岩谷十郎
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岩谷 十郎(いわたに じゅうろう、1961年1月3日 - )は、日本の法学者(日本法制史・法文化論)。慶應義塾大学教授。
来歴・人物
[編集]1961年東京都生まれ。1977年慶應義塾普通部卒業[1]。1980年慶應義塾高等学校卒業。1984年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。1989年慶應義塾大学大学院法学研究科単位取得退学。学部・大学院を通じて向井健に師事。また森征一、霞信彦の指導を受ける[2]。
1989年、慶應義塾大学法学部専任講師。1992年、同助教授。2001年、同教授。また、2012年に慶應義塾福澤研究センター所長(-2015年10月まで)、2015年から2021年まで慶應義塾大学法学部長・法学研究科委員長を務めた。2021年8月1日、慶應義塾常任理事に就任した [3]。
常任理事としては総務と法務、広報を主管する。2022年3月に文部省の有識者会議「学校法人ガバナンス改革会議」によって取りまとめられた報告書中の「理事と評議員の兼任禁止」が慶應義塾規約と矛盾することに対して、規約の改正は慎重な準備の下で進めていくとしている [4]。
単著
[編集]- 『明治日本の法解釈と法律家』(慶應義塾大学出版会、2012年)
共編著
[編集]- 『再帰する法文化』(国際書院、2016年)
- 『法典とは何か』(岩谷十郎・片山直也・北居功編、2014年、慶應義塾大学出版会)
- 『福澤諭吉の法思想:視座・実践・影響』(安西敏三・岩谷十郎・森征一編著、2002年、慶應義塾大学出版会)
- 『法と正義のイコノロジー』(森征一・岩谷十郎編、慶應義塾大学出版会、1997年)
共著
[編集]- 「福澤諭吉と法文化」小室正紀編『近代日本と福澤諭吉』(慶應義塾大学出版会、2013年)
- 「明治時代の罪と罰」水林彪ほか編『法社会史』(山川出版社、2001年)
- 「明治司法官の近代法をめぐる逡巡」杉山晴康編『裁判と法の歴史的展開』(敬文堂、1992年)
訳書
[編集]- ジャン-ルイ・アルペラン「フランス人にとっての記憶の場としての民法」(石井三記との共訳)石井三記編『コード・シヴィルの200年 法制史と民法からのまなざし』(創文社、2007年)
監修
[編集]- 岩谷十郎、村上一博、三阪佳弘監修『日本辯護士協會録事』[複製版](ゆまに書房、2004年-)
解説・解題
[編集]- ボアソナード著、星野英一編集顧問;ボアソナード民法典研究会編『ボアソナード民法典資料集成 第2期後期1-2(法律取調委員会明治19~21年・元老院明治22年)』2(雄松堂出版、2006年)
- ボアソナード著、星野英一編集顧問;ボアソナード民法典研究会編『ボアソナード民法典資料集成 第2期後期1-2(法律取調委員会明治19~21年・元老院明治22年)』1(雄松堂出版、2006年)
- 「福澤における条約改正論』福澤諭吉『福澤諭吉著作集』第8巻(西川俊作と共編、慶應義塾大学出版会、2003年)
出典
[編集]- ^ “2023年度 目路はるか教室 1年全体講話 | 慶應義塾普通部”. www.kf.keio.ac.jp. 2024年4月28日閲覧。
- ^ 『明治日本の法解釈と法律家』(慶應義塾大学出版会、2012年)「おわりに」(623-628頁)
- ^ “次期常任理事が決まる”. 慶應義塾 (2021年5月27日). 2022年4月16日閲覧。
- ^ “「慶應義塾規約の改正も検討」 評議員と理事の兼任禁止方針受け、本紙取材”. 慶應塾生新聞 (2022年7月1日). 2022年7月15日閲覧。
外部リンク
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