小林秀雄 (作曲家)
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小林 秀雄 | |
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生誕 | 1931年2月12日 |
出身地 | 日本 東京府 |
死没 | 2017年7月25日(86歳没) |
学歴 | 東京音楽学校師範科作曲専攻卒業 |
小林 秀雄(こばやし ひでお、1931年2月12日[1] - 2017年7月25日[2])は、日本の作曲家。
人物
[編集]出生地は下北沢であるが、父親の転勤に伴い幼少期を愛知県犬山市、次いで三重県伊勢市で過ごす[3]。宇治山田中学校卒業後[4]、東京音楽学校を経て東京藝術大学師範科作曲専攻を卒業[5]。作曲を長谷川良夫[3]、ピアノを水谷達夫、宅孝二、奥川坦、稲垣寿子に師事[6]。1959年・1961年 NHKから委嘱された芸術祭参加作品のラジオ音楽劇2作がそれぞれ芸術祭奨励賞を受賞する[6]。1966年に中田喜直らと「波の会」(現・日本歌曲振興波の会)を創設し[7]、第二代会長を経て、後に社団法人となった同会の名誉会員を務めた[6]。
東京藝術大学音楽学部講師、愛知県立芸術大学教授、聖徳大学・同短期大学教授、活水女子大学教授などを歴任した他、1979年には文部省派遣在外研修生としてパリに留学した[6]。
声楽作品(歌曲・合唱曲)及びピアノ曲を主に手がけ、特に歌曲「落葉松」(詩:野上彰、のちに作曲者自身の手で混声合唱・女声合唱・男声合唱に編曲される)が有名である。
2017年7月25日、誤嚥性肺炎のため死去。86歳没。
主な作品
[編集]オペラ
[編集]- 紫のドレス
- 女神と二人の神の物語
器楽曲
[編集]- 器楽合奏のための「わらべ歌集」
- フルートのための試み
- 落葉松(ピアノ)
- 飛騨高原の早春(ピアノ)
- ピアノのための3つの断章
- 調和の美(Beauty in Harmonious Movements)<行進曲> 第6回国際女子体育会議記念レコード(S.44)
歌曲
[編集]- シベリアン・アラベスク
- 胡蝶花に寄せて
- はだか木のうた
- 「風に寄せて」その一
- 風の少女
- 壷すみれ
- 日記帳
- 瞳
- 飛騨高原の早春
- 氷原の宝石
- 夏の日のレクイエム
- 演奏会用アリア「すてきな春に」
- 鸚鵡伝説
- 啄木鳥
- 落葉松
- 五つの華の歌
- 愛の塔
- 山辺の花に寄せて
- あのころ
- さよならのはじまり
合唱曲
[編集]- 混声合唱組曲「壺」
- 混声合唱組曲「優しき歌」
- 混声合唱組曲「夢」
- 演奏会用女声(混声)合唱曲「九州民謡によるコンポジション」
- 児童合唱のための組曲「富士山」
- 合唱団のための演奏会用練習曲集「合唱のための試み」
- 児童合唱のための組曲「火のくにのうた」
- 子供のための合唱曲集「空にむかって」
- 児童合唱とピアノのための組曲「海と山と仲間たち」
- 少年少女(女声)合唱のための組曲「日本海讃歌」
- 混声合唱組曲「伊勢志摩」
- 女声(混声)合唱曲集「落葉松」
- 表題曲のみ、男声合唱版も存在する。
- 混声合唱曲集「前奏曲」
- 女声合唱とピアノのための組曲「鎌倉の四季」
- 女声合唱とピアノのための組曲「四季の旅路」
- 児童合唱とピアノのための組曲「白馬の海」
- 女声合唱とピアノのための組曲「幻の木」
- 混声合唱とピアノのための組曲「光と風と波と」
- 混声合唱とピアノのための組曲「海と愛と花と」
- 女声合唱組曲「四つの心象」
- 女声合唱とピアノのための組曲「夢二幻想」
- 女声(混声)合唱とピアノのための組曲「夏 四章」
- 児童合唱とピアノのための組曲「青い地球と子どもたち」
- 女声(混声)合唱とピアノのための組曲「こころの風土記」
- 混声合唱とピアノのための曲集「光への憧憬」
- 混声合唱とピアノのための曲集「樫の木の歌」
- 女声合唱とピアノのための組曲「四季の山頭火」
- 女声合唱とピアノのための組曲 金子みすゞの詩による「水と影」
- ソプラノ独唱・女声合唱とピアノのための組曲「折紙」
- 混声合唱とピアノのための組曲「のちのおもひに」
- 演奏会用女声合唱曲「三つの沖縄の歌」
- 女声合唱とピアノのための組曲「晩夏の光」
- 混声合唱とピアノのための「二つの詩によるバラード」
- 白い雲(第30回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲)
- 歌がうまれる(第45回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲)
- 千年の樹(第57回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲)
童謡
[編集]校歌
[編集]- 川越市立大塚小学校校歌
- 練馬区立八坂小学校校歌
- 足立区立竹の塚小学校校歌
- 新宿区立西新宿小学校校歌
- 名古屋市立中小田井小学校校歌
- 京都府立宮津高等学校校歌
自治体歌
[編集]著作
[編集]- 合奏編曲法――器楽編曲の原理と実際(音楽之友社)
- ピアノであそぼう(国土社)
- 3回よめば作曲できる――コバ先生の作曲教室(芸術現代社)
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.508
- ^ “作曲家の小林秀雄さん死去 声楽曲「落葉松」”. 朝日新聞. (2017年8月4日) 2017年8月4日閲覧。
- ^ a b 『ハーモニー』120号、p.16~17
- ^ “三重県立宇治山田高校同窓会”. www.yamako.org. 2021年12月3日閲覧。
- ^ 東京音楽学校は現在の東京芸大の前身であるが、小林の在校中に学制改革があり、小林は東京音楽学校卒業後に改めて東京芸大に入り直している。
- ^ a b c d “和澤康代ソプラノリサイタル”. 二期会21. 2020年3月5日閲覧。
- ^ 日本歌曲振興波の会概要
参考文献
[編集]- 「新・日本の作曲家シリーズ 11 小林秀雄」『ハーモニー』No.120(全日本合唱連盟、2002年)
外部リンク
[編集]- 合唱作品リスト
- かつしかジョイフルハーモニー(本人が直接指導している合唱団)