岩村昇
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岩村 昇(いわむら のぼる、1927年5月26日 - 2005年11月27日)は、日本の医学者、医師。愛媛県宇和島市出身。
経歴
[編集]広島での被爆体験から医療の道に進み、1947年旧制松山高等学校に編入、1954年鳥取大学医学部を卒業後、鳥取大学医学部助教授を経て、日本で最初に設立された国際協力NGOの一つである日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)からの派遣ワーカーとして、1962年ネパールに赴任した。
当時国民の平均寿命が37歳というネパールで、以後18年間、結核・ハンセン病・マラリア・コレラ・天然痘・赤痢等の伝染病の治療予防として栄養改善のために、岩村(旧姓:門脇)史子夫人と共に活躍し、「ネパールの赤ひげ」と呼ばれた[1]。帰国後、神戸大学医学部教授として教鞭をとる。 「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞した。
書籍
[編集]- 岩村昇 『ネパールの「赤ひげ」は語る』 (岩波ブックレット) 1986年、ISBN 978-4000030113
- 岩村昇 『ネパールの碧い空 草の根の人々と生きる医師の記録』 (講談社) 1983年、ISBN 978-4061268852
- 岩村昇・岩村史子 『山の上にある病院―ネパールに使いして』 (新教出版社) 1965年、ASIN B000JAD3ZK
- 岩村昇 『誕生日 ― ケロイドの女』(戯曲) 1992年に小倉道雄によってエスペラントに訳されている。
- 田村光三 『岩村昇―ネパールの人々と共に歩んだ医師 (ひかりをかかげて)』(日本基督教団出版局)2013年、ISBN 978-4818408623
- 大西伝一郎 『友情の切手は、ヒマラヤのふもとへ―ネパールの岩村昇博士』(文溪堂) 1996年、ISBN 978-4894231382
- 内山三郎 『遠い空、近い国そしてネパール―草の根の人たちと生きる岩村昇博士』(手をつなぐ中学生の本)(民衆社) 1984年、ASIN B000J781SW
脚注
[編集]関連項目
[編集]- マグサイサイ賞
- 日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)
- ネパール