山中千尋
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山中 千尋 | |
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生誕 | 12月26日※生年は非公開 |
出身地 | 日本 群馬県 |
学歴 |
日本 桐朋学園大学音楽学部(ピアノ専攻) アメリカ合衆国 バークリー音楽大学 |
ジャンル | ジャズ |
職業 | ピアニスト |
担当楽器 | ピアノ |
活動期間 | 2001年 - |
レーベル |
ヴァーヴ・レコード(2005年 -) デッカ・レコード(2011年 -) ブルーノート・レコード(2014年 -) |
共同作業者 | マリオ・ガルガーノ(ベース)、ミケーレ・サルガレッロ(ドラムス) |
公式サイト | 山中千尋の公式サイト |
山中 千尋(やまなか ちひろ、12月26日 - ※生年は非公開)は、群馬県桐生市出身の、日本のジャズ・ピアニスト。
人物
[編集]- 名門デッカ・レーベル初の日本人ジャズ・アーティストとして全米デビューを果たした気鋭のピアニストとして注目されている。
- コンサートの最後は必ず桐生市名物「八木節」で締めるといい、桐生好きを公言。
- バークリー音楽大学を首席で卒業後はニューヨークを拠点に活動を続け、これまでに26枚のリーダー・アルバムを発表している[1]。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]- 母の故郷、福島県郡山市で生まれる。
- 桐生市立北中学校卒業までの15年間を桐生市で過ごす。
- 桐朋女子高等学校音楽科ピアノ科を経て桐朋学園大学音楽学部(ピアノ専攻)を卒業後、バークリー音楽院に留学。ジョージ・ラッセル、ゲイリー・バートンなど数多くの有名アーティストと共演を重ね、ピアノの腕を磨く。
- 在学中から巨匠ジョージ・ラッセルらから絶賛されるなどその才能は高く評価され、2001年にはアメリカのジャズ専門誌ダウンビートから「アウトスタンディング・アワード」を贈られた。
デビュー
[編集]- バークリーを首席で卒業後、2001年10月に日本のジャズ・ピアノの名門レーベル「澤野工房」からファースト・アルバム『Living Without Friday』を発表。直後に大手CDショップのジャズ・チャートで一躍トップセールスをマークし、新人としては異例のヒットを記録する。また、同時期に文化庁の在外派遣研修生として滞米し、さらに一年間、研鑽を重ねる。
2002年
[編集]- 12月、ニューヨークの若手トップミュージシャンを従えたセカンド・アルバム『When October Goes』をリリース。日本ではほとんど演奏経験が無いにもかかわらず、いきなりジャズ・チャートで初登場第1位を獲得する。
2003年
[編集]- 日本でのライブ活動も本格化。この年の初頭に行った「山中千尋 ニューヨーク・トリオ ツアー2003」の模様を伝えた毎日放送(MBS)制作の密着ドキュメント「情熱大陸」(TBS系列で放送)により、その国際的な活動が広く日本でも知られるようになった。
- 8月、上記ツアーの大阪公演を完全収録したDVD『Leaning Forward』を発表。ポップスを含む全ジャンルのDVDチャートでベストテン内に初登場ランクインした[2]。
- その後もニューヨークを中心に世界各地で活動を続ける。
2004年
[編集]- 1月、03年暮れの来日ツアー終了後、米NBCラジオ、カーネギーホールへ出演。
- 5月、1年半ぶりとなる新作CD『Madrigal』の発表。同時に「ツアー2004〜Madrigal」を全国7ヵ所で開催。
- 8月、11月にも再来日し、「ニューヨーク・トリオ ツアー2004」として各地で公演を行った。
2005年
[編集]- 1月、ユニバーサル ミュージック グループのクラシックス&ジャズと契約。
- 8月、「情熱大陸 Special Live」(大阪公演)、「東京JAZZ2005」に出演。
- 9月7日、ユニバーサル傘下のヴァーヴ・レコードより、移籍第1作『Outside by the Swing』をリリース、メジャーデビューを果たす。オリコンデイリーアルバムチャート(邦楽・洋楽全ジャンル)で初登場20位、各ジャズ・チャートでは前作・前々作同様初登場第1位を飾る。
- 10月から、アルバムのプロモーション・ツアーとして「ツアー2005〜"Outside by the Swing"」を全国各地で開催。
2006年
