富田彬
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富田 彬(とみた あきら、1897年1月25日 - 1971年3月26日)は、日本の英文学者、翻訳家。立教大学名誉教授[1]。
略歴
[編集]栃木県出身。東京帝国大学英文科卒。1926年に立教大学教授。アメリカ文学研究の先駆者の一人で、立教大学において同研究の基礎をつくり、エマソンやメルヴィル、ジェイン・オースティンなどの作品を翻訳した[1]。
1929年(昭和4年)から1930年(昭和5年)には立教大学野球部長を務めた[2]。
著書
[編集]- 『宗教と宗門』(実業之日本社、婦人知識叢書) 1926
- 『近代英文学雑考』(健文社) 1930
- 『ソーロウ』(研究社出版、研究社英米文学評伝叢書) 1934
- 『アメリカ国民文学評論』(塙書房) 1947
- 『米英文学と日本文学』(績文堂) 1948
- 『リンカーン』(広島図書、銀の鈴文庫 伝記創作篇) 1949
翻訳
[編集]- 『胡麻と百合講義』(ジョン・ラスキン、健文社) 1928:訳注テキスト
- 『ねぢの廻転 女家庭教師の手記』(ヘンリ・ヂェイムズ、岩波文庫) 1936
- 『米国批評史』(研究社、研究社英米文学語学講座) 1940
- 『説きふせられて』(ヂエイン・オーステン、岩波文庫) 1948、のち改版 1998
- 『エマソン日記抄』(新月社、英米名著叢書) 1948
- 『ノーザンガー寺院』(オーステイン、角川文庫) 1949、のち復刻(文泉堂書店、オーステイン著作集4) 1996
- 『市民としての反抗』(ヘンリー・ソーロー、岩波文庫) 1949
- 『ケァサリンの結婚』(オースティン、角川書店) 1950
- 『高慢と偏見』上・下(オースティン、岩波文庫) 1950、のち改版 1994、のちワイド版 2002
- 『森の生活 ウォールデン』(ヘンリー・ソーロー、角川文庫) 1953
- 『ダロウェイ夫人』(ヴァジニア・ウルフ、角川文庫) 1955、のち改版 2003
- 『白鯨』上・中・下(H・メルヴイル、角川文庫) 1956、のち改版(上・下) 2015
- 『エマソンの日記』(ブリス・ペリー編、有信堂、アメリカ思想史叢書) 1960