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岡本郭男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡本敦男から転送)
おかもと あつお
岡本 郭男
別名 おかもと あつお
岡本 あつお
生誕 (1955-12-14) 1955年12月14日(69歳)
出身地 日本の旗 日本京都府舞鶴市
学歴
ジャンル
職業 ドラマー、ドラム講師
担当楽器
活動期間 1975年 -
共同作業者
公式サイト 公式ウェブサイト
著名使用楽器
[1]
ジョン・ボーナム
スティーヴ・ガッド
ヴィニー・カリウタ
ジェフ・ポーカロなど

岡本 郭男(おかもと あつお、1955年12月14日 - )は、京都府舞鶴市出身のドラマースタジオ・ミュージシャンである。

ヤマハネム音楽院(現 ヤマハ音楽院)中退。19歳の時に浜田省吾に誘われ、「愛奴」でデビュー。解散後、スタジオ・ミュージシャンとして活動開始。松山千春チェリッシュらのレコーディングやライブ・サポート等を経て、「スペクトラム」に参加。スペクトラム解散後は、スタジオやライブ・サポートの場面で活動しながら、「AB'S」を結成、1990年代には「THE TRIPLE X」に参加。2007年からはブラス・ロックバンド「BLUFF」、2009年にはSHŌGUN(参加当時はSHŌGUN STYLE名義)に参加するなど、バンド活動も続けている。
フリースピリット音楽芸能学園のドラム科講師を務めるなど、後進の育成にも力を注いでいる。

略歴

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中学時代にギターを弾き始め、友人と3人でフォーク・トリオを組む。 京都府立東舞鶴高等学校在学中にドラムをはじめ、後にシグナルに加入する住出勝則とハードロックバンドを組んで活動。高校卒業後、ヤマハネム音楽院に入学、ドラムの奏法や音楽理論などを学ぶ。松下誠山本恭司らとは同級生。

1975年 - 浜田省吾に誘われ、愛奴に参加。ヤマハネム音楽院中退。

1976年 - 愛奴が解散。スタジオ・ミュージシャンとして活動開始。

1979年 - 新田一郎渡辺直樹らに誘われスペクトラムに参加、多忙な日々を送る[2]アミューズに所属。

1981年 - スペクトラム解散。スタジオの仕事がメインとなる。

1982年 - 芳野藤丸の1stアルバム「YOSHINO FUJIMAL」のレコーディングに参加、レコーディング・メンバーで意気投合し、AB'Sを結成。ロンドン録音を含む3枚のアルバムをリリース。同時に、スタジオ・ミュージシャンとしての仕事も多くこなす。

1985年 - AB'S活動休止。これにより暫くの間スタジオとライブのサポートに従事。

1997年 - 「THE TRIPLE X」結成に伴い桑名正博らより加入要請があり、田辺モットと共にメンバー入り、インディーズ・レーベルで2枚アルバムをリリース後、2002年にメジャー・レーベルで「人生の訓示」をリリースしたが、同年で活動休止となる。

2003年 - AB'Sがオリジナル・メンバーでライブ活動を再開。2005年にCrossover Japan '05に出演。2005年、2007年にはオリジナル・アルバムをリリース。

2007年 - 松木隆裕吉田俊之に誘われ、ブラス・ロックバンド『BLUFF』に参加[3]

2008年 - 講師仲間の中川雅之らとA.O.Session、国吉良一らとうお金バンドを結成。

2009年 - 芳野藤丸の呼びかけでSHŌGUN STYLE(現SHŌGUN)に参加、全国ツアー敢行。2014年までにアルバム2枚、DVD1枚、2015年に岡本加入後初のシングルをリリース。

2015年12月14日 - 還暦を祝うライブ『BLUFF feat. 岡本郭男 with Friends「岡本郭男還暦祭」』を目黒 BLUES ALLEY JAPANにて開催。BLUFFのメンバー他、芳野藤丸、兼崎順一、西慎嗣、包国充、諸岡ケンジがスペシャルゲストとして参加。BLUFF、AB'S、スペクトラム、SHŌGUNなどの楽曲を披露した。