[編集]- 9月、移籍後2作目となる『Lach Doch Mal』が欧Emarcyレーベルからリリースされ、欧州デビューも果たす。これは2007年4月発表のスイングジャーナル誌「第57回日本ジャズメン読者人気投票」<アルバム・オブ・ザ・イヤー>部門で第1位を獲得する。
2007年
[編集]- 8月、『Abyss』を発表。iTunes Store、HMV、タワーレコード、Amazon.comなどの各ジャズ・チャートで第1位を獲得。このアルバムで2008年1月にスイングジャーナル誌主催の2007年度第41回ジャズ・ディスク大賞<日本ジャズ賞>を受賞。4月には同誌「第58回日本ジャズメン読者人気投票」<アルバム・オブ・ザ・イヤー>部門で2年連続第1位となる。
- 10月にはヴァーヴから初のライブDVD作品『Live In Tokyo』をリリース(6月のツアー最終日の模様を収録)、各ジャズ・チャートでの第1位はもとより、オリコンの全ジャンルDVDチャートで初登場第7位となる。
- 11月中旬より、「山中千尋 ニューヨーク・トリオ ツアー2007 "Abyss"」をイタリア〜イギリス〜ドイツ〜日本で敢行。
2008年
[編集]- 2月27日、ピアノ、ギター、ベースによるドラムレス・トリオで故オスカー・ピーターソンに捧げた『After Hours』をリリース。ジャズ・チャート初登場第1位を獲得。その後、2009年3月には「第23回日本ゴールドディスク大賞<ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(ジャズ邦楽部門)>」を受賞。
- 9月、『Bravogue』を発表、ジャズ・チャート部門初登場第1位。
2009年
[編集]- 3月、『Abyss』がEmarcyレーベルからヨーロッパでもリリースされ、オーストリア、ドイツ、フランス、イタリアでライブ・ツアーを行う。
- 5月から6月にかけて、ニューヨークのトップ・ピアニスト10人の共演で開催される「富士通スペシャル 100 GOLD FINGERS」に参加。
- 10月、生誕100周年を迎えるベニー・グッドマンへのトリビュート作品『Runnin' Wild』を発表。Amazon.com、タワーレコード、HMV、ビルボード・ジャパンなどの各ジャズ・チャートで第1位を獲得。また、群馬交響楽団の公演にて、「ラプソディ・イン・ブルー」を共演した。
2010年
[編集]- 3月、出生地の福島県郡山市から「フロンティア大使」の委嘱を受ける。
2011年
[編集]- 日本人として初めてアメリカのデッカ・レコード(ユニバーサル傘下)と契約。またヨーロッパ・ジャズの次世代を担うマリオ・ガルガーノ(ベース)、ミケーレ・サルガレッロ(ドラムス)とヨーロピアン・トリオを結成、イタリア最大のジャズ・フェスであるウンブリア・ジャズ祭では、ハービー・ハンコックやマーカス・ミラーとステージを分けあった。
- 8月24日、自身の音楽活動10周年を記念したアルバム『レミニセンス』を発表。その『レミニセンス』で全米CDデビューを飾る。
- 10月、全米デビューを記念したニューヨークでのクラブ・ギグを収録したDVD『ライヴ・イン・ニューヨーク』を発売。
2015年
[編集]- 4月、桐朋学園大学音楽学部作曲科、非常勤講師に就任。
- 9月、バークリー音楽大学の助教授(Assistant Professor)に就任、ピアノ科で指導を行う。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 和文タイトル | レーベル | 品番 |
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2001年10月8日 | Living Without Friday | リヴィング・ウィズアウト・フライデイ | 澤野工房 | AS-16 |
2002年12月8日 | When October Goes | ホエン・オクトーバー・ゴーズ | 澤野工房 | AS-25 |
2004年5月10日 | Madrigal | マドリガル | 澤野工房 | AS-38 |
2005年9月7日 | Outside by the Swing | アウトサイド・バイ・ザ・スイング | Verve/Universal | UCCJ-2040 |
2006年9月13日 | Lach Doch Mal | ラッハ・ドッホ・マール | Verve/Universal | UCCJ-2052 |
2007年8月22日 | Abyss | アビス | Verve/Universal | UCCJ-2060 |
