新屋島水族館
| 新屋島水族館 New Yashima Aquarium | |
|---|---|
 | |
| 施設情報 | |
| 前身 | 屋島山上水族館シーパレス |
| 専門分野 | 総合 |
| 管理運営 | 屋島水族館株式会社 |
| 開館 | 2006年12月23日 |
| 所在地 |
〒761-0111 香川県高松市屋島東町字屋島峯1785番地1 |
| 位置 | 北緯34度21分30.5秒 東経134度6分0秒 / 北緯34.358472度 東経134.10000度座標: 北緯34度21分30.5秒 東経134度6分0秒 / 北緯34.358472度 東経134.10000度 |
新屋島水族館（しんやしますいぞくかん、英称：New Yashima Aquarium）は、香川県高松市屋島東町にある水族館。標高約300mの屋島山上にある日本でも珍しい水族館である。
概要
[編集]新屋島水族館は、1969年に四国電力の子会社などが出資し、屋島山上水族館（やしまさんじょうすいぞくかん）として開館した。 運営は、高松琴平電気鉄道の関連会社である株式会社屋島水族館（同年に「屋島施設管理株式会社」と名称変更し[1]、2019年5月に特別清算が終結[2]。）が行っていたが2006年9月30日限りでいったん閉館。10月1日付けでせとうち夢虫博物館株式会社に事業譲渡され、整備改修後、12月23日に「新屋島水族館」として営業再開した。せとうち夢虫博物館は、世界的水槽メーカーの日プラの子会社で、本水族館は日プラの最初の納入先であるいわば同社の事業の原点であることから経営を引き継ぐことを決めた。
運営を引き継ぐに際して日プラは回遊プールを新設した。プールは直径10m・地上部分2.2m・地下部分2.2mで、360°継ぎ目のない水槽での観覧が可能である。
2008年3月29日には、旧レオマワールド内にあったせとうち夢虫館が隣接地に移転オープンした（当初は2007年9月の予定であったが、当館の開業に伴う道路混雑から見送られていた）。しかし、瀬戸内海国立公園内で建造物に制約があり、当初予定していた外観の変更や展示方法が実現できなかったことも一因となって、移転からわずか1年後の2009年3月31日限りで閉館となった。
2014年11月11日、運営元の日プラが、施設の老朽化や国立公園内であることによる施設の抜本的改修の困難性を理由に2015年にも閉鎖することを発表したが、その後の報道で2016年3月までは営業を継続すると表明した[3]。2016年1月18日、日プラは施設をリニューアルしての存続を検討する方針を発表したが、国の規制への対応等で行政のバックアップが前提としている[4][5]。香川県内では宇多津町・三豊市・小豆島町が水族館の新設を計画しており、新屋島水族館の存廃はそれらに影響を与える可能性があると報じられている[4]。行政からの支援について確定した報道はないが、いったん期限とされた2016年3月末を過ぎても営業は継続している[6]。日プラは「時間はかかっても、今の場所で営業を続けながら改修を進める」方針に転じたと報じられており、高松市は屋島活性化のため国立公園内での規制に対する配慮を国に対して求めている[7]。
2018年3月、高松市長の大西秀人は市議会で、自治体が施設整備に出資した上で運営を民間に委託する公設民営方式によりリニューアルする方針を明らかにした[8]が実現せず、運営事業者の母体である日プラ株式会社が自社によるリニューアルを行うこととなった[9]。
2018年11月12日、せとうち夢虫博物館株式会社は屋島水族館株式会社に社名変更。2019年11月1日、リニューアルオープン。2020年8月15日、イルカ水槽をリニューアルオープン。平均的な施設の半分以下の大きさだったイルカの水槽が、ようやく２倍になった[10]。
展示
[編集]飼育生物
[編集]2023年現在、約150種類前後の生物が飼育されている[11]。日本での生態展示が当館と沖縄美ら海水族館のみであるアメリカマナティー[12]をはじめ、バンドウイルカ、フンボルトペンギン、ゼニガタアザラシ、バイカルアザラシ、オタリア、コツメカワウソなどがいる[11]。
