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岸慶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岸慶(がんけい、文化8年(1811年) - 嘉永元年(1848年))は、江戸時代後期の岸派絵師。姓は佐伯、名は昌慶。字を士(子)善、号に台岳、護堂。岸駒の孫に当たる。

経歴

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岸岱の長子として生まれ岸派の日本画を学ぶ。祖父・父同様有栖川宮家に仕え、禁裏絵所に出仕、主殿寮生火官人として官位と長門介を拝領した。『平安人物誌』では文政13年(1830年)から天保9年(1838年)に載り、生前京都で高い評価を受けていたことがわかる。しかし、父岸岱より先に没したため、岸派の当主となることもなく、目立った活動は知られていない。画風は、岸駒以来の肥痩ある線を忠実に学んで再現している。

代表作

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  • 龍虎図屏風富山県南砺市・善徳寺) 六曲一双 紙本墨画
  • 群鶴図 (個人蔵) 六曲一隻 紙本墨画淡彩 款記「長門介岸慶」/「岸慶」白文方印・「士善」朱文方印[1]

系譜

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脚注

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  1. ^ 吹田市立博物館編集発行 『吹田市立博物館開館二〇周年記念 平成二四年度春季特別展 大庄屋中西家名品展』 2012年3月30日、pp.18-19,40。

参考文献

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  • 『京都文化博物館開館10周年記念特別展 京(みやこ)の絵師は百花繚乱 「平安人物志」にみる江戸時代の京都画壇』展覧会図録、京都文化博物館、1998年