嬰ト長調
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嬰ト長調(えいトちょうちょう、英語: G-sharp major 、ドイツ語: Gis-Dur)は、嬰ト(G♯) 音を主音とする理論的な調である[1]。
G♯、A♯、B♯、C♯、D♯、E♯、F音で構成され、調号はダブルシャープ1個、シャープ6個である。
一般に、異名同音調で表記が簡単な「変イ長調」を使用する。 しかし、19平均律、31平均律のようにG♯とA♭の音高が異なる場合は「嬰ト長調」がそのまま使われることもある。
この調が曲中で一時的に使われるときは、一般的に臨時記号を用いて具現されるが、まれに調号の形で現れることもある。例として、ジョン・フォウルズの《世界の鎮魂歌 World Requiem 》の末端に「嬰ト長調」の調号が使用された[2]。
関係調 | |
---|---|
同主調 (Im) | 嬰ト短調 |
平行調 (VIm) | 嬰ホ短調(理論的) |
属調 (V) | 嬰ニ長調(理論的) |
下属調 (IV) | 嬰ハ長調 |
異名同音調 | 変イ長調 |
嬰ト長調のスケールは次のとおり。
脚注
[編集]- ^ Thomas Busby (1840). “G-sharp major”. A Dictionary of Three Thousand Musical Terms. revised by J. A. Hamilton. London: D'Almaine. p. 55
- ^ "John Foulds: A World Requiem (1921), Wise Music Classical
外部リンク
[編集]- ウィキメディア・コモンズには、嬰ト長調に関するカテゴリがあります。