2008年2月27日 | After Hours | アフター・アワーズ | Verve/Universal | UCCJ-2065 |
2008年9月24日 | Bravogue | ブラヴォーグ | Verve/Universal | UCCJ-2071 |
2009年10月7日 | Runnin' Wild - Tribute To Benny Goodman | ランニング・ワイルド〜トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン | Verve/Universal | UCCJ-2077 |
2010年9月22日 | Forever Begins | フォーエヴァー・ビギンズ | Verve/Universal | UCCJ-2083 |
2011年8月24日 | Reminiscence | レミニセンス | Verve/Universal | UCCJ-2090 |
2012年5月23日 | Still Working | スティル・ワーキング | Verve/Universal | UCCJ-2096 |
2012年7月18日 | Because | ビコーズ | Verve/Universal | UCCJ-2102 |
2012年7月18日 | After Hours 2 | アフター・アワーズ2 | Verve/Universal | UCCJ-2109 |
2013年8月14日 | MOLTO CANTABILE | モルト・カンタービレ | Verve/Universal | UCCJ-2111 |
2014年7月16日 | Somethin' Blue | サムシン・ブルー | BLUE NOTE/Universal | UCCQ-1016 |
2015年7月15日 | SYNCOPATION HAZARD | シンコペーション・ハザード | BLUE NOTE/Universal | UCCQ-1043 |
2015年10月14日 | Best 2005-2015 | ベスト 2005-2015 | BLUE NOTE/Universal | UCCQ-1048 |
2015年10月14日 | The SPHÈRES: Live in OSAKA!! | スフィアズ: ライヴ・イン・大阪!! | BLUE NOTE/Universal | UCCQ-1050 |
2016年7月13日 | Guilty Pleasure | ギルティ・プレジャー | BLUE NOTE/Universal | UCCQ-2097 |
2017年6月21日 | MONK STUDIES | モンク・スタディーズ | BLUE NOTE/Universal | UCCQ-9303 |
2018年6月20日 | UTOPIA | ユートピア | BLUE NOTE/Universal | UCCJ-2157 |
2019年6月26日 | Prima Del Tramonto | プリマ・デル・トラモント | BLUE NOTE/Universal | UCCJ-9218 |
2020年6月24日 | ROSA | ローザ | BLUE NOTE/Universal | UCCJ-9223 |
2021年12月15日 | Ballads | バラーズ | BLUE NOTE/Universal | UCCJ-2200 |
2022年12月21日 | Today Is Another Day | トゥデイ・イズ・アナザー・デイ | BLUE NOTE / Universal Japan | UCCJ-2215 |
2023年8月30日 | Dolce Vita | ドルチェ・ヴィータ | BLUE NOTE / Universal Japan | UCCJ-2227 |
DVD
[編集]発売日 | タイトル | 和文タイトル | レーベル | 品番 |
---|---|---|---|---|
2003年8月2日 | Leaning Forward | リーニング・フォワード | 澤野工房 | SDVD-002 |
2007年10月24日 | Live In Tokyo | ライヴ・イン・トーキョー | Verve/Universal | UCBJ-1004 |
2011年10月19日 | Live In New York | ライヴ・イン・ニューヨーク | Verve/Universal | UCBJ-1006 |
2014年12月17日 | Live at Blue Note Tokyo | ライブ・アット・ブルーノート東京 | Universal | UCXJ-1001 |
主な共演者
[編集]- ゲイリー・バートン
