コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

安西均

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

安西 均(あんざい ひとし、1919年3月15日[1] - 1994年2月8日[1])は、日本の詩人。元日本現代詩人会会長[1]、元日本文芸家協会会員[1]。作家の増田俊也従甥

略歴

[編集]

福岡県筑紫郡筑紫村(現 筑紫野市筑紫)生まれ[1]。福岡師範学校(現福岡教育大学)中退[1]。師範学校在学中に文学を志す[1]1943年朝日新聞社福岡総局[1]、東京本社学芸部記者などを務める[1]。学芸部では詩壇を担当した[要出典]。戦後は「九州文学」に参加し、火野葦平劉寒吉野田宇太郎などと出会い[1]、「母音」の丸山豊に師事する[1]。また、伊藤桂一主宰の「山河」[1]高田敏子主宰の「野火」[1]をはじめ、「歴程」「地球」「山の樹」などの詩誌に参加する[要出典]。1983年『暗喩の夏』で第1回現代詩花椿賞受賞[2]。1989年『チェーホフの猟銃』で現代詩人賞受賞[3]。1993年勲四等瑞宝章受章[1][4]

著作

[編集]
  • 真珠と鉛筆 ある学芸記者のひとりごと 学風書院, 1954
  • オセンチ記者 ある学芸記者の生活記録 学風書院, 1955
  • 花の店 安西均詩集 学風書院, 1955
  • 美男 安西均詩集 昭森社, 1958
  • 葉の桜 昭森社, 1961
  • 私の日本詩史ノート 第1 思想社, 1965
  • 安西均詩集 思潮社, 1969 (現代詩文庫)
  • 万葉ドライブ 有峰書店, 1969
  • 機会の詩 安西均詩集 昭森社, 1971
  • やさしい詩学 詩をよむために書くために 社会思想社, 1971(現代教養文庫)
  • 日本の神話 ポプラ社, 1974
  • 万葉の恋うた サンリオ出版, 1975
  • 古代歌謡の現場 私の日本詩史ノート 教育出版センター, 1976
  • 詩への招待 新日本出版社, 1977 (新日本新書)
  • 冬の麦 日本基督教団出版局, 1977
  • 金閣 安西均詩集 牧羊社, 1978
  • 遠い教会 安西均選詩集 教文館, 1981
  • 邪悪な螢 わが万葉集 幻想社, 1982
  • 詩のカレンダー たのしい現代詩=初心者のために 牧羊社, 1983
  • 暗喩の夏 安西均詩集 牧羊社, 1983.11
  • お辞儀するひと 花神社, 1986
  • 宛名を忘れた手紙 鉱脈社, 1986
  • 詩歌粒々 飯塚書店, 1987
  • チェーホフの猟銃 花神社, 1988
  • 晩夏光 花神社, 1991
  • 銃と刃物 選詩集 花神社, 1992
  • 指を洗ふ 花神社, 1993
  • 安西均全詩集 花神社, 1997

編著

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 詩人・安西均”. 筑紫野市教育委員会. 2022年5月閲覧。
  2. ^ 「花椿」と詩|現代詩花椿賞の設立”. HANATSUBAKI|SHISEIDO. 資生堂. 2022年5月6日閲覧。
  3. ^ 受賞者リスト”. 日本現代詩人会. 2022年5月6日閲覧。
  4. ^ 「93年秋の叙勲(都内分) 努力今むくわれて喜びの受章者」『読売新聞』1993年11月3日朝刊