宇部市野球場
恩田運動公園野球場 〈宇部市野球場〉 (ユーピーアールスタジアム) Ube Municipal Baseball Stadium (upr Stadium) | |
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施設データ | |
所在地 | 山口県宇部市恩田町四丁目1番4号(恩田運動公園内) |
座標 | 北緯33度56分40.6秒 東経131度16分5.9秒 / 北緯33.944611度 東経131.268306度座標: 北緯33度56分40.6秒 東経131度16分5.9秒 / 北緯33.944611度 東経131.268306度 |
開場 | 1941年(1998年改築) |
所有者 | 宇部市 |
管理・運用者 | 宇部市スポーツ協会(指定管理者) |
グラウンド | 内外野:人工芝 |
照明 |
照明塔:6基 (照度4段階可変) |
収容人員 | |
13,000人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 |
グラウンド面積:13,430m2 両翼:100 m 中堅:122 m |
宇部市野球場(うべし やきゅうじょう)は、山口県宇部市の恩田運動公園内にある野球場。宇部市の条例上の施設名称は恩田運動公園野球場(おんだうんどうこうえん やきゅうじょう)で、宇部市野球場は通称名として使用されている。施設は宇部市が所有し、宇部市スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っている。
施設命名権(ネーミングライツ)により、2011年4月1日から愛称をユーピーアールスタジアムとしている。
概要
[編集]1941年(昭和16年)に宇部市営恩田野球場(うべしえい おんだやきゅうじょう)として開場。1998年(平成10年)2月5日に改築工事が完成し、同時に条例上の施設名称を恩田運動公園野球場に改称。併せて宇部市野球場という通称名が付与された。
高校野球の他、不定期に読売ジャイアンツや広島東洋カープのプロ野球オープン戦、横浜DeNAベイスターズのイースタン・リーグ公式戦、福岡ソフトバンクホークスや広島のウエスタン・リーグ公式戦などが開催されている。公式戦誘致のための資金収入を得るため、場内フェンスに広告を掲示している。
2011年(平成23年)に開催されたおいでませ!山口国体高校野球(硬式)の会場となっていた。
恩田運動公園の再整備事業「恩田スポーツパーク整備事業」の一環で、自治体運営の野球場としては県内で初めて内外野が人工芝化され、2024年3月26日にリニューアルオープンした[1]。
施設命名権
[編集]宇部市は新たな財源確保と、スポーツの振興や市民サービスの向上と地域経済の活性化を目的に、2011年開催の「おいでませ!山口国体」で競技会場となる当球場と中央公園テニスコートの2施設に施設命名権(ネーミングライツ)を導入する方針を明らかにし、2010年12月1日から2011年1月31日までの間、両施設について年額200万円以上を条件に売却先の募集を実施した。
その結果、当球場の命名権には宇部市に本社機能の一部を置きパレットなど物流機器のレンタルを主な業務とするユーピーアール1社のみが契約期間3年、年額300万円(総額900万円、消費税等込)の条件で応募した。2月9日に開かれた選定委員会における審査を経て売却先に内定し、2月28日付で売却が正式決定。愛称を「ユーピーアールスタジアム」とすることが決まった[2][3][4]。契約期間は2011年4月1日から2014年3月31日までの3年間で、3月4日に契約調印式が執り行われ、ユーピーアールの酒田義矢社長は野球場の命名権取得に関し「国民的スポーツで広告効果が大きい。(宇部市の)市制90年のお役に立てばと思い応募した」と説明した。その後、球場のメインスタンド正面やスコアボード、バックネットの下など場内の5か所に愛称のロゴを配した看板が、ユーピーアールの諸費用負担によって設置された。命名権導入後も、宇部市の条例上の施設名称「恩田運動公園野球場」は変更せず、通称名「宇部市野球場」も継続して使用している。
