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奥寺敬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

奥寺 敬(おくでら ひろし、1955年10月 - )は、日本医学者。専門は、救急医学集中治療医学脳神経外科学危機管理学。学位は、博士(医学)。

中部国際医療センター救急部門集中治療部部長。富山大学名誉教授・学術研究部医学系特別研究教授、福島県立医科大学特任教授。

来歴

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信州大学医学部医学科卒業後、同大学脳神経外科学教室初代教授杉田虔一郎に師事、脳神経外科手術、手術機器開発として手術室用CTシステム、開頭術中赤外線画像計測等を開発、同時期に研修会やセミナーの創設・運営を学ぶ。『開頭手術用定位脳手術装置の開発』で学位(博士)(指導教授は同教室第二代教授小林茂昭)。

略歴

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  • 1955年10月 - 大阪府豊中市生まれ
  • 1968年3月 - 杉並区立第二小学校卒業
  • 1968年4月 - 杉並区立東田中学校入学
  • 1971年3月 - 小平市立第四中学校卒業
  • 1974年3月 - 東京都立立川高等学校卒業
  • 1981年3月 - 信州大学医学部医学科卒業
  • 1981年4月 - 信州大学医学部附属病院脳神経外科
  • 1981年10月 - 長野赤十字病院脳神経外科
  • 1982年4月 - 信州大学医学部附属病院脳神経外科
  • 1982年5月 - 篠ノ井総合病院脳神経外科
  • 1982年7月 - 信州大学医学部附属病院脳神経外科
  • 1982年10月 - 小林脳神経外科・神経内科病院脳神経外科
  • 1983年4月 - 小諸厚生総合病院脳神経外科
  • 1984年4月 - 国立松本病院脳神経外科
  • 1985年4月 - 信州大学医学部附属病院脳神経外科
  • 1985年10月 - 諏訪赤十字病院脳神経外科
  • 1987年10月 - 国立松本病院脳神経外科
  • 1989年10月 - 昭和伊南総合病院脳神経外科
  • 1991年4月 - 小諸厚生総合病院脳神経外科
  • 1993年4月 - 信州大学医学部附属病院救急部講師・副部長
  • 1998年4月 - 信州大学医学部附属病院救急部助教授・副部長
  • 2001年8月 - 信州大学医学部救急集中治療医学講座助教授、信州大学医学部附属病院救急部副部長
  • 2003年9月 - 富山医科薬科大学医学部危機管理医学(救急・災害医学)講座教授、富山医科薬科大学附属病院救急部部長
  • 2005年4月 - 富山大学医学部危機管理医学(救急・災害医学)講座教授、富山大学附属病院救急部部長
  • 2012年6月 - 富山大学医学部危機管理医学(救急・災害医学)講座教授、富山大学附属病院地域救命救急センター長
  • 2012年7月 - 富山大学医学部危機管理医学(救急・災害医学)講座教授、富山大学附属病院災害・救命センター長
  • 2021年3月 - 富山大学を定年退職
  • 2021年4月 - 富山大学名誉教授・危機管理医学講座客員教授
  • 2022年10月 - 富山大学名誉教授・危機管理医学講座客員教授、福島県立医科大学特任教授
  • 2023年4月 - 中部国際医療センター救急部門集中治療部部長、富山大学名誉教授・学術研究部医学系特別研究教授、福島県立医科大学特任教授

逸話

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信州大学医学部附属病院救急部教官当時、1994年6月の松本サリン事件を医療サイドで経験、自宅は現場の至近であり被災地域でもある[1][2][3]。この事件を契機として救急・災害医学の研究に着手。サリンが神経ガスであることより神経蘇生、神経救急集中治療学などの概念を考案。1995年、日本医師会最高優功賞を受賞。またこの神経ガステロへの対応経験が評価され、1998年長野市開催の第18回長野オリンピック冬季競技大会の医療救護ディレクターに指名された。長野オリンピックの前大会である1996年アトランタオリンピックの医療救護の現地視察に派遣され[4]、現地でFEMACDCのオリンピック医療への参画、トリアージの運用と、医師スタッフ採用基準であった二次心肺蘇生法(ACLS)などに触発され、第18回長野オリンピック冬季競技大会の医療救護ディレクターとして大会運営にあたり、直後より災害医療の研究に着手する契機となった。1998年国際オリンピック委員会(IOC:International Olympic Committee)よりオリンピック功労賞(Olympic Merit)を受賞した。(2003年富山県下救急救命士会 特別講演「富山医科薬科大学、救急・災害医学講座のめざすもの」より)

学会活動

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以下の学会を会長、世話人として主催

共著

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翻訳

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脚注

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  1. ^ Okudera H, Morita H, Iwashita T, Shibata T, Otagiri T, Kobayashi S, Yanagisawa N:Unexpected nerve gas exposure in the city of Matsumoto: the first rescue experience of sarin gas terrorism. Am J Emerg Med 15:527-528, 1997
  2. ^ Okudera H: Clinical features on nerve gas terrorism in Matsumoto. J Clin Neurosci 9(1):17-21, 2002
  3. ^ 地方型救急、富山から発信”. 富山大学附属病院. 2021年6月27日閲覧。
  4. ^ Okudera H, Kobayashi S, Kiyosawa K: Medical care required for mass gatherings in the XVIII Olympic Winter Games in Nagano, In Nose H,Gisolfi CV, Imaizumi K (eds): Exercise, Nutrition, and Environmental Stress, Vol. 1: GSSI Sports Science Network Forum in Nagano, 1999, Cooper, Traverse City, 2001, pp 249-255

外部リンク

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