- ジョージ・ベンソン
- ジョージ・ラッセル
- ナンシー・ウィルソン
- ダイアン・シューア
- エド・シグペン
- ボブ・ブルックマイヤー
- テリ・リン・キャリントン
- シンディ・ブラックマン
- ジェームズ・ムーディ
- ドナルド・ハリソン
- スティーブ・ターレ
- ジョー・ロヴァーノ
- T・S・モンク
- レイ・ブラウン
- ジェニファー・レイサム
- アリソン・ミラー
- ハービー・ハンコック
- 稲垣潤一
主な受賞歴
[編集]- シスターズ・イン・ジャズ国際コンクール 優勝(主催:国際ジャズ教育者協会、2000年)
- アウト・スタンディング・アワード受賞(主催:米ジャズ専門誌 ダウンビート、2000年)
- 文化庁派遣 芸術家在外研修員(2001年)
- HMV Jazz Awards 2003「HMV大賞(Record of The Year)」・「ベスト・ジャパニーズ・ジャズ・アルバム賞」(受賞作品:『When October Goes』)(2003年)
- スイングジャーナル第39回ジャズ・ディスク大賞≪ニュー・スター賞≫(2005年度最優秀新人ジャズ・アルバム)(受賞作品:『Outside by the Swing』)(2005年)
- スイングジャーナル第57回日本ジャズメン読者人気投票「アルバム・オブ・ザ・イヤー」第1位(受賞作品:『Lach Doch Mal』)(2006年)
- スイングジャーナル第41回(2007年度)ジャズ・ディスク大賞≪日本ジャズ賞≫(受賞作品:『Abyss』)(2007年)
- スイングジャーナル第58回日本ジャズメン読者人気投票「アルバム・オブ・ザ・イヤー」第1位(『受賞作品:Abyss』)(2007年)
- 第23回日本ゴールドディスク大賞<ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー>(受賞作品:『After Hours』)(2009年)
著書
[編集]- 山中千尋『ジャズのある風景』晶文社(原著2013年8月3日)。ISBN 978-4-7949-6909-5。
出演歴
[編集]- テレビ
- 情熱大陸(毎日放送、2003年3月30日)
- スタジオパークからこんにちは(NHK、2005年7月28日、12月26日)
- 英語でしゃべらナイト(NHK、2005年10月17日)
- 首都圏ネットワーク(NHK、2005年12月15日)
- 音遊人(テレビ東京、2006年1月7日)
- J-MELO(NHK、2006年10月29日)
- BS週刊シティー情報(NHK、2006年12月9日)
- R30(TBS、2008年5月2日)
- 僕らの音楽(フジテレビ、2009年11月13日)
- 5時に夢中!(TOKYO MX、2012年6月21日、2013年6月27日)
- 地球テレビ エル・ムンド(NHK BS1、2012年7月17日)
- 大改造!!劇的ビフォーアフター(朝日放送、2012年8月19日)
- あさイチ(NHK、2017年9月1日)
- 関ジャム 完全燃SHOW(テレビ朝日、2019年3月3日)
- ラジオ
- Jazz Reminiscence(JFNC、2012年 - )
- トヨタモビリティ富山 presents 山中千尋 いつだって T-TIME(FMとやま、2013年 -)
脚注
[編集]- ^ “BIOGRAPHY - 山中千尋”. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. 2013年1月25日閲覧。
- ^ 山中千尋(インタビュー)「mnaviインタビュー」『Roland Music Navi』 。2013年1月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- 山中千尋の公式サイト Chihiro Yamanaka Official Site
- 山中千尋 | Chihiro Yamanaka (ユニバーサルミュージックによる公式ページ)
- 山中千尋|Chihiro Yamanaka|プランクトン|Plankton Co.,Ltd. (ホールツアー公演)
- FMとやま 山中千尋 いつだってT-TIME (番組公式サイト)
- Chihiro Yamanaka 山中千尋 (@ChihiroYamanaka) - X(旧Twitter)
- 山中千尋 (yamanakachihiro) - Facebook
- 山中 千尋 (@chihiroyam) - Instagram
- ろひちかなまや
- 山中千尋(ろひちかなまや)|note\