なおユーピーアール側は命名権取得の経緯について「我が社の取引先はメーカー、運送会社、宅配会社などに限定されており、ネーミングライツも一般消費者向けの広告効果を狙ったわけではない」としている[5]。
施設概要
[編集]- 利用時間 - 8時から21時
- 休館日 - 年末年始(12月29日 - 1月3日)
- 駐車場 - 410台
- 階数 - 地上3階
- 延床面積 - 10,587.94m2
- 建築面積 - 4,940.12m2
- グラウンド面積 - 13,430m2
- 内野 人工芝生舗装、一部黒土舗装(リニューアル前はクレー舗装)
- 外野 人工芝生舗装
- 収容人数 - 13,000人(内野座席8,300人、内野立ち見2,200人、外野2,500人)
- 2011年4月現在の公式サイト内の資料による。球場パンフレットでは芝生席である外野の収容人数を9,500人とし、総収容人数を20,000人としていた。ただし実態としては元々上記の人数であり、2011年の巨人対ヤクルト戦もチケットは完売し満員となったが、入場者数は11,561人だった[6]。
- 照明 - 6基 (4段切替)
- スコアボード - LED
歴史
[編集]- 1941年(昭和16年) - 「宇部市営恩田野球場」(うべしえい・おんだやきゅうじょう)として開場。
- 1953年(昭和28年)4月25日 - 広島カープが、大阪タイガースを迎えて宇部で初となるプロ野球公式戦を主催試合として開催。
- 1995年(平成7年)12月 - 改築工事のため全面閉鎖。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年) - 広島東洋カープ主催で中日ドラゴンズ戦が行われた。
- 2011年(平成23年)
プロ野球開催実績
[編集]読売ジャイアンツ
[編集]セントラルリーグ公式戦
[編集]- 2011年4月12日 - 読売ジャイアンツ9-2東京ヤクルトスワローズ 観衆:11,561人
オープン戦
[編集]- 2002年3月4日 - 読売ジャイアンツ-日本ハムファイターズ
- 2008年3月3日 - 読売ジャイアンツ3-2オリックス・バファローズ 観衆:7,212人
イースタン・リーグ
[編集]横浜DeNAベイスターズ
[編集]セントラルリーグ公式戦
[編集]オープン戦
[編集]- 1959年3月4日 - 大洋ホエールズ1-0東映フライヤーズ
- 1976年3月13日 - 大洋ホエールズ4-1ロッテ・オリオンズ 観衆:6,000人
- 2001年3月11日 - 横浜ベイスターズ3-0阪神タイガース 観衆:10,000人
イースタン・リーグ公式戦
[編集]ファーム交流試合
[編集]広島東洋カープ
[編集]セントラルリーグ公式戦
[編集]- 1953年4月25日 - 広島カープ2-3大阪タイガース
- 1955年4月26日 - 広島カープ1-4読売ジャイアンツ
- 1955年8月25日 - 広島カープ3-8中日ドラゴンズ
- 1957年4月9日 - 広島カープ6-3大阪タイガース
- 1998年5月26日 - 広島東洋カープ5-7横浜ベイスターズ
- 1999年5月7日 - 広島東洋カープ3-1中日ドラゴンズ
オープン戦
[編集]- 1999年3月7日 - 広島東洋カープ-大阪近鉄バファローズ
- 2000年3月26日 - 広島東洋カープ-福岡ダイエーホークス
- 2007年3月6日 - 広島東洋カープ1-0読売ジャイアンツ
ウエスタン・リーグ公式戦
[編集]- 1992年7月12日 - 広島東洋カープ8-13阪神タイガース 勝 西川佳明 敗 西清孝 本 鮎川義文,金子誠一(T) 盗 金本知憲(C),金子誠一(T)
