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小中英之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小中 英之(こなか ひでゆき、1937年9月12日 - 2001年11月21日)は、歌人

海軍士官だった父の勤務地・京都府舞鶴市に生まれる。戦後は海上保安庁に勤めた父に従って小樽市釧路市江差町と移り住む。北海道江差高等学校卒業後、上京して文化学院文科に入学するも中退。1955年の春より、詩人俳人安東次男に師事[1]1961年、歌誌「短歌人」に入会。斎藤史を慕っての入会だったが、歌誌「原型」を創刊して脱会した動きには同調しなかった。

若くから結核などの病に苦しみ、死と背中合わせの日常の中で作歌を続けた。生前には二冊の歌集しか残さず、歌壇的な交流も少ない孤高の歌人であった。1997年から2000年まで、角川短歌賞選考委員を務めた。2001年11月21日、虚血性心不全にて死去。

著書

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代表歌

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  • 花びらはくれなゐうすく咲き満ちてこずゑの重さはかりがたしも/『わがからんどりえ』
  • 氷片にふるるがごとくめざめたり患(や)むこと神にえらばれたるや/『わがからんどりえ』
  • 螢田てふ駅に降りたち一分の間(かん)にみたざる虹とあひたり/『翼鏡』
  • 鶏ねむる村の東西南北にぼあーんぼあーんと桃の花見ゆ/『翼鏡』

脚注

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  1. ^ 高野公彦編『現代の短歌』(講談社学術文庫、1991年) ISBN 978-4061589742

外部リンク

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