岩神愛
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岩神 愛(いわかみ あい )は、日本の絵本作家、エッセイスト。東京生まれ。
最新作は「ともだちになりたいトマト」。
野菜がお菓子やおもちゃに変身する「おかしになりたいピーマン」「おもちゃになりたいにんじん」「おばけになりたいなす」などの〝なりたいシリーズ〟(岩崎書店)の続編。シリーズは食育絵本としても注目され、ロングセラーとなっている[1]。
エッセイストでもあり、イラストエッセーの新聞連載「猫の絵本」(2020年)、「永遠のきずニャ」(2023年)を発表し、全国の新聞に掲載された[2][3]。
幼児教室での絵画工作、図画工作の講師の経験が長く[4]、絵本と工作の双方を楽しめるワークショップにも取り組む。
経歴(絵本)
[編集]- 2010年、「青おにとふしぎな赤い糸」(PHP研究所)を刊行。2023年に、電子書籍で再版された。
- 2012年、「よなおしてんぐ5にんぐみ てんぐるりん!」(岩崎書店)を刊行。
- 2018年6月、「おかしになりたいピーマン」(岩崎書店)を刊行。第7回わかやま絵本大賞受賞[5]、第9回リブロ絵本大賞入賞[6]。
絵や工作を教えていた幼児教室で、ピーマンを食べられない子どものためにつくった小さな絵本が、出版のきっかけになったという[4]。 朝日新聞は「愛くるしいピーマンが子どもに食べてもらうため、お菓子に変身して奮闘する姿を描いた」と紹介[7]。宮崎日日新聞などは「相手の気持ちが分かると、ちょっと変われる」と報じた[8]。手話による絵本読み聞かせにも採用された[9]。2019年に韓国語版[10]、2020年に中国語版が出版[11]。
- 2019年8月、シリーズ続編の「おもちゃになりたいにんじん」(岩崎書店)を刊行。心にのこる子どもの本2020年選定図書[12]。2021年には中国語版が出版[13]。
- 2020年8月、なりたいシリーズ第3弾「おばけになりたいなす」(岩崎書店)を刊行。ポップでカラフルな絵と楽しいストーリーで「野菜嫌いの子どもに読んでほしいと願った食育絵本」「変装したナスを本の中からさがす『探し絵』の要素もあり、親子で楽しめる作品」などと、愛媛新聞や京都新聞などの新聞[1]の書評で評された。
- 2022年11月、「おひめさまになりたいチェルシー」(岩崎書店)を刊行。飼い猫だったスコティッシュフォールドをモデルに描いた絵本で、カラフルでポップな世界観に加え「子どもたちに『自分らしく工夫して夢をかなえる』ことの大切さ」を伝えるなどと新聞の書評で評された[14]。
- 2025年1月、「おともだちになりたいトマト」(岩崎書店)を刊行。
経歴(エッセイ)
[編集]- 2020年4月、イラストエッセイの新聞連載「猫の絵本」(全15回)が東京新聞など全国の多数の新聞に掲載された[2]。
- 2023年5月、自身のペットロスをテーマにしたイラストエッセイの新聞連載「永遠のきずニャ」(全12回)が東京新聞、日本海新聞、河北新報などで掲載[3]。ペットロスの経験にを基に、愛猫との生活を肯定的にとらえ、前向きに生きようとする内容で、大きな反響を呼んだ。
作品
[編集]- 「青おにとふしぎな赤い糸」(PHP研究所、2010年)ISBN 978-4-5697-8052-8
- 「よなおしてんぐ5にんぐみ てんぐるりん!」(岩崎書店、2011年)ISBN 978-4-2650-8104-2
- 「おかしになりたいピーマン」(岩崎書店、2018年)ISBN 978-4265081561
- 「おもちゃになりたいにんじん」(岩崎書店、2019年)ISBN 978-4265081646
- 「おばけになりたいなす」(岩崎書店、2020年)ISBN 9784265081721
