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小島彗星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小島彗星
70P/Kojima
仮符号・別名 1970 Y1, 1970 XII, 1970r
1977 X1, 1978 X, 1977r;
1986 VII, 1985o
1994 VI, 1992z[1]
分類 周期彗星
発見
発見日 1970年12月27日[2]
発見者 小島信久[2]
軌道要素と性質
元期:TDB 2456276.5(2012年12月15.0日)
軌道長半径 (a) 3.6740 au[1]
近日点距離 (q) 2.0079 au[1]
遠日点距離 (Q) 5.3402au[1]
離心率 (e) 0.4535[1]
公転周期 (P) 7.04 [1]
軌道傾斜角 (i) 006.600 °[1]
近日点引数 (ω) 002.000 °[1]
昇交点黄経 (Ω) 119.269 °[1]
平均近点角 (M) 265.534 °[1]
前回近日点通過 2021年11月3日[3]
次回近日点通過 2028年11月21日[3]
最小交差距離 1.024 au(地球)[1]
0.138 au(木星)[1]
ティスラン・パラメータ (T jup) 2.904[1]
物理的性質
直径 3 km[1]
絶対等級 (H) 12.2(+コマ[1]
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小島彗星(こじますいせい、英語: 70P/Kojima)は、1970年に発見された短周期彗星

発見

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愛知県のアマチュア天文家小島信久は、高知県関勉と分担して[4]1970年に回帰予報が出ていた行方不明のネウイミン第2彗星を検出するため、写真による捜索を行っていた。

1970年12月28日朝(JST)撮影した写真から、小島は、ネウイミン第2彗星予報のΔT=-6.5日の位置に[要出典]14等級の彗星状天体を発見した[4]。予想されるネウイミン第2彗星とはモーションが異なっていたため、2日後の30日朝、小島はこの彗星を再度撮影して存在を確認し、31日に新彗星として報告した。

発見時の話題

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当時、アマチュアによる彗星発見はほぼ眼視によって行われていた。写真による微光彗星の発見は非常に珍しく、日本人としては初めてであった。新彗星として公表された際に与えられた仮符号は1970rで[5]、当時としては彗星の年間発見数の新記録であった。軌道要素がネウイミン第2彗星に似ていたため、この彗星の再来の可能性が指摘されていたが現在では否定されている。

その後の観測

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発見以来、毎回帰観測されている。しかし、1973年に木星に0.158 auまで接近したため、近日点距離が1.63 auから2.40 au以上に増大し[2]、18から20等級程度の回帰が続いた[6]

1996年には再び木星に0.147 auまで接近したため近日点距離は1.97 auまで縮まった[2]。それにより2000年の回帰、2007年の回帰、2014年の回帰、2021年の回帰などでも16等より明るくなるときがあった[6]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 70P/Kojima”. Small-Body Database Lookup. Jet Propulsion Laboratory. 2022年2月13日閲覧。
  2. ^ a b c d Kronk, Gary W.. “70P/Kojima”. cometography.com. 2022年2月13日閲覧。
  3. ^ a b 木下一男 (2016年8月5日). “70P/Kojima”. 2022年2月13日閲覧。
  4. ^ a b 連載関勉の星空ノンフィクション劇場(第45幕 奇跡の発見「小島彗星」)”. 関勉のホームページ. 2022年2月13日閲覧。
  5. ^ IAUC 2298: 1970r; 1970m”. IAU (1971年1月4日). 2022年2月13日閲覧。
  6. ^ a b 70P/Kojima”. Minor Planet Center. 2022年2月13日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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