ショータイム
[編集]2024年現在、イルカとゼニガタアザラシのライブを実施している[13]。イルカについては、土日祝日限定で、寸劇を交えた「イルカ劇ライブ」が実施される。
平日は、イルカ解説ライブ（通常）のライブが行われている。[13][14]。
イルカライブ終了後は、一人300円でえさやり体験ができる。
このほか、ゼニガタアザラシライブについてはパフォーマンス終了後、一人200円でえさやり体験がおこなわれる[13]。
えさやり体験
[編集]2023/10/11現在、バンドウイルカ（ライブ終了後）ゼニガタアザラシ（ライブ終了後）フンボルトペンギン（鳥インフルエンザ予防の為冬季中止）コツメカワウソ、ウミガメに餌を与える体験ができる。イルカのえさやり体験は一回３００円。そのほかのえさやりイベントは各２００円。また、金魚と渓流の魚への餌やりも人気である。金魚の餌やりについては、1カプセル100円。[13]。
公式キャラクター
[編集]当館の公式キャラクターはマナティーの「マナやん」。2019年4月に登場。ロックバンド・キッスの影響で左目に星のペイントをし、頭にリーゼント風のキャベツを乗せている[15]。瀬戸内フレスコボール親善大使、香川ファイブアローズ公認キャラクターを務めるなど水族館以外での活動も行う。
利用
[編集]- 当水族館開館に併せ、琴電屋島駅～屋島山上間のシャトルバスが開設された。当初は土曜・休日のみの運行であったが、好評のため2007年4月1日よりJR屋島駅に乗り入れ、毎日運行となる。
- 入館料は大人1500円、中学生・高校生700円、小学生・3歳以上の幼児500円、65歳以上の高齢者700円。障がい者は無料(要手帳提示)。屋島山上水族館時代よりも中学生と3歳以上の幼児が値上げ、高齢者が値下げとなった。
脚注
[編集]- ^ “新屋島水族館の土地・建物 日プラに無償譲渡へ 所有会社”. LINE NEWS. 2019年5月25日閲覧。
- ^ 《官報》2019年5月24日（第14号）21ページ ([1])
- ^ “日プラ、高松の水族館の営業継続 来年４月以降は「白紙」”. 日本経済新聞. (2015年12月12日) 2016年1月3日閲覧。
- ^ a b “新屋島水族館 存続を検討”. 読売新聞. (2016年1月21日) 2016年1月24日閲覧。
- ^ “新屋島水族館 存続も 閉館から一転、施設改修を検討”. 毎日新聞. (2016年1月19日) 2016年1月24日閲覧。
- ^ 公式ウェブサイトの「水族館日記」の更新が2016年4月以降もおこなわれている。
- ^ “香川の景勝地・屋島、挑む観光再生 水族館を改修存続”. 日本経済新聞. (2016年4月15日) 2016年12月3日閲覧。
- ^ “新屋島水族館 高松市が「公設民営方式」でリニューアルへ 香川”. 瀬戸内海放送. (2018年3月8日) 2018年3月20日閲覧。
- ^ “令和元年度版 市政概況”. 高松市議会 2022年12月9日閲覧。
- ^ “新屋島水族館がリニューアルしたでござる。 … 新屋島水族館（金バク！2020年9月18日OA）”. OHK岡山放送 2022年12月9日閲覧。
- ^ a b いきもの紹介 - 新屋島水族館（2023年10月11日閲覧）
- ^ アメリカマナティ - 新屋島水族館（2018年3月20日閲覧）
- ^ a b c d イベントスケジュール - 新屋島水族館（2023年10月11日閲覧）
- ^ “世直し侍復活！むしろいま「新屋島水族館」がいろいろおもしろい。”. ガーカガワ. 2021年9月23日閲覧。
- ^ マナティーの「マナやん」誕生！
関連項目
[編集]- 姫路市立水族館 - 新屋島水族館と同様に山にある水族館。
外部リンク
[編集]- 新屋島水族館
- マナやん 新屋島水族館【公式】 (@newyashimaaq) - X（旧Twitter）
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