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宇宙博音頭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「宇宙博音頭」
橋幸夫シングル
B面 UFO音頭
歌:大泉滉
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター(SV-571-T)
作詞・作曲 吉川静夫(作詞)
渡久地政信(作曲)
橋幸夫 シングル 年表
股旅'78
(1978年5月25日)
宇宙博音頭
またたびの詩
(1978年12月25日)
橋幸夫三沢あけみシングル 年表
大名古屋音頭
(1968/6/15)
宇宙博音頭
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宇宙博音頭」(うちゅうはくおんど)は、1978年9月25日に ビクターより発売された橋幸夫の138枚目のシングル(MV-2019)[1]三沢あけみとのデュエット曲。

概要

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  • 1978年(昭和53年)は、「宇宙科学博覧会」の開催の年にあたっていた。「50年代は各地で博覧会が花ざかり、掲げるテーマも将来のビジョンの提示、観光客の誘致、地場産業の振興.....と百花繚乱」の時代で[2]、同博覧会は主に米国と日本の宇宙開発をテーマにしていた。博覧会のテーマは「宇宙一人類の夢と希望」、会期は53年7月16日から184日間であった。
  • 本楽曲は 、この開催を記念して企画制作されたもので、ジャケットの歌詞頁の先頭には「宇宙科学博覧協会推薦」と明記されている。作詞は吉川静夫、作曲は渡久地政信で、佐伯孝夫や吉田正と同じくビクターを代表する二人の作家である。
  • 三沢あけみとのデュエットは『大名古屋音頭』以来の10年振りで、渡久地政信作曲の楽曲は『ひとりの旅路』以来13年振り2回目の共演、作詞の吉川静夫とも久しぶりの共演、吉川の作詞で渡久地が作曲し橋が歌唱する例はこれまでになく、この点では異色作となっている。
  • 歌詞は4番まであり、1番を二人で、2番を橋、3番を三沢、4番を再び二人で歌唱している。
  • 橋は本曲について「私はあまりノッてなかったね」と回想。小野も「レコードを聴くと、ノッてないことがよくわかります(笑)」としている[3]。本楽曲だけでなく、音頭もののデュエットは、女性陣(三沢、金沢明子、西川峰子)が勢いよく歌い、橋は少し抑えめに唄ってバランスをとるパターンが多く、橋自身「私の淡々とした唄い方でちょうどバランスがとれる」[4]としている。
  • 橋はビクター時代、吉永小百合、三沢あけみ、藤本二三代金沢明子、山中みゆき、西川峰子古都清乃らの多くの女性歌手とデュエットし、三沢は吉永についで曲が多い。シングルリストに掲載されているものでは「東京音頭」「東西南北音頭」「調和音頭」「大名古屋音頭」、それに今回の楽曲とであわせて5曲となるが、本曲が三沢との最後のデュエット曲となっている。
  • 本楽曲は、民俗舞踊の第一人者中山義夫により振付されて、踊り方の説明が写真で解説されている。
  • c/wの「UFO音頭」(歌:大泉滉)は「快作」と評されている。なお、「UFO音頭」をA面としたシングル(MV-2004。c/w:『とびいり音頭』、山本正之、作曲:山本直純、編曲:高島明彦。歌:歌:大泉滉、コーラス:ザ・ブレッスン・フォー)もビクターより発売された。

収録曲

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  1. 宇宙博音頭
    作詞: 吉川静夫、作曲:渡久地政信、編曲:小川恭弘
  2. UFO音頭 歌:大泉滉、コーラス:ザ・ブレッスン・フォー
    作詞: 遠田美穂、作曲:山本直純、編曲:高島明彦

共演

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三沢あけみ(デュエット)

収録アルバム

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出典

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  1. ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
  2. ^ 『昭和史:決定版 第18巻 不確実性の時代:昭和53-59年』 ISBN 978-4620603988 毎日新聞社(東京)1985/2 190頁
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 112頁
  4. ^ 前掲書 100頁

外部リンク

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