2019年2月3日 新メンバーを迎え「AB'S」活動再開。その他、数多くのスタジオワーク、ライブサポートや、自らのバンド活動やセッション参加等、精力的に音楽活動を続けている。

人物・エピソード

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小学校時代にグループ・サウンズを聞き始める。中学校時代、野球選手を夢見て練習に励んだ。ヤマハネム音楽院時代の寮で山本恭司と同室だった。趣味は釣り、ビリヤード、ボウリング。

ディスコグラフィー

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正式にバンドのメンバーとしてリリースしたもののみ。愛奴、スペクトラム、80年代のAB'S、THE TRIPLE Xの「人生の訓示」は、いずれもメジャー・レーベルで発売されている。

愛奴
スペクトラム
AB'S
  • 「AB'S」
  • 「AB'S-2」
  • 「AB'S-3」
  • 「AB'S Best Collection 〜Moon Years〜」
  • 「A5B3S」(ミニアルバム)
  • 「SINGLE」(マキシシングル)
  • 「NEW」
  • 「BLUE」
The Triple X
  • 「WE ARE THE TRIPLE X」
  • 「Lolita Complex」
  • 「人生の訓示」
BLUFF
  • 「β」(ミニアルバム)
SHŌGUN
  • 「Sound Splash」
  • 「The Road of Life」
  • 「Chase the Way」(シングル)

作曲

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  • Second Navigation(スペクトラム:「SECOND NAVIGATION」)
  • In The City Night(AB'S:「AB'S」)
  • Flight 007(AB'S:「AB'S-2」)
  • Ethnic Cosmic(AB'S:「AB'S-3」)
  • Last Horizon(AB'S:「A5B3S」)
  • Music Crusade(AB'S:「NEW」)
  • Can You Keep It Up!?(AB'S:「NEW」)
  • Night View(AB'S:「BLUE」)
  • Back to Paradise(AB'S:「BLUE」)

主な活動

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レコーディング参加
浜田省吾松山千春長渕剛浜田麻里芳野藤丸桑名正博桑名晴子、菊池ひみこ、堀井勝美プロジェクト前田亘輝中森明菜松本孝弘西城秀樹諸岡ケンジ河内淳一 、『ルパン三世のテーマ'97』、『Melodies of Life』(『ファイナルファンタジーIX』主題歌)他多数。
ライブ参加
長渕剛、松山千春、諸岡ケンジ、稲垣潤一テレサ・テン、桑名正博、西城秀樹、山本恭司、江口洋介谷村新司ZOOクミコ近藤房之助AJ-米田渡-劇団四季アイーダ』(劇伴)他多数。

長渕剛のサポートを多くこなし「桜島オールナイトコンサート」「YAMATOツアー」「Come on Stand up!アリーナツアー」「FRIENDSツアー」に参加。長渕バンド新結成の為2010年からは一度外れるが、2012年「Run for Tomorrow 〜明日の為に〜」で再び参加している。

その他

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名前の漢字が「男」(あつお)だが、「男」と誤表記されることがしばしばある。更に、アルファベット表記でIkuo Okamotoと誤表記されているものもいくつか存在する。愛奴「LOVE IN CITY」や浜田省吾の「生まれたところを遠く離れて」のクレジットでは、「岡本あつお」とひらがな表記になっている。

脚注

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出典

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  1. ^ profile 使用楽器”. Atsuo Okamoto. 2024年6月17日閲覧。
  2. ^ 2013年に再発されたAB'Sのアルバムのライナーノーツ内で芳野藤丸が、新田一郎がバンドを組むためのメンバーを探していた際、渡辺と岡本を紹介したと述べている。
  3. ^ 2006年、スペクトラム解散25周年でTribute to Spectrumのイベントにスペクトラムのメンバーのうち、吉田、岡本、今野、西がスペシャルゲストとして参加。BLUFF(当時はBrass Rock of Fame)に関し、吉田は自身の公式サイトのBBSに、このイベント終了あたりから松木と企画を練っていたと書いている。

外部リンク

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