- 「おひめさまになりたいチェルシー」(岩崎書店、2022年)ISBN 978-4-265-08187-5
- 「ともだちになりたいトマト」(岩崎書店、2024年)ISBN 9784265150069
脚注
[編集]- ^ a b 「野菜嫌い解消へ 食育絵本第3弾/作家岩神さん出版」『沖縄タイムス(2020-11-20朝刊生活面)、愛媛新聞(2020年11月20日朝刊生活面)、京都新聞(2020年10月28日朝刊10頁)、山陽新聞(2020年10月30日朝刊15頁)、熊本日日新聞(2020年11月26日、朝刊 暮らし面)』。
- ^ a b 「猫の絵本(岩神愛)」『東京新聞』(2020-06-08夕刊4面)、熊本日日新聞(2020年12月2日夕刊)、河北新報(2020年6月12日4頁)、新潟日報、伊勢新聞、大阪日日新聞、日本海新聞、下野新聞、愛媛新聞、南日本新聞、岐阜新聞、埼玉新聞、北國新聞などで2020年に各掲載。
- ^ a b 岩神愛「ありがとうの涙 永遠のきずニャ」『東京新聞(2023-07-31夕刊4頁)、埼玉新聞(2023-05-30朝刊13頁)、「日本海新聞」(2023年6月6日朝刊11面)、「河北新報社」(2023年6月9日夕刊4頁)、北國新聞(2023年6月16日夕刊4頁)、佐賀新聞(6月26日朝刊13頁)、「京都新聞」(6月26日夕刊4頁)、「伊勢新聞」(6月27日朝刊6頁)、「大阪日日新聞」(6月6日朝刊5頁)、信濃毎日新聞(7月3日夕刊5頁)、上毛新聞(6月21日朝刊21頁) 、新潟日報(7月13日ライフ面5頁)、秋田魁新報(6月27日朝刊7頁)、下野新聞(7月31日朝刊17頁)、静岡新聞(8月9日朝刊9頁)』。
- ^ a b “好書好日 岩神愛さんインタビュー”. 朝日新聞デジタル(2019-11-07 )、2023-05-27閲覧 . 「野菜嫌い解消へ 食育絵本第3弾/作家岩神さん出版」沖縄タイムス(2020-11-20、朝刊生活面)、愛媛新聞(2020年11月20日朝刊生活面)、京都新聞(2020年10月28日朝刊10頁)、山陽新聞(2020年10月30日朝刊15頁)、熊本日日新聞(2020年11月26日、朝刊 暮らし面). 2023年5月27日閲覧。
- ^ 「わかやま絵本大賞2019No.1の絵本が決定」リビングソーシャルプロジェクト財団 2023年5月25日閲覧
- ^ “第9回リブロ絵本大賞”. LIBRO PLUS. 2023年5月21日閲覧。
- ^ “苦手野菜をおくちへ”. 朝日新聞. (2019年10月26日)
- ^ 「掲載新聞社」『宮崎日日新聞(2018年10月27日朝刊13頁)、熊本日日新聞(2018年10月18日朝刊・子育て面)、長崎新聞(2018年10月13日朝刊11頁)』2018年10月13日。
- ^ “しゅわえもん日記”. 特定非営利活動法人しゅわえもん (2023年5月26日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “과자가 되고 싶은 피망、ISBN:9791164060306”. 서울 : 길벗스쿨 (2023年5月27日). 2023年5月27日閲覧。
- ^ 岩神愛『这里怎么会有青椒!』文化发展出版社, 2020。ISBN 7514229353。
- ^ “こころにのこる子どもの本”. 子どもの本on the Web 日本児童図書出版協会. 2023年5月25日閲覧。
- ^ 岩神愛『这里怎么会有胡萝卜』海豚出版社。ISBN 7511058094。
- ^ 『山陽新聞(2023年1月9日、朝刊 13頁)、琉球新報(2022年12月8日朝刊18頁)、山陰中央新報デジタル(2022年12月24日)、神戸新聞(2023年1月29日朝刊15頁)、長崎新聞(2022年12月8日朝刊13頁)に 書評掲載』。