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山田文彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山田 文彦
やまだ ふみひこ
出生名 山田 文彦(読み同じ)
生誕 (1978-08-07) 1978年8月7日(46歳)
出身地 日本の旗 日本東京都
ジャンル 雅楽
職業 雅楽師
演出家
宮内庁楽部楽師
担当楽器 篳篥
左舞
楽琵琶
國風歌舞
活動期間 1994年
レーベル CROIX HEALING
共同作業者 東京楽所

山田 文彦(やまだ ふみひこ 1978年8月7日‐)は、日本雅楽師演出家宮内庁式部職楽部楽師。雅楽御遊乃會主宰。重要無形文化財「雅楽」保持者(総合認定)[1][2]

経歴

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1978年東京に生まれる。1994年宮内庁式部職楽部に入庁。 2000年内閣府技官楽師に任官。 2001年東京楽所に入団[3]。2010年より東京楽所首席篳篥奏者、宮内庁楽部篳篥頭取東京藝術大学非常勤講師、宮内庁楽部篳篥教授を歴任し、2016年東京藝術大学卒業生を中心とした若手奏者に新たな舞台を創出すべく演出家としての活動を開始[4]。2017年11月に来日した イヴァンカ・トランプ アメリカ合衆国大統領補佐官と安倍晋三内閣総理大臣の夕食会で、雅楽を用いた総合演出を担当[5]。2018年フジロックフェスティバルへ若手雅楽奏者達を「千年前のロック」としてプロデュース監修を担当。2019年令和即位礼正殿の儀祝賀御列の儀大嘗祭に出演、大嘗宮悠紀殿供饌の儀で篳篥演奏を担当。2021年宮中御神楽人長に就任[6][7]。2022年瀬戸内国際芸術祭に出演、杉本博司作品「杉本雅楽 直島御神楽」の演出を担当[8][9][10][11]。2023年第38回国民文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」開会式に出演[12]

人物

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軽妙洒脱な人柄といわれ、ユーモア溢れる独特な雅楽解説に定評がある[13]。父親の教育方針により幼少期から伝統芸能に触れて育つ。雅楽師になったきっかけは、父親がファンであった野村萬斎を通して自身も伝統芸能に強い憧れを抱いており、早逝した父親の遺言で雅楽を志すことによって、野村萬斎のようになりたいと思っていたと述懐している[14][15][16]。代々続く楽家の出身ではなく、雅楽界に有力な後ろ盾を持っていなかった為、宮内庁楽部入庁〜修行時代には多くの苦労をしたとされているが、高い演奏技術を修得し徐々に頭角を現し、現在では雅楽師として抜きん出た存在であると評価をうけている[17][18][19]。特に篳篥演奏に関しては、超絶技巧曲残楽三返において、遊んでいるかのような慣習に囚われない演奏スタイルを、婆娑羅と称されトリックスター的な評価を受けることもあるが、イヴァンカ・トランプウォーレン・バフェットなどのVIP来日時や、大嘗宮悠紀殿での演奏実績から、現時点で当代の相伝棟梁とされている[20][21][22][23]

活動

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メディア・テレビ出演[45][46][47][48][49][50][43][17][36][51]

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ディスコグラフィー

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  • 『雅音成就(がおんじょうじゅ)』 (2018年 日本伝統舞台芸術)

