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小島一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小島 一郎(こじま いちろう、1924年11月14日 - 1964年7月7日[1]日本写真家

人物

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青森県青森市出身。戦後、青森を拠点に北国の風景を撮り続けた。写真家として本格的に活動したのは、1954年頃から死去までの10年ほどに限られている[1]。この間、厳寒の津軽下北の風土を大胆な構図と独特の世界観で表現する。雪原、農作業風景など平凡な被写体と覆い焼きによって強調した空の風景から生み出される強烈なイメージや構図力と確かな技術は、日本の報道写真のさきがけである名取洋之助からも高い評価を受ける[1]ベタ焼きに代わるものとして考え出した通称「小島のトランプ」と呼ばれる手札サイズの作品群も特徴的である[2]。また、小島の写真店に勤めていた沢田教一に大きな影響を与えた。

略歴

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個展・展覧会歴

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  • 1958年 - 第一回個展「津軽」(小西六ギャラリー、東京)
  • 1962年 - 第二回個展「凍れる」(富士フォトサロン、東京)
  • 1990年 - 「戦後写真・再生と展開」(山口県立美術館、山口)
  • 1991年 - 「戦後写真と東北」(宮城県美術館、仙台)
  • 1994年 - 「津軽」(JCIIフォトサロン、東京)
  • 1998年 - 市政100周年記念「小島一郎写真展 −津軽の風土を撮る−」(青森市民美術展示館、青森)
  • 2001年 - 「小島一郎 写真展〈白と黒の世界〉津軽を撮った写真家」(道の駅 浅虫温泉 ゆ~さ浅虫3F美術ギャラリー、青森)
  • 2003年 - 青森市所蔵美術展 「~青森の風土が生む人と芸術~」(青森市男女共同参画プラザAV多機能ホール アウガ5F、青森)
  • 2004年 - 小島一郎 写真集出版記念展
第1会場「小島一郎展」(プレイスM、東京)
第2会場「小島のトランプ展」(photographers' gallery、東京)

写真集 雑誌掲載等

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  • 1954年 - 『アサヒカメラ』(1954年5月号)「無限」掲載、佳作入選。
  • 1956年 - 『カメラ毎日』(1956年12月号)「村の半鐘」「海ぞいの家」「雨の日の舟小屋」掲載。
  • 1959年 - 『カメラ毎日』(1959年11月号)「津軽の子ら」掲載。
    • 雑誌『世界』に掲載。
  • 1961年 - 『カメラ芸術』(1961年12月号)「下北の荒海」掲載、カメラ芸術新人賞受賞。
  • 1963年 - 『津軽 —詩・文・写真集—』(文・石坂洋次郎、詩・高木恭造 新潮社)刊行。
    • 『カメラ毎日』(1963年9月号)に「私の技法」が掲載。
  • 1964年 - 『カメラ毎日』にカラー写真「鳶沼にて」が遺作として発表。
  • 1979年 - 『写真試論』に大島洋「小島一郎の風景」発表。
  • 1986年 - 『PHOTO JAPON』に「焼きつけられた津軽―小島一郎ふたたび」掲載。
  • 2004年 - 小島一郎写真集『hysteric eleven』(ヒステリックグラマー)刊行。
  • 2005年 - 『photographers' gallery press』(no.4 2005年4月発行)高橋しげみ「小島一郎試論」掲載。
  • 2008年 - 雑誌『風の旅人』(vol.31 2008年4月発行)に掲載。
  • 2009年 - 『アサヒカメラ』(2009年1月号)作品7点および青森県立美術館での回顧展のアナウンス掲載。
  • 2014年 - 『津軽』復刻版(IZU PHOTO MUSEUM発行.発売NOHARA)刊行。1000部限定。

関連項目

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  • 男前列伝 - NHKのテレビ番組。「ダレモマネデキナイコト」で小島を特集。

脚注

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