宇津野駅
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宇津野駅 | |
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うつの Utsuno | |
◄押角 (4.5 km) | |
所在地 | 岩手県下閉伊郡岩泉町大川 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 小本線 |
キロ程 | 20.3 km(茂市起点) |
電報略号 | ウノ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1947年(昭和22年)11月25日[1] |
廃止年月日 | 1957年(昭和32年)5月16日*[1] |
宇津野駅(うつのえき)は、かつて岩手県下閉伊郡岩泉町に存在した日本国有鉄道(国鉄)小本線(のちの東日本旅客鉄道(JR東日本)岩泉線)の駅(廃駅)である。小本線の当駅 - 浅内駅間延伸により、1957年(昭和32年)5月16日に廃止された[1]。
概要
[編集]小本線時代に存在した駅で、浅内駅へ延伸されるまで、当路線の終着駅として暫定的に設けられた駅であった。当駅は押角トンネル岩手大川方坑口付近にあった。岩泉線の営業当時は、広い平らな跡地が、岩泉行き列車に乗り押角トンネルを抜けてすぐ左側に見えた。国道340号からは木製の橋で繋がっている。
歴史
[編集]- 1947年(昭和22年)11月25日:小本線の押角 - 当駅間開通により開設[1][2]。
- 1948年(昭和23年)11月26日:アイオン台風の風水害により小本線が全線不通となり営業休止[1]。
- 1949年(昭和24年)3月5日:災害復旧により営業再開[1]。
- 1957年(昭和32年)5月16日:浅内延伸開業に伴い廃止[3]。
- なお、公式廃止日以後も、しばらくの間一部の列車が停車していたという[4]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線の地上駅であった。1990年代後半まで木造駅舎が存在しており、保線待合室として利用されていた。
駅周辺
[編集]宇津野の集落は国道と川を挟んだ反対側にある。また、駅入口には廃屋がある。
備考
[編集]2010年(平成22年)7月31日に発生した岩泉線の土砂崩れ事故では、事故処理のため被災車両を当駅の跡地に輸送している[5]。この事故で岩泉線は不通となり、復旧にはかなり時間がかかることが見込まれるため、当駅を復活させ、茂市 - 宇津野間だけでも運行をとの意見があったが、JR東日本によるとこの区間にも調査が必要な箇所があるため、実現は難しいとされた[6]。そして実現することなく、2014年4月1日に当線は全線が廃線となった。
隣の駅
[編集]- 日本国有鉄道
- 小本線
- 押角駅 - 宇津野駅
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、21頁。
- ^ 「運輸省告示第299号」『官報』1947年11月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳 2号 東北』新潮社、2008年、p.37
- ^ 三宅俊彦『廃線終着駅を訪ねる〜国鉄・JR編』(JTBパブリッシング、2010年)によると、盛岡鉄道管理局発行のダイヤで、1958年10月改正から1968年10月改正まで、旅客・貨物列車の一部が当駅に停車していたようだ、とされる。
- ^ 土砂崩れで列車脱線=乗客ら3人が軽傷―岩手・JR岩泉線 - asahi.com、2010年7月31日
- ^ JR岩泉線に係る状況報告会を開催 - JR岩泉線復旧応援サイト、2010年12月21日
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 廃駅3題 宇津野、野内、上目名 - 新潮社