山海嘉之
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山海 嘉之 | |
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生誕 |
1958年(65 - 66歳) 日本・岡山県 |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | ロボット工学 |
研究機関 | 筑波大学 |
出身校 |
茨城大学 筑波大学 |
主な業績 | 世界初のロボットスーツ「HAL」の開発 |
主な受賞歴 |
グッドデザイン賞金賞(2006年) 紫綬褒章(2019年) |
プロジェクト:人物伝 |
山海 嘉之(さんかい よしゆき、1958年 - )は、日本の工学者であり、サイバーダイン株式会社の創業者兼CEO、筑波大学教授、筑波大学サイバニクス研究センター長。日本ロボット学会理事、日本栓子検出と治療学会会長などを歴任。グローバルCOEサイバニクス国際教育研究拠点 拠点リーダー、内閣府最先端研究開発支援プログラム「健康長寿社会を支える最先端人支援技術研究プログラム」中心研究者 (サイバニクス研究コア/Center for Cybernics Research 統括)、内閣府 革新的研究開発推進プログラムImPACT プログラム プログラムマネージャ。工学博士(筑波大学、1987年)[1]。
世界初のサイボーグ型ロボットであるロボットスーツ「HAL」を開発した。HALの研究開発において海外から軍事利用の話があっても全て断っている[2][3][4]。
経歴
[編集]- 1958年:岡山県に生まれる。
- 小学3年生の時にアイザック・アシモフの短編集『われはロボット』を読んだことと、石ノ森章太郎原作の『サイボーグ009』のアニメを見たことで、ロボット、サイボーグを製作している博士に興味を抱く[5][6][7]。
- 中学生時代には、『レーザーの基礎と実験』(松平維石 著。共立出版、1972年)に触発され、レーザーに興味を抱く。中学生に炭酸ガスレーザー、アルゴンイオンレーザーの媒体に必要なガスの入手が行えないため、母親の所有する指輪から、ルビーレーザーに挑戦するも、カッティングがレーザーに向かないなどの理由で失敗し、母親に叱られて終わる[7]。その後、ルビーを自作しようと酸化アルミニウムを集めて加熱するなど(ルビーの自作には失敗)、自身が興味を持ったものを次々と調べ、試していった[5][7]。
- 1978年:岡山県立岡山朝日高等学校卒業[8]。
- 1982年:茨城大学工学部卒業[9]。
- 1987年:筑波大学大学院工学研究科(システム制御工学分野)博士課程修了[8]。
- 2004年6月24日:研究成果を活用することを目的に大学発ベンチャー企業「サイバーダイン株式会社(CYBERDYNE Inc.)」を設立、ロボットスーツHALの研究開発/製造/販売を推進。2014年3月26日、東証マザーズ上場。
- 2008年:文部科学省グローバルCOE(Global Center Of Excellence )プログラム 採択。サイバニクス国際教育研究拠点 拠点リーダー。
- 2009年:内閣府最先端研究開発支援プログラムFIRST 中心研究者 採択。Center for Cybernics Research(サイバニクス研究コア) 統括。
- 2014年:内閣府革新的研究開発推進プログラムImPACTプログラムプログラムマネージャ採択。
受賞歴等
[編集]- 2005年 The 2005 世界テクノロジー賞大賞(ITハードウエア部門)
- 2006年 グッドデザイン賞金賞[10]、日本イノベーター大賞優秀賞
- 2007年 産学官連携功労者表彰経済産業大臣賞
- 2007年 「つくばベンチャー大賞」大賞
- 2009年 全国発明表彰受賞 21世紀発明賞「サイボーグ型ロボット技術の発明」(社団法人発明協会[11]、常陸宮正仁総裁より授与)
- 2012年 日本ロボット学会 フェロー。
- 2014年 トムソン・ロイター、IPO of the Year(最優秀上場企業)。Edison Universe、エジソン賞金賞。日本ロボット学会 ロボット活用社会貢献賞。計測自動制御学会 フェロー。
- 2019年 紫綬褒章[12][13]。
この他、日本ロボット学会、国際人工臓器学会、アメリカ合衆国人工臓器学会、国際連続流人工心臓学会などの賞を受賞。
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル カンブリア宮殿 医療の未来を切り拓く挑戦者たち スペシャル(2015年1月8日、テレビ東京)- サイバーダイン CEOとして出演[14]。
書籍
[編集]著書
[編集]- 『サイバニクスが拓く未来 テクノピアサポートの時代を生きる君たちへ』(2018年3月1日、筑波大学出版会/丸善出版)ISBN 9784904074473
関連書籍
[編集]- 『我らクレイジー☆エンジニア主義』(編著:リクナビNEXT Tech総研)(2007年1月22日、講談社)- 石井裕 山海嘉之 清水浩 塚本昌彦 ほか、カリスマエンジニア全15名のインタビュー集 ISBN 9784062820363
- 『我らクレイジー☆エンジニア主義』(編著:リクナビNEXT Tech総研)(2010年12月1日、中経出版 文庫)ISBN 9784806138952
出典
[編集]- ^ 論文題目『工学的手法に基づく血液浄化治療の制御』 - 博士論文書誌データベースより
- ^ “山海嘉之(2014年1月20日放送)”. プロフェッショナル 仕事の流儀. 2022年3月12日閲覧。
- ^ “山海嘉之博士 大学教授、ロボット研究家”. 2017年9月5日閲覧。
- ^ 山海嘉之【CYBERDYNE】
- ^ a b “山海嘉之が挑む、介護でロボットスーツ「HAL」実用”. リクナビ (2006年2月8日). 2022年3月12日閲覧。
- ^ “「ロボットスーツHAL」開発物語”. 日経xTECH (2014年8月27日). 2022年3月12日閲覧。
- ^ a b c “『人に役立つ』研究開発を通して技術との真の共存を目指す” (PDF). Nippon Steel Monthly(ニッポンスチールマンスリー) (新日鉄) (2008年1・2月号 Vol.175). (2008) .
- ^ a b “現実の問題解決は文・理の枠越えて(山海嘉之 氏 / 筑波大学大学院 システム情報工学研究科 教授)”. Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」. 2023年7月26日閲覧。
- ^ “「山海 嘉之」の記事一覧”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン). 2023年7月26日閲覧。
- ^ グッドデザイン賞「ロボットスーツ HAL-5」 - 山海はプロデューサーとして受賞。2014年9月5日閲覧。
- ^ 2009年当時の組織名称。2012年に改組され公益社団法人発明協会となっている。
- ^ 秋の褒章に754人25団体 産経ニュース2019年11月2日(2019年11月2日閲覧)
- ^ 『官報』号外第151号、2019年11月3日
- ^ 医療の未来を切り拓く挑戦者たち スペシャル - テレビ東京 2015年1月8日
参考文献
[編集]- プレス発表資料 科学技術への顕著な貢献 (PDF)
- 山海嘉之教授母校を訪問 - 岡山県立岡山朝日高等学校公式サイト(岡山朝日高校Web)
関連
[編集]外部リンク
[編集]