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妹背山 (奈良県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

妹背山(いもせやま)とは、奈良県中部の吉野郡吉野町上市の東方にある2つの山の総称。吉野川を挟んで相対する孤立丘陵で、北岸の山は妹山(260m)、南岸の山は背山(272m)である。浄瑠璃歌舞伎の『妹背山婦女庭訓』で知られている[1]

妹山

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妹山は黒雲母絹雲母千枚岩石英片岩などの石からなる山で、全山が照葉樹原生林に覆われる。山麓には大名持神社が鎮座するため、859年(貞観元年)以前から信仰の対象の「忌み山」として入山を禁止された。これにより妹山での人工林の開発が不可能となったため、原始林的な樹叢は残っている。樹林の中に0.5m以上の厚さの腐植土が堆積しており、ツルマンリョウ(奈良県、山口県鹿児島県屋久島隔離分布する稀有な種)、ルリミノキテンダイウヤクナガバジュズネノキホンゴウソウホングウシダなどの暖地性植物からなる植物群落があるため、西日本の特殊暖帯林として、1928年(昭和3年)3月24日に国の天然記念物の「妹山樹叢」に指定されている[2][3][4]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 妹背山(いもせやま)とは”. コトバンク. 2021年4月22日閲覧。
  2. ^ 妹山樹叢(天然記念物)(いもやまじゅそう) | 吉野町公式ホームページ”. www.town.yoshino.nara.jp. 2021年4月22日閲覧。
  3. ^ 国指定文化財等データベース - 妹山樹叢”. kunishitei.bunka.go.jp. 2022年6月19日閲覧。
  4. ^ 2010年の奈良の実景 - 妹山樹叢(いもやまじゅそう)”. www.library.pref.nara.jp. 2022年6月19日閲覧。