1日閲覧。
- ^ a b “7/21 岸田奈美さん×ヤンデル先生”. 丸善ジュンク堂書店 オンラインイベント. 2021年6月26日閲覧。
- ^ a b c “作家・岸田奈美さんのnote『もうあかんわ日記』が書籍化!ライツ社から5月31日に発売”. newscast.jp. 2021年6月25日閲覧。
- ^ 全財産を使って外車買ったら、えらいことになった
- ^ “初の著書が大ヒット! 岸田奈美のエッセイはなぜ愛されるのか?『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』【重版出来!!】”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年6月25日閲覧。
- ^ “「岸田 奈美」の記事一覧”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン). 2021年6月25日閲覧。
- ^ ““バズる”ウェブコラム連発の作家・岸田奈美さんが「紙の本の可能性を感じた」理由(前編)”. telling,. 2021年6月25日閲覧。
- ^ “30 UNDER 30 JAPAN 2020|世界を変える「30歳未満の30人」”. @forbesjapan. 2020年10月21日閲覧。
- ^ a b “第1回「Internet Media Awards」7部門の受賞作を表彰!グランプリは岸田奈美氏「全財産を使って外車買ったら、えらいことになった」に決定|BtoBプラットフォーム 業界チャネル”. BtoBプラットフォーム 業界チャネル. 2021年6月25日閲覧。
- ^ “もうあかんわ日記”. ライツ社 (2021年5月17日). 2021年6月26日閲覧。
- ^ “ベスト・エッセイ2021 | ベスト・エッセイ | 一般書籍 | 光村図書出版”. www.mitsumura-tosho.co.jp. 2021年8月6日閲覧。
- ^ “文春文庫『向田邦子を読む』文藝春秋編 | 文庫”. 文藝春秋BOOKS. 2021年8月6日閲覧。
- ^ “傘のさし方がわからない”. ダ・ヴィンチニュース. 2021年10月27日閲覧。
- ^ “弥生の岸田奈美〜唐突にはじまる大切なファンクラブ〜”. 2022年3月15日閲覧。
- ^ 日本放送協会『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 。2023年5月18日閲覧。
- ^ “作家・岸田奈美さんのエッセイが名門校の入試に相次ぎ出題 なぜ取り上げられる?本人に見解を聞いたら…「受験生のみなさんに、ごめんという気持ち」”. NEWSポストセブン. 2024年6月18日閲覧。
- ^ 日本放送協会第1434回経営委員会議事録、2023年11月10日(金)公表
- ^ “作家・岸田奈美さんのエッセイが名門校の入試に相次ぎ出題 なぜ取り上げられる?本人に見解を聞いたら…「受験生のみなさんに、ごめんという気持ち」”. NEWSポストセブン. 2024年6月18日閲覧。
- ^ “「ママ、死にたいなら死んでもいいよ」と下半身麻痺の母に言った日(岸田 奈美)”. FRaU | 講談社. 2021年6月26日閲覧。
- ^ “岸田奈美|父の突然死、母の下半身麻痺を経て。人生の逆境が私に教えてくれたこと。 | キャリアハック(CAREER HACK)”. キャリアハック. 2021年6月26日閲覧。
- ^ “note『弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった』で、作家人生がはじまっちゃった話|岸田奈美 | キャリアハック(CAREER HACK)”. キャリアハック. 2021年6月26日閲覧。
- ^ “『スッキリ』加藤浩次、作家・岸田奈美の「優しさを受け取るのも優しさ」発言を大絶賛 - デイリーニュースオンライン”. dailynewsonline.jp. 2021年6月26日閲覧。
- ^ “2022/3/27 『傘のさし方がわからない』小学館 発刊記念 ゲスト 作家 岸田奈美さん 企画No.280”. 2022年3月23日閲覧。
- ^ “岸田奈美さんによるトークイベント、リアル席は、定員となり締め切らせていただきました。 #隆祥館書店 リモート席は、定員100名までいけますので、お申込み可能です。当日都合のつかない方には、アーカイブ動画の配信もあります。”. 2022年3月23日閲覧。
参考文献
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関連項目
[編集]外部リンク
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- 作家・岸田奈美のWEBメディア「キナリ」
- 岸田奈美 - note
- 親子で人生相談「今日も奈美頼み」 - Voicy
- 岸田奈美の同人誌屋さん - BOOTH
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