- 1999年7月11日 - 広島東洋カープ対福岡ダイエーホークス 勝 佐久本昌広 敗 宇野雅美 本 野々垣,苫篠(C) 盗 本間満,高橋和(H)
- 2000年6月3日 - 広島東洋カープ対中日ドラゴンズ
- 2009年4月19日 - 広島東洋カープ対中日ドラゴンズ
- 2010年8月15日 - 広島東洋カープ8-2福岡ソフトバンクホークス 観衆:1,544人
福岡ソフトバンクホークス
[編集]オープン戦
[編集]ウエスタン・リーグ公式戦
[編集]- 2009年8月15日 - 福岡ソフトバンクホークス11-2阪神タイガース 観衆: 2,500人
- 2011年8月7日 - 福岡ソフトバンクホークス8-0オリックス・バファローズ 観衆:1,581人
- 2012年7月29日 - 福岡ソフトバンクホークス2-5中日ドラゴンズ 観衆:2,300人
- 2015年8月9日 - 福岡ソフトバンクホークス4-1中日ドラゴンズ 観衆:2,038人
埼玉西武ライオンズ
[編集]パシフィックリーグ公式戦
[編集]- 1950年5月26日 - 西鉄クリッパース1-3南海ホークス
- 1950年8月25日 - 西鉄クリッパース4-8大映スターズ
- 1950年9月29日 - 西鉄クリッパース1-4近鉄パールス
- 1954年4月8日 - 西鉄ライオンズ16-2大映スターズ
オープン戦
[編集]- 1959年3月11日 - 西鉄ライオンズ2-3大洋ホエールズ
- 1965年4月2日 - 西鉄ライオンズ2-0阪神タイガース 観衆:13,000人 勝:池永正明 敗:若生智男
- 1966年4月1日 - 西鉄ライオンズ4-6阪神タイガース
- 1969年4月5日 - 西鉄ライオンズ7-7阪神タイガース
- 1972年3月26日 - 西鉄ライオンズ3-12,2-8広島東洋カープ 観衆:11,000人(ダブルヘッダー)
- 1975年3月29日 - 太平洋クラブライオンズ2-5阪神タイガース
ウエスタン・リーグ公式戦
[編集]- 1975年8月9日 - 太平洋クラブライオンズ5-2広島東洋カープ
大阪近鉄バファローズ
[編集]オープン戦
[編集]松竹ロビンス
[編集]オープン戦
[編集]西日本パイレーツ
[編集]セントラルリーグ公式戦
[編集]アクセス
[編集]- JR宇部線 宇部新川駅から宇部市交通局バス「東部市内循環線めぐりーな」で「恩田運動公園」下車。
- 上記便は少ないため、1番乗り場のバス乗車で、「恩田」下車が便利。徒歩5分ほど。
- JR宇部線 東新川駅または草江駅下車、徒歩18分
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “グラウンドは全面人工芝に、スコアボードLED化…UPRスタジアム リニューアルオープン 山口・宇部”. TBS NEWS DIG(テレビ山口取材) (2024年3月27日). 2024年6月23日閲覧。
- ^ 宇部市野球場ネーミングライツパートナーの決定について(宇部市、2011年2月28日)
- ^ 宇部市とネーミングライツ契約締結(ユーピーアール、2011年2月28日)
- ^ “宇部市野球場、愛称は「ユーピーアールスタジアム」”. 山口新聞. みなと山口合同新聞社 (2011年3月1日). 2011年3月1日閲覧。
- ^ 巨人まさかの開幕の地「ユーピーアール スタジアム」って?, ZAKZAK, (2011-03-26), オリジナルの2011年4月3日時点におけるアーカイブ。 2011年4月5日閲覧。
- ^ 2011年4月12日(火) 読売-東京ヤクルト1回戦 - 日本野球機構公式サイト内公式記録
- ^ 4月12日開幕決定 山口・宇部と北九州で2連戦 GIANTSニュース(読売巨人軍公式サイト) 2011年3月24日閲覧
- ^ 前日のオーヴィジョンスタジアム下関に続いて開催された。また、シーレックスから球団名が統一されてからは初開催であった