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子ども議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

子ども議会(こどもぎかい)は小学校等の児童中学校高等学校等の生徒を対象にして行なわれる地方公共団体の模擬議会である。

概要

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地方議会における子ども議会の開催については一般的に1980年代から見られるようになるものの、各自治体等の記念行事として実施されるケースが多く占めていた。しかし、1994年政府児童の権利に関する条約を批准し、第12条の意思表明権実現の機会を提供するため全国の地方議会で子ども議会が開催されるようになっていき、一部の議会では継続的に実施されるようになる[1]。子ども議会の実施形態や審議内容等については実施する議会で違いはあるものの、議会・行政の意義やしくみを理解してもらうことを目的に、まちづくり教育行政など児童生徒に身近なテーマについて一般質問形式で首長教育委員会に質問・提案するといった形が多く見られる。

開催状況

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子ども議会の開催状況は市議会で133議会(2010年現在)[2]、町村議会で122議会(2010年現在)[3]である。また、都道府県議会も少数ではあるが実施しているところがある[4]

台東区子供議会

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太平洋戦争終結の数年後(1949年)台東区では子供議会が開催されており、当時上野動物園では戦時猛獣処分がいなかったことから象を見たいという要望が決議される。そのことが後に国を動かしてインドジャワハルラール・ネルー首相まで声が届き、結果インド象インディラ」を上野動物園に贈ってもらったという歴史がある[5][6]

脚注

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  1. ^ 青少年の政治教育と議会の関与―英国の事例を中心に―」 - 国立国会図書館平成21年刊行分調査資料「青少年をめぐる諸問題 総合調査報告書
  2. ^ 全国市議会議長会 市議会の活動に関する実態調査結果:平成22年中
  3. ^ 全国町村議会議長会 「町村議会実態調査結果の概要 第56回
  4. ^ 全国都道府県議会議長会事務局「都道府県議会における議会改革に関する取組状況」(2004年)では8議会となっている
  5. ^ 台東区議会 平成22年第3回定例会 9月17日 2号
  6. ^ ミティラー美術館 象のインディラ物語り

関連項目

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