参加作品

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作曲・作舞

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作曲

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作舞

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著書

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論文

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脚注

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  1. ^ a b 雅楽 2012年欧州公演 | 宮内庁式部職楽部 | 10年ぶりの海外公演”. New Site 102_02. 2018年12月31日閲覧。
  2. ^ a b 2018年 SEEDS Conference 登壇者決定!Speakers for SEEDS Conference 2018”. SEEDS Conference シーズカンファレンス. 2018年12月30日閲覧。
  3. ^ 音楽堂ほぼ毎日日記: 2011年02月 アーカイブ”. www.kanagawa-ongakudo.com. 2018年12月31日閲覧。
  4. ^ Profile”. 雅楽師 山田文彦 公式サイト 雅楽御遊乃會. 2022年7月15日閲覧。
  5. ^ [あさチャン! (2017年11月6日放送回) ]の番組概要ページ - gooテレビ番組(関西版)”. gooテレビ番組. 2018年12月30日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ a b SEEDS Conference 2021 Speaker & Performer のご紹介”. SEEDS Conference シーズカンファレンス. 2022年7月12日閲覧。
  7. ^ a b STAGE BEYOND BORDERS-日本の舞台芸術を世界へ 国際交流基金”. STAGE BEYOND BORDERSー日本の舞台芸術を世界へ|国際交流基金. 2022年7月17日閲覧。
  8. ^ a b イベント”. 瀬戸内国際芸術祭2022. 2022年10月15日閲覧。
  9. ^ a b 杉本博司 護王神社御遷座二十周年奉祝祭 「直島御神楽」開催のお知らせ|2022年10月9日(日) | ニュース”. ベネッセアートサイト直島. 2022年10月15日閲覧。
  10. ^ a b 杉本博司 護王神社御遷座二十周年奉祝祭 「直島御神楽」”. Peatix. 2022年10月15日閲覧。
  11. ^ a b 杉本博司 護王神社御遷座二十周年奉祝祭 「直島御神楽」”. Peatix. 2022年10月15日閲覧。
  12. ^ 『第38回国民文化祭 第22回全国障害者芸術・文化祭 いしかわ百万石文化祭2023 開会式 文化絢爛』文化庁、厚生労働省、石川県、いしかわ百万石文化祭2023実行委員会、2023年10月15日。 
  13. ^ 宮内庁式部職楽部 - 伝統文化★資料室”. 宮内庁式部職楽部 - 伝統文化★資料室. 2019年3月4日閲覧。
  14. ^ a b 狂言ござる乃座60th Anniversary. 万作の会. (2019-10-26) 
  15. ^ a b 『MANSAI ◉ 解体新書 その弐拾九』”. 世田谷パブリックシアター. 2019年11月9日閲覧。
  16. ^ MANSAI◉解体新書 その弐拾九”. 2019年11月9日閲覧。
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  19. ^ 平成23年度外部事業評価結果報告”. 公益財団法人神奈川芸術文化財団. 2019年1月29日閲覧。
  20. ^ 『音楽堂で聴く雅楽』リハーサル終了♪ (音楽堂ほぼ毎日日記)”. www.kanagawa-ongakudo.com. 2019年3月4日閲覧。
  21. ^ MANSAI◉解体新書 その弐拾九”. 2020年7月18日閲覧。
  22. ^ 【行雲流水】文化通信2020年3月2日付”. 文化通信デジタル. 2020年7月18日閲覧。
  23. ^ イヴァンカ・トランプを魅了した雅楽師山田文彦が アップルストア丸の内開催「ミュージックラボ」へ出演”. www.croixhealing.com. 2020年7月18日閲覧。
  24. ^ 「宮内庁雅楽と歌合わせ ~王朝の美、歌と舞い~」を開催 | EXPO 2005 AICHI,JAPAN”. www.expo2005.or.jp. 2022年10月21日閲覧。
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  27. ^ 藤原琢磨 (2012年11月21日). “クラシカル・コンサート・カレンダー 首都圏版: 東京藝術大学 藝大定期 邦楽第79回”. クラシカル・コンサート・カレンダー 首都圏版. 2020年2月3日閲覧。
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  29. ^ サマーフェスティバル2014 サントリー芸術財団”. サントリー. 2020年7月22日閲覧。
  30. ^ 伝統の調べ、パリに響く 宮内庁が雅楽公演(写真=共同)”. 日本経済新聞 (2018年9月4日). 2022年10月19日閲覧。
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  50. ^ a b 雅楽御遊乃會”. 雅楽師 山田文彦 公式サイト 雅楽御遊乃會. 2022年7月15日閲覧。
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  73. ^ Traditional Japanese Gagaku Music for Contribution of Human Wellness”. www.pubtexto.com. 2023年12月26日閲覧。
  74. ^ F, Yamada; H, Bando (2022). “Gagaku Music Keeps Unchanged 1000 Years in Japanese Culture and Mind”. SunText Review of Arts & Social Sciences 03 (03). doi:10.51737/2766-4600.2022.043. https://suntextreviews.org/doi/pdf/10.51737/2766-4600.2022.043. 